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罪なくして斬らる 小栗上野介 みんなのレビュー

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紙の本

時の流れのむごさ

2002/12/10 15:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉田くに - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人の心ほど変化に富むものはなく、時代の流れほど急で時にむごいものはない。その犠牲者ともいうべき、歴史に埋もれた幕末の幕臣・小栗上野介の姿を描いている。幕臣といえば表向きに有名なのが幕末動乱の最中江戸を無血開城させ、江戸を戦火から救った勝海舟であろう。しかし日本が諸外国に侮られず現在の経済大国までに成長してこれたのは、国内の産業・工業の基盤を築いた小栗がいたからこそではないだろうか。徳川御用金着手など冤罪の汚名をきせられ歴史から名を抹消され続けてきた事をこのたび私は悲しく思った。崩壊していく幕府の有様を既に先読みしながらも最後まで幕府再建の改革に尽くした小栗。時代を見抜くあまりにも鋭い目を持ちすぎたがゆえ自らの災いを招くとは、あまりにもむごい。手がけた日本初の大掛かりな造船所の完成を見ることもなく、また死後明治という新たな国家でようやく彼が過去の渡米の際着眼していた日本にとって必要な改革が次々と実現していったという皮肉さ、時の流れというものの残酷さが身にしみる思いである。
 いつの時代でも優秀な才能を持っていながらそれを生かせる上司・環境がなければ何も育たない。むしろとりまく環境の悪さの為に身もろとも潰されてしまうこともある。小栗は後者で彼の生きた時代・環境が味方をしてくれなかった。もし今、彼が生きていたらどんな手腕を発揮するだろう?などとふっと考えてしまう。
 より広く、多くの人間に小栗の存在を知って欲しいと思う。また現代人が平和に暮らし何気なく使用している公共物やあらゆる日常生活の中に彼の功績が幾つも残っているということも。

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2009/11/03 23:17

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2012/10/15 21:01

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2012/12/11 21:15

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2015/10/12 10:00

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2022/04/24 11:57

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