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紙の本
追悼・和田誠 和田さんと言えば似顔絵 その履歴から真髄までが語られている
2019/12/14 18:14
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
和田誠が自身のキャリアや作品などについて、主に似顔絵という視点から語り下ろしたもの。1998年刊行なので、すでに20年以上前のものだけれど、基本的なところは一貫しているので、亡くなられた今年(2019年)に読んでみてもあまり違和感がない。
そんな和田さんの似顔絵歴(?)はかなり早い。子どもの落書きのようなものではなく、似顔絵というものに目覚めたのが小学校高学年だというのだから、もう似顔絵を描くために生れてきたような人だったのだなあと、今更ながら思ってしまう。
そうしたある種自伝のような話から始まり、プロになってからの様々な作品についてのエピソードなども多く語られている。それなりに図版も収められているが、とてもとても足りない。和田さんと言えば週刊文春の表紙を何十年も続けていたことが知られているが、それより前には週刊サンケイの表紙で似顔絵を使って描き続けていたというのだから、そのあたりのエピソードを読んでいると全部の表紙を見たくなってしまうではないですか。
3章立ての最後には、「似顔絵を考える」と題されて、似顔絵と肖像画の違いや、似顔絵には人物評がこめられていることなど、さらに和田さん以外の内外の似顔絵名人のことまで、本当にこれでもかこれでもかと、似顔絵について語られている。
そう、もう和田さんの似顔絵の新作を見ることはかなわなくなってしまったのだ。個人的には幼い頃からずっと和田さんの似顔絵を見てきたようにおもうので、ただただ寂しい限りだ。それでも、作品は残っているのだから、もうしばらくはそれらを眺めて楽しみたいし、それら作品を眺める時のガイドブックのようにこの本がなるのかもしれない。
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