紙の本
「ファイトクラブ」はやっぱこちらが本家だ。
2001/09/20 01:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:☆★ブービー☆★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あのブラピ主演でおなじみの映画のファイトクラブです。読んでいくうちにタイラーの不思議な世界に引き込まれていくこと間違いなしです。おもしろいです。
投稿元:
レビューを見る
資本主義に対する疑問を、暴力を通じて投げかけてくるような作品。
原作より映画が先でしたが、期待裏切られることなく大満足でした。
映画と合わせて本棚に納めています。
投稿元:
レビューを見る
ひさしぶりに再読。
1999年に映画公開だというから、15年は経ってるのかー。
これだけ経っても楽しめる本だった。
「当時はここでこう思ってたっけなー」なんて、考え方も微妙に変わるもんだ。
「星空を見上げれば自分は消える」 自己滅却。
共感できる部分のひとつだけど、彼が辿った軌跡を見ると良いのやら悪いのやら。
自己滅却といえば、主人公の名前が分からないんだなあ小説は。
一人称視点だし、マーラも呼んでないのか。
ぼくは名前ではない。死んで初めて名前をもらう。
これもファイト・クラブの流儀。
カットインの手法を多用しているのも特徴。
一人称形式なのも合わさって、眼前で切り替わるシーンに脳が急には反応できず、
「これはAの話、ここからはB」と切り替えながら読むのだが、それがまた楽しい。
タイラーの職業、映写技師がモチーフなのかもしれない。
(シーンを切ったり貼ったり)
当時はたぶん考えなかったと思うけど、タイラーの教義はテロリストの思考そのものだなあ。
マッチョな考え方って若い時に知るとハマりそうで怖いよ。
ニーチェの超人っていう考え方も、10代で知ってなくて良かったなーと思った。
力を持つ言葉には寄りかかりたくなる時がある。
裏を返せばそれだけ魅力があるということで、
その魅力を書くことができているこの小説はすごい。
wikiを見ると、パラニュークはジェネレーションXの代表的作家としても見られる、とのこと。
ジェネレーションXというと『アメリカン・サイコ』が真っ先に思い浮かぶけど、なるほど同質。
ブログ
http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2014/04/fightclub.html
投稿元:
レビューを見る
男たちは血の臭いと過激な思想で世界をリセットしようとする。
ばい菌と社会と石けんと痛みと自分と。
あとタイラー・ダーテンと。
バランスのとれないはずの場所でバランスを保ってる本。
ファイトクラブのルールその1
このレビューのことは誰にも言ってはいけない。
ファイトクラブのルールその2
このレビューのことは、誰にも言ってはいけない。
投稿元:
レビューを見る
映画とは結末が違うということを知って、いつかは読みたいと思っていた。
やっとその機会が巡ってきた。
想像していたより、結末以外は大きな違いはなかったが、個人的にはラストはこちらの方が好きかも。
英語版では続編もあるらしいが、なかなか翻訳されないようで残念だ。
また映画版も観たくなっってきた。
投稿元:
レビューを見る
何年かぶりに映画を観て原作も読みたくなったので読了。
結末以外はほぼ同じ流れだけれど、それゆえこの作品を20世紀に書いた作者の新進気鋭さに感銘を受ける。
相当にヘビーな内容と展開であるのに、ポンポンとテンポの良い書き方で滞りなく読める。素晴らしい筆圧。
逆に原作を読んだからこそ、デイヴィッド・フィンチャー監督の描いた映画でのファイトクラブの凄さもよくわかる。
ただのバイオレンス小説ではないし、バイオレンス映画でも、ない。
投稿元:
レビューを見る
映画を見てそれが気に入ったりすると、原作やそれに類するものは存在しないかとうろうろする場合がある。
記憶に残る最古のそれは『クラッシャージョウ』。アニメ誌の記事に飽き足らず、ソノラマ文庫版を読んだ。
『薔薇の名前』。タイトルが内容とまったく結びつかず、解決を求めて原作小説を読んだがやっぱりわからない。今でも分からない。
本作品の映画版を見たときにはそういうことはなかった。原作小説の存在すら知らなかった。映画が気に入らなかったということはない。何度も見た。なんでだろう。
2022年1月、Twitterでとある投稿を見て、原作小説の存在を知った。中国で配信されている映画版の結末が改変されており、当局に阻止される結末だという。それがむしろ原作に近いという内容の投稿だった。
こういう投稿で興味を惹かれるのもなんだが、惹かれたので読んでみた。
阻止されたとは解釈できなかったし、大筋で風合いが異なるようにも感じられなかった。内容の異なる版でもあるんだろうか。
さて、本書の内容はといえば、ほとんど映画まんまでところどころ映像が脳裏に蘇りもする。こんな文章はどういう精神が書かせるのだろうか。ヤクでもやってるんじゃないかと思う。
近頃だと『スノウ・クラッシュ』が似たようなふうあいだった。内容は not for me だったが。『時計じかけのオレンジ』が読書経歴で最古のものかもしれない。『ライ麦畑でつかまえて』もそうだったかもしれない。
ヤクでもやってるんじゃないかと思いもするが、隙のない構成は決してそうではあるまい。