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カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」 みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.6

評価内訳

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

大きすぎて潰せないものの実態

2005/09/06 23:30

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、佐野眞一さんの、
ダイエーと中内さんを扱ったルポです。
戦後急成長した、ダイエーの
その成功と、失敗を、丹念に追っています。
いつもの、佐野さんのスタイルで、兎に角、
動き回り、取材をし、会えるだけの人に会って、
話しを聞き、その全てを本書にぶち込んだ感じ。
ダイエー自身ですが、駆け出しのころは、相当”あこぎ”なことも、
していたみたいです。
併し、本書でも、面白いのは、
この急激ダイエーが成り上がっていくところです。
肉業界の、ドンとか、出てきたり、
小売りなのに、メーカーと揉めたり、
兎に角、凄い。
私自身経済は全く門外漢なのですが、
よく日本式経営とアメリカ式経営を
経済の本なんかで、取り上げていますが、
スーパーなんか、特にアメリカ式経営の最たるものです。
ダイエーなどは、日本式の親切丁寧高サービス高価格と、
全く正反対で挑んでいたように思われます。
ところが、その価格破壊の安さが、大ヒットし、
一躍大成功します。
しかし、その後、急転落。
まぁ、バブル期の多角化とか、その後のデフレ経済にビビッド
に対応できなかったとか、
色々あるでしょうが、本当の理由はなんだったのでしょうね、
本書は、このページ分量で色々書かれていましたが、
中内氏の時代を見る感が鈍ったとか、
結局よく判りませんでした。
”夢のまた夢”という章がありましたが、
正にそんな感じでした。
中内さん自身もなんでダイエーが駄目になったのかと、
たずねても、
明白な失敗は多角化ぐらいしか、思い当たらないのではないのでしょうか?
結局、非日本的経営だったのに、成功を収め、失敗にも至ったと、
いう例では、ないでしょうか。

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紙の本

膨大な労力の結論は?

2001/04/30 23:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まっくる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書はダイエーグループとその総帥であった中内功の一代記である。本書も佐野氏の他の著書同様に膨大なインタビューによって一歩ずつ進んでいくスタイルで書かれている。
 ダイエーの経営不振とともに同社のこれまでの経営方針を批判する文章を多く目にするようになったが、本書が批判的に検証しているのはダイエーではなく、同社の創業者である中内功氏個人の功罪である。

 著者にとって、中内功氏を理解するためのキーワードは「人間不信」である。著者は30年以上にわたる中内氏およびダイエー関係者との膨大なインタビューを集成したものであり、紹介されるエピソードは全ては中内氏の「人間不信」というキーワードに即したものである。 しかし、佐野氏に関する予備知識なしに本書を読んだ読者は誤解するのではないだろうか。雑誌連載を加筆訂正したというスタイル上の理由もあるが、本書には結論といえるようなものは何もでてこない。ただひたすらエピソードの紹介とその関係者とのインタビュー、そして著者の情緒的なコメントが続いていくだけである。結論がない一方で、収録されたエピソードは「人間不信」を立証するという目的に合致するものである以上、読者には中内ダイエーに対する抜きがたい不信感のみが残るのではないだろうか。著者からの明確な結論を出さずにある方向に誘導しようというのは卑怯である。
 また、ところどころに著者の一方的な思い入れも見受けられる。一例を紹介すると、ハワイのアラモアナショッピングセンターの食堂の描写として

    異様で巨大なその空間に足を一歩踏み入れたとたん、
    映画「ブレードランナー」の一シーンに突然紛れ込んだような錯覚に襲われた。
    室内のため酸性雨こそ…

としているが、現地を訪れたことのある小生としては、その記述は誇張しすぎであると指摘しておく。そもそも著者は大量生産・大量消費に懐疑的である。また、紋切り型の短絡的な表現も散見される。

 結論として、本書はノンフィクション作品としてはあまりいいできとはいえない。しかし、ダイエー40年以上の歴史をたどる資料としての価値は一級である。

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紙の本

そんな都合のいい戦後があるものか。

2001/11/25 22:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中内功は40年体制(日銀をトップとする社会主義的金融体制のことらしい)などの遅れきった日本経済の状況、特に流通を徹底的に批判していた。何度もメーカーとケンカをし、そしてそのたびに強くなっていったのがダイエーだ。そして、今ダイエーはどん底で苦しみ続けている。そして今ダイエー内で叫ばれているのは「脱中内化」である。

 本書は特にダイエーの経営危機が強く叫ばれるようになった1998年に上梓された。著者の主張はルポルタージュにしてはわかりやすいほどに明確だ。「戦後」を批判してきた中内功とダイエーこそ「戦後」そのものだったのだ、という明確で、だが根拠に乏しい主張が本書では繰り返されている。

 そもそも、著者が言いたい「戦後」というものが——そんな都合のいいものが——存在したのだろうか。「戦後」は一枚岩ではない。「戦後」を疑うときはもっと前から、明治維新前後から疑うべきなのだ。

 著者の論法は明確である。まず、中内の戦中のフィリピンでの悲惨な体験を紹介し、後の行動を何でもかんでもフィリピンの後遺症に結びつけるのである。フィリピンでの復讐、フィリピンでの反省、フィリピンでの教訓、だんだんアホらしくなってくる。

 ダイエーが戦後を代表している。——それは当たり前ではないか。所謂「戦後的」状況のなかで最も成長した企業のひとつがダイエーなのだから、そんなことを600ページ以上も使って証明する必要はない。中内功というピースを「戦後」というジグソーパズルにはめてみて、ぴったりはまったからといってどうなるというのだ。必要なのは「戦後」という言葉でひとくくりにされた虚構の数々を疑うことである。それを無視してありもしない「戦後」を追い求める佐野眞一こそ、ある意味で最も「戦後的」なのである。

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2006/11/20 01:34

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2005/08/02 20:16

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2009/06/28 18:33

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2012/09/22 11:46

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2023/09/27 20:57

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2024/01/24 22:56

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