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7話の短編集。金田一がイマドキの(当時)服装に変装する話もあって何冊か読んでる金田一ファンの人にはクスっとしながら楽しめると思います。2話続けてSM関連なのですが当時センセーショナルな話題だったのでしょうか。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4063759.html)
(収録作品)日時計の女/薔薇の別荘/猟奇の始末書/雌蛭/猫館/七つの仮面/蝙蝠男
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短編集なのであっさり読めてよかった。
「日時計の中の女」が好きかな。
ジレッタントのね、お屋敷がね。
館ものが好きなので、魅力的な建物が舞台のミステリが好きです。
最高の舞台装置だと思ってます。
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表題作以外に『猫館』、『雌蛭』、『日時計の中の少女』、『猟奇の始末書』、『蝙蝠男』、『薔薇の別荘』計7編を収録
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『七つの仮面』
金田一耕助シリーズ
芸術家・江口万蔵に暴行された結果目覚めてしまった美沙。美沙に恋する2人の若者。江口の暗躍の為に離れる2人。美沙と関係を持つ山内りん子。美沙の訪問後転落した伊東慎策の遺体。毒殺されたりん子。江口のつくった美沙の七つの仮面。
『猫館』
金田一耕助シリーズ
猫館と呼ばれる占い師ドクトルハマコの館で発見されたハマコと婆やの遺体。消えた助手。死体を発見した佐藤亜津子。猫館の元の持ち主糟谷天民の元で行われた秘密のパーティー。糟谷、ハマコと続く恐喝の秘密。
『雌蛭』
金田一耕助シリーズ
変装した金田一耕助が訪れた梅本昌子。昌子の部屋で発見された顔をつぶされた男女の遺体。被害者は作家・立花愼二と昌子と思われた。橘と関係を持つ別れた妻・泰子。昌子の妹・繁子。
『日時計の中の女』
金田一耕助シリーズ
推理作家・田代裕三の邸宅の日時計の中から発見されたミイラ化した女の遺体。被害者は元の持ち主・神保の愛人・珠子。消えた腕環。金田一耕助の元に依頼にやってきた田代啓子、妹・堀晶子と名乗る女。
『猟奇の始末書』
金田一耕助シリーズ
人魚の洞窟の中で発見された矢の刺さった女の遺体。三井信吾がみたボートに乗った男女。被害者はナイトクラブのダンサー・タマキ。小坂夫婦が金田一の残した手紙の秘密。
『蝙蝠男』
金田一耕助シリーズ
受験勉強中の由紀子が目撃した向かいの家で起きた殺人事件。発見されたリリー梅本の遺体。ローズマリーの支配人・坂井とデザイナー・白井のアリバイ。ローズマリーに隠された秘密。
『薔薇の別荘』
金田一耕助シリーズ
女実業家・吉村鶴子の遺言の公開。集められた親族。甥の朝彦。そこに謎の手紙で呼びつけられた児玉建。遺体で発見された鶴子。全財産を残された秘書・三枝子と鶴子の過去に隠された秘密。
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短編集
「七つの仮面」:聖女の皮をかぶった娼婦・美沙を巡る男女のいざこざ。
「マリア様が見てる」の過激版のような…金田一はチラリとしか出てきませんが美沙の語りがいいです。
「猫館」:女占い師と飼い猫が殺害される。何故犯人は女占い師の上着だけを脱がせ、数多くいる猫のうち1匹だけを殺したのか?そして内弟子の女の行方と裏に住む男やもめの画家は事件に関わっているのか?あっさり終わってしまいます。
「雌蛭」:珍しく金田一耕助自身が冒険します。洋服まで着て!
あるマンションの部屋からハンドバッグを取ってきて欲しいという依頼を受けた金田一がその部屋で発見したのは硫酸を掛けられ息絶えている男女の死体だった。ハンドバッグの持ち主は男の元妻。現場からコンパクトを持ち出した男と被害者の関係は?元妻の行方は?
「猟奇の始末書」:白浜海岸の洞窟でナイトクラブの女が殺されているのが発見された。胸には金田一の先輩である三井が所有していた矢が深々と刺さっている。驚かすために崖めがけて打ったという三井。あり得ない角度で刺さっている矢。ラストはちょっとがっかり。
「蝙蝠男」:試験勉強に勤しむ少女が見た向かいのアパートでの惨劇。死体はそこからトランクで運ばれていた。シルクハットの蝙蝠男の正体は?なんともあっさり解決。目撃証言をしてくれた少女へ合格記念を贈るなんて粋な金田一が見れる話
「薔薇の別荘」:体の不自由となった戦後の女傑が別荘に親戚一同を呼び寄せる。その場には奉公人である三枝子も出席せよという。約束の時間になっても現れない女傑は密室の中で絞殺されていた。ラストはちょっといいはなし。
2012/11/04-05
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御存知、名探偵・金田一耕助の活躍する短編集。表題作「七つの仮面」は他の選集で金田一ものではない短編「聖女の首」として既読。小説としては「聖女の首」の方が面白かった。ただ、金田一耕助が登場すると何か微笑ましく嬉しくなってしまうのだ。それぞれの短編に人間関係や登場人物の性格に似通った点があるのは多作故のご愛嬌か。エログロ要素が多めなのは時代の需要だろう。ともかく、冷徹なまでの人間観察と温かな慈愛の目が混ざりあう横溝の語り口はリズムがよくついつい先へと読んでしまう。変装したり、粋なプレゼントをしたりする金田一の姿が見られるのも見所。
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金田一ジッチャンの方の事件簿、短編集。
金田一の短編は「起承転結」よりは「序破急」の構成が多く「急」の急ぎっぷりがハンパない。
金田一が寒村に出かけることが多い長編では、古くからの因習に纏わる「起承転結」をじっくり楽しめるが、短編では展開が急な代わりに、昭和前半の都市部の生活や風俗の描写が楽しい。
戦後、復興した都市に流入した様々な背景(身分や貧富の差など)を持つ人々が巻き起こす奇妙な事件が中心となるかんじ。
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途中まで短編だと知らずに読んでいた。
七つの仮面、猫舘、雌蛭、日時計の中の女、猟奇の始末書、蝙蝠男、薔薇の別荘の短編集でした。
短編なので、横溝作品のおどろおどろしさやひっくりかえす躍動感はないですが、まぁまぁ楽しめました。
金田一が洋服を着ます!!
今まで読んできた八ツ墓村や夜歩くは地方を舞台にした作品で、
田舎の因習や血縁の因縁を軸としたものだったので、
世界観ががらりと変わりこういう作品も書くのだなと 思いました。
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金田一耕助シリーズの短編集で、タイトルの「七つの仮面」を含む計7編のミステリー作品から構成されておりました。
どの作品も結末が尻切れ的で、若干スッキリしない結末の作品が多かった感じがします。
やはり金田一耕助シリーズは中長編が読みごたえがあるような気がします。
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表題作を含めて、7編を収録した短編集。
各篇、ドロドロした痴情の縺れが展開されて、毒気にあてられながら読んだ感じです。
ただ謎解きが、ラストで唐突に解決。というパターンが多い印象でした。
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短編集。
そこまでおどろおどろしくはない殺人事件たち。
推理パートが短くなんか決定打にかける終わり方が多い。
本格ではあるが、他の人が犯人でもよさそうな事件ばかりな気がする。
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本書で一番驚いたことは、金田一耕助がちゃんと歳をとっていること。このまえまで30半ばと表現されていたが、本書では40半ばとなっていた。そういえば、本陣殺人事件あたりでは探偵で身を立てていこうと思った描写があったから、ちゃんと時間を重ねているのだと認識した。居所も友人の旅館へ居候ではなく、渋谷区の緑ヶ丘荘という高級なアパートに住んでいた。
短編集。
七つの仮面は、りん子の執念の描写がとてもおぞましく頭から離れなかった。
最後の薔薇の別荘は対して心が温かくなる。殺人起きたけど。これは私もトリックがわかったぞ。
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金田一耕助シリーズ。
「七つの仮面」聖女の首(胸像)モデルの人生の転落。
「猫館」「日時計の中の女」も良い。
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金田一耕助シリーズの短編集。七篇も収録されているためどれもさくっと読めてしまう。色々なパターンのお話が読めるけれど、物足りない印象のお話が多い。
とはいえ、「雌蛭」では金田一耕助の滅多に見られない姿が描かれていたりで面白かった。この話がこの本では一番のお気に入りでした。