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入院中に、少しくらいは勉強しようと思い読みました。
公衆衛生における必読書みたいなもので、また源流に触れる意味でも、損はないかなと。内容自体はおよそ知っていることばかりで目新しいものはあまりありませんでしたが、最後の第8章については特に楽しく読めました。
本書のいたるところに「リスクはゼロとイチに二分されるものではなく全体に分布している」というようなことが書かれていました。公衆衛生をやる人間にとっては当たり前のこと(として僕は教えられました)が、血圧と脳卒中など、わかりやすい具体例を示しながらなので非常に理解しやすかったように思います。ただ、リスクの捉え方については非常によく書かれていましたが、そこから発展してどのようにそれを解決していくか、については政治経済倫理など色々な問題が絡むところもありズバッと書いてくれてるわけではありませんでしたね。
ただ本自体は出版されてから結講たつようで、訳した文章はちょっと読みにくいな(^_^;)と思う所も多々在り。
興味あるけど全部よむのはなぁ、、、という人は第8章だけでも読んで見ることをオススメします。星3つとしたのは僕自身がしっていることばっかりだったからで、公衆衛生とかピンとこない人が読むには良著だと思うのでオススメします。