紙の本
自家製ロケットで宇宙へ行こう!
2002/06/16 12:34
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投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
きわめて夢想的な目的をきわめて現実的な手段で実行しようとする、「大人になりきれない大人」たちの物語。ある意味で、かなり伝統的なサイエンフィック・フェクション。だって、この世知辛いご時勢に、手造りのロケットで軌道上に上がろうってんだぜ!
かつて高校の部活で手製のロケットを飛ばしていた男たちが、十年のぶりに活動を開始する。以前と違うのは、社会人としてそれぞれの職場で職能とコネと資金を得ていること。ひょんなことから新聞社に勤める主人公が、かつての仲間が活動していることに気づき、ずるずるとなりゆきで行動を共にしていくようになる。
で、舞台はあくまで「現代の日本」なのである。そのリアリティを損なわない範囲内での、多少のご都合主義はあるものの、あくまで国家事業ではない、いわば「自家製」ともいうべき宇宙開発の顛末が語られる。
「これだけの才能を持つ人たちが、こんなに都合よく知り合えるわけないよ」、という根本的な部分を除けば、経済的な面からみても技術的な面からみても、それに世間の反応という点においても、非常にリアリティに富んだエピソードが最初から最後まで丹念に積み重ねられる様は圧巻。
まだ、「宇宙開発」というものに夢を託せる人なら一読して損はない。
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ただの青春物語で終わらないところもあります。それはロケット製作の具体的な描写、そしてその歴史など、読み応えがあります。私には少々難解でしたが、こういうことが好きな人はかなりハマると思います。著者川端さんは本当にすごいです。ここまでどうやって調べたのだろう、なんで知っているのだろうと感心するばかり。
夢を思い続けることの素晴らしさ、友情を思い出させてくれます
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結構面白い。高校時代の夢を大人になってから実現させる。こんな夢物語だけど、打算を重ねながら発射させる。
こんな素敵なことができたらいいな。
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面白いです。宇宙への憧れに引き込まれそうになります。青春小説に近いと思います。
ミステリーではないと思いますが、何で受賞したんでしょう。
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川端裕人さんの作品をまた読みました。
仙台の市立図書館は蔵書が豊富でうれしい限りです。
最後のクライマックスまで一気に読みきってしまうような本。
何となく、登場人物がリスク・テイカーに被るところがあったし
主人公に一見それといった特徴はないけれど
実はチームのキーパーソンになっているというのが良いところかな。
凡人な自分を勇気付けてくれる。
なんとなく、チームって良いなと感じました。
集団でまとまって何かがするのが苦手な自分であるけれど
ある一定人数のチームとして動くのは嫌いではないんじゃないかと思います。
理系の人にはこの人の本がおススメです。
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現代ロケットものの名作ですね。
やや理屈話が多いですが、専門家でなくともある程度理解できるような書き方になっています。
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高校生の時、ロケット作りに夢中になっていた5人。大人になって、それぞれ別の道を歩いていたが、自作のロケットを飛ばすために集まった。
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割りと分厚い本ですが、ラストが知りたくてドキドキしながら半日で読んでしまいました。
宇宙、ロケット、そんなものが好きな人にお勧めの大人たちが主人公の夢溢れる物語です。
私は超文系ですが、ストーリー以外の技術的?な部分も楽しめました。それくらい、分かりやすく書かれています。
この本は購入しようと思います。それから、他の川端さんの著者も読んでみたくなりました!
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5、6年前に読んだときはいい大人が・・・って、思ったけど30代に突入した今もう一度読んでみたい。うん読み返そう。
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話の進み具合がご都合主義的な感じも受けたが、補って余りあるストーリーの面白さがあると感じた。ロケットの知識も豊富に書かれていて、その点の満足度も高い。そういう知識欲?みたいなものを満足させる本はいいよな。
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ロケットに詳しいわけではないので、細かいところはわからないけれど、何かに熱中できるって羨ましい。
周りが見えなくなるほど集中できることがひとつでもあればラッキーだなぁ。
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20年近く前に書かれた作品。ちょうど彼らの壮大な夢が描かれるまであと5年。彼らの夢が叶うと良いなと思う。
ロケットとミサイル。技術の使い道。