紙の本
船中八策、ついに発表す
2012/08/14 19:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕府と長州の戦争は一時の終わりを迎えたが、
孝明天皇の崩御によりまた時代は大きな転機を迎える。
一触即発の状況下において、潮目と成るのはそういう事象だったりする。
幕府軍撤退後、薩長は薩長土、越前福井による雄藩体制を敷くべく暗躍するが、
龍馬の思想は違った。
この7巻にてついに龍馬の船中八策が日の目を見ることとなる。
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このころになると、竜馬にまつわる痛快エピソードは減り、前半の明るくちょいとのほほんとした展開がなくなって、各登場人物の行動も実務的になってきて、心地よさがなくなってきます。ここから読み始めるとすると、痛快さがない分、物語の面白さが半減するような気もします。最初から読んでいる人は、その勢いで読み進むことができますけれど、楽しさの観点から言えば、以前のお田鶴さんや、おりょう、おさなさん、桂小五郎とのエピソードのころが心地よいです。そんな中、紀州の船と衝突して、竜馬の船が沈没してしまうところは、漫画のような展開で、娯楽小説風。
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気宇を地球上にひろげれば、幕府も諸藩もない。人は利(ここでは経済)で動く。経済が時代の底をゆり動かし、政治がそれについていく。
堤防が崩れ、奔流が山野に満ちつつある、そんな時勢のなか、経験と記憶の引き出しから導き出す竜馬の創見に、
幕末の終焉に向けてわくわくさせられる。
「批評は頭脳の仕事、その施すべき時機をみつけるのが実行者のカンというべきもので
ある。」
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船を手に入れ活気付くも、再び沈没する。一方、中岡慎太郎に陸援隊の構想を伝え、討幕への準備を進めていく。乾や大隈などが登場し、社会科の授業では教わらなかった事柄を知る事ができた。大隈が一時期ヒモだったとはね。
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長崎で大浦お慶と知り合い、貿易の情報交換したり海援隊をつくったり、着々と準備を整えた。中岡は京にいた。
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勝海舟と大久保忠寛が大政奉還を考え、
竜馬がそれを時流をよんで実行する。
こんな秘策がよおおもいついたのー。
それも武力によらず、無血で。
幕府に支配され、藩で争った時期に
日本人という感覚をもつのはすごいの。
「世に活物たるもの、みな衆生なれば、いずれを上下とも定めがし。今生の活物にてはただ我をもって最上とすべし」
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<三好一男副代表オススメ!>
司馬遼太郎の作品にはいろいろ影響を受けていますが、中でもこの1冊は印象的でした。竜馬は千葉道場の免許皆伝でありながら、生涯1度も人を斬ったことがない。強さの中にある優しさが魅力ですね。この作品は高知支部の原点です。
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この時代のこの状況で、海外に一度も出れなかった竜馬が、「船中八策」を考え付いた。まさに天が日本のために放った人間。
維新史を理解するうえでもこの本は非常に役に立ちます。
学校の歴史の授業も、これだけ面白くやってくれればなぁ。教科書2,3行で片付けられるのは許せない。
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一癖も二癖もある男たち。欠点も長所も分けて描いてあるところがすごい。こんなところもあるけど、でも素敵な人なのよってそれがまた魅力。幕末の男はカッコいいぜ。
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時代は進み、明治維新は目の前に・・・。ただ、その功労者たる竜馬は、その役目を終えようとしていた・・・。次巻でとうとう最終巻です。長い間、読み継がれる理由も頷けます。自分よりも若い人々が命を賭して駆け抜けた幕末という時代・・・これぞ、永遠の青春小説ですね。
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坂本龍馬が海援隊を結成。
中岡慎太郎が陸援隊を結成。
いろは丸事件をお越し、紀州藩と大喧嘩をする。
船中八策を草案。
この案が明治の帝国議会制による民主政体(デモクラシー)のもとになったとも言われる。
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なぜ、一巻ではなく七巻なのかとゆうと
この七巻では龍馬が海援隊を作る頃の前後を書いた内容で構成されているからである。
私は薩長同盟を成功させた時の話と、海援隊を結成する時のはなしが好きでこの巻だけを買ってしまった。
この小説では坂本龍馬の大きな特徴の一つである土佐弁を忠実に描き、リアリティー溢れる書き方をしている所が魅力である。
著者は時代小説家として有名な司馬遼太郎でそこにも惹かれて買ってみた。
竜馬がゆくは坂本龍馬の生涯を描いた作品で坂本龍馬ファンとしてはチェックを外せない一品だ。
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同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐等を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還―幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する―無血革命方式であった。
いよいよクライマックスです(*^_^*)
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◆「しかしあの男は、あれだけの長い酒の座で、ひとことも過去を語らなんだ。ただ将来のみを語った。これは人物でなければできない境地だ。」(坂本竜馬による、後藤象二郎の人物評価その1)
◆「おれとの対話のなかで、半分おれに話柄を与え、半分自分に話柄をひきつけてしかもおれにひきずられない。こういう芸ができる男は、天下の事がなせるとみた。」(坂本竜馬による、後藤象二郎の人物評価その2)
◆「世に活物たるもの、みな衆生なれば、いずれを上下とも定めがたし、今生の活物にてはただ我をもって最上とすべし。」(個人主義の確立、竜馬の言葉)
◆「本朝の国風、天子を除くほかみな世の名目なり。物の数ともなすなかれ」(一君万民思想、竜馬の言葉)
◆「面白き、こともなき世を、おもしろく、住みなすものは心なりけり」(高杉晋作、病床にて)
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竜馬は相変わらず、かっこいいな〜。
本当に、竜馬からは色々学ぶ事が多い。
この巻の最後で、とうとう長崎を後にして
激動の京に行ってしまった。
もう、二度と長崎の地を踏む事は無い。
おりょうさんとも二度と会う事は無い。
せつなくなった。
でも、竜馬は今を真剣に生きているから
それでもいいんだろう。