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紙の本

「もし完璧な嘘発見器があったら」という素朴なテーマの、できのよいSF

2002/08/01 00:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やすみつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容は、天才主人公の、100%の嘘発見器「トゥルース・マシン」開発をめぐる物語。
21世紀前半と設定されている時代は、20世紀の続き以外のナニモノでもない。1990年代の実際の事件に続けて2000年代、2010年代の事件の記録を書かれると、なかなかリアリティがある。と言うか、「1995年東京でアサハラ・ショーコーが地下鉄に毒ガスを撒いた」という事件記述も妙にフィクションの臭いになってしまう。

その中で本来最もリアリティの無い「天才」主人公と「トゥルース・マシン」を上手に組み込んでいるのが上手さだろう。
一例を挙げると、優秀な技術者を「マイクロソフト社から」ヘッドハンティングしている。20年後の世界ならさもあらん、そりゃそうだろうと思わせる内容だ。でもこれまでのSFではこんな記述は見た覚えがない。

ストーリーは、政治と経済をかなり意識した内容となっている。天才は、自分の興した会社を守るために、経済小説もどきの陰謀に巻き込まれる。敵の罠にみすみす落ちていくのを読むのが苦痛で、本の半ばで一時中断したりした。

後半、天才にとっての障害は自分自身になり、それがストーリーの中核となるが、ここでは省略。

小説全体を通して見ると「もし完璧な嘘発見器があったら」という素朴なテーマの、できのよいSFとなる。恋愛は、商取引は、政治は、社会はどうなるか。考えさせられるところ大である。
社会として、プライバシーを守る権利を放棄し、新たな人間関係を元にしてよりよい社会を作っていこう、末は世界政府だ、というのは作者の本気の理想であるらしい。半分だけ賛成しておく。

1050円は高くなかった。

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