紙の本
ギリシャ神話の予習をしておくと楽しい
2019/09/04 23:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギリシャ悲劇を読んだのは、大学時代のテキスト「オイディプス王」以来、何十年かぶりのことだ。今回、この作品を読もうと思ったのは海辺のカフカで主人公が大島さんからカッサンドラというトロイの王女の話を聞かせてもらうという場面があったからで、読むにあたってカッサンドラとアポロンの関係も知識として持っておくことにした。そうしないと、劇中でどうして彼女が突然、アポロン、アポロンと叫ぶのかがよくわからないし、なぜ、彼女の予言が重要な要素になるのかもわからないままだっただろう。アガメムノーンが妻に殺されてしまうのには3つの理由があった、「怒りと復讐」「呪い」そして「三角関係」。この暗殺は「コエーポロイ」での復讐劇へとつづいていく。おそるべしギリシャ悲劇、これが紀元前に上演されたものとは。
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トロイア戦争後日談。ギリシア軍総大将・アガメムノーンの凱旋、妻・クリュタイメーストラーによる謀殺。
復讐の連鎖、全体に漂う不吉な、破滅を予感させる行、それを示唆する鳥占いのイメージが印象的です。カッサンドラの己の避けがたい死を知りながら宮殿に足を踏み入れる姿に惹かれます。
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トロヤ戦争の総司令官アガメムノンの最期。オレステイア3部作の第1作。
2010年4月7日読了
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古代ギリシア世界で広く知られたアトレウス家の伝説の一つ、トロイア戦争総大将アガメムノーンの暗殺に取材したギリシア悲劇。凱旋したアガメムノーンがその日のうちに暗殺される姿には、人の運命の変わりやすさを痛感せざるをえない。そして、娘を生贄に捧げられたクリュタイメーストラーの悲哀。『アガメムノーン』こそ、「カタルシス」という言葉を鋭く突きつけてくれる、悲劇のお手本である。
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世界史の授業でも登場した一冊。
演劇形式で進められる形式にはやはり若干の違和感はあったものの、雰囲気は十分に感じ取ることができた。
後半部分の解説もとても丁寧で参考になった。
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う~む、ソフォクレスもエウリピデスもおもしろかった。
なのに、アイスキュロスはどうもスッキリしなかった。
劇というのは、会話を基礎に物語が進んでいくわけだから、
説明的になってしまいがちだけど、とくにこの『アガメムノーン』はそう。
主人公たちに全然共感できずに、退屈な作品だった・・・。
それとも読みが足りないのか・・・、また読む気はしばらく起こらないと思うけど。
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どうも分かりづらいんだよなぁ・・・すごい話だとは思うんだけど。舞台とか映像作品で見たら、なにかもっと近づけそうな雰囲気は感じたかも。またはもっと噛み砕いたような翻訳か・・・。
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この劇の初演は、ソポクレスの『オイディプス』に約30年先行するのだが、作劇法は決定的に違っている。ギリシャ演劇史に明るくないので、断定的なことは言えないが、それは年代的な差であるよりも、作家の資質の違いによるのではないかと思われる。『アガメムノーン』は、劇であるとはいっても、コロスや登場人物たちのセリフ(口上)がやたらと長く、むしろ叙事詩を複数の語り手が語っているという印象である。したがって、ソポクレスの劇に見られるようなドラマティックな展開はそこには見られない。つまり、葛藤が劇を引き裂かないのだ。
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アガメムノンがトロイ戦争から帰還してからのお話。
色々な後代の文献で引用されているので、Must Read。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1772388388194103331?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw