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[ 内容 ]
『枕草子』や『源氏物語』など、王朝時代から日本人にこよなく愛されてきた漢詩は、一見とっつきにくいが、実はたいへん面白い。
友情の詩、別離の詩、戦争の詩、大自然を歌った詩など、その「心」は今日なお新鮮で、私たちの心を深く揺さぶる。
本書は歴代の代表的名作を紹介、かつ脚韻や平仄についての「Q&A」を付した。
[ 目次 ]
桃と花嫁―『詩経』「桃夭」
世は溷れ濁りて―『楚辞』「離騒」
虞よ虞よ若を―項羽「垓下の歌」
人生百年―古詩十九首
スズメの歌―曹植「野田黄雀行」
歳月人を待たず―陶淵明「雑詩」
悠然として南山を見る―陶淵明「飲酒」
天地悠悠―陳子昂「幽州台に登る歌」
ワシガサイフニゼニガアル―賀知章「袁氏の別業に題す」
春眠暁を覚えず―孟浩然「春暁」〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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『201201 詩歌強化月刊』
原文あり、書き下し文あり、文法や著者の解説あり、とこういう本を読みたかった。
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有名な漢詩を中心に、分かりやすく解説してある。巻末に漢詩の規則などについてまとめがある。平仄など普段分かりずらいことも、理解できるように工夫してある。
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息子の高校の推薦図書に挙がっていたので購入。先ずは、五言詩なら2+2+1または2+1+2、七言詩なら2+2+2+1または2+2+1+2など漢詩のリズムを理解し、そのまとまりごとに意味を明らかにしていく鑑賞法が推奨される。確かに最初に悩むのは「どこで区切るか」であり、ある程度パターンがあるなら便利なことこの上ない。そして詩経から宋詩に至る多くの漢詩を実際に読み解き、詩人たちが描いた情景や心情を明らかにしていく。そこでは漢詩を味わうことを主眼とし、詩作の作法については鑑賞に必要な範囲にとどめてある。脚韻、対句、平仄などの詳細は巻末の「漢詩についてのQ&A」を参照されたい。本書では明治以降の漢詩人として夏目漱石と河上肇も挙がっているが、もちろん日本でも奈良朝以来漢文学の蓄積は膨大であるし、国文学も漢文学の影響なしに語ることはできない。世界的にも稀な漢字文化圏の一員として、漢詩の豊かな世界は知っておいた方がよいだろう。
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リズムや音の使い方に、独特の美しさがある。
詩経 中国の一番古い詩集 しきょう
基本型は四言四句三章
楚辞 中国で二番目に古い詩集 そじ
史記 司馬遷
史記 高祖本紀
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紹介されている詩はそれほど多くないものの、前提知識がなくてとも理解し、きちんと鑑賞できるよう手助けしてくれている。自分はやはり杜甫の詩がやはり完成度が高く美しいなと感じた。
巻末のQ&Aは近体詩のルール解説も分かり易く、為になった。
ジュニア新書なので本来の読者は、中高生?かと思うが大人にも十分すぎる内容だった。
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陶淵明や陸游、あるいは夏目漱石や河上肇の漢詩についての研究で知られる碩学が、主として高校生に向けて漢詩の魅力を語った本です。
脚韻や平仄など漢詩を理解するためにおぼえておかなければならない事柄については、巻末の「Q&A」のコーナーで解説されており、本文は漢詩の魅力を読者に伝えることがめざされています。とりあげられている漢詩も、著名な詩人のよく知られている作品が多く含まれていて、とっつきにくいと敬遠されがちな漢詩に読者が親しめるような工夫がなされているように思います。
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学校で習わなかった漢詩のなぜ?を多く収納。詩パートの前半は有名な詩も多く読みやすいが、詩パートの後半は知らないものが多かった。
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開始: 2022/6/29
終了: 2022/7/1
感想
漢詩を鑑賞する上で必要な知識の下地が詰まっている。学校で教えて欲しかったと思うが、芸術的に鑑賞しない学生には不要かとも思う。