紙の本
高校数学の学習にはコツがあり、それを習得する方法を教示してくれます!
2020/02/08 14:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、大手有名予備校講師である鍵本先生が教えてくれる嫌な思いをせずに数学を乗り切る実戦秘訣集です。高校の数学ともなれば、かなり高度でなかなか理解できないと苦手意識をもち始めている人も多いと思います。しかし、著者によれば、高校数学にはコツがあり、それを習得すれば意外に容易に学習が進むのだと言います。同書では、そのコツを丁寧に一つひとつ公開してくれる高校生にとっては嬉しい一冊です。同書を読むことで、単元ごとに勉強法は違ってくること、わからなくても後で挽回できるポイント、参考書や問題集を上手に使う方法などが手にとるように分かります。
紙の本
春だから数学を勉強しよう
2003/04/10 20:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜が咲き、新学期スタートの時期となったので、数学勉強法の本を紹介します(高校生向け)。
数学によらず、勉強には大切なコツがあります。それは面白みを感じるということです。脳というのは正直な器官で、面白いと思ったこと・感情が揺さぶられるようなことはハッキリと記憶するけれど、つまらないこと・退屈なことはすぐに忘れてしまう働きを持っています。
これは落ち着いて自問自答してみれば当たり前です。しかし、その当たり前を如何に活用できるかが、大きな分かれ目となるのです(ホントですよ)。
この「当たり前」の活用のために本書をあげます。数学の勉強法について、計画の立て方からはじめて、ノートのつくり方、答案の書き方に至るまで懇切丁寧に書かれています。指導する立場の人が参考に読んでも興味深いのではないでしょうか。
余談ですが、一般に勉強法の本は読み物として面白いものが結構多いと思います。たとえば、野口悠紀雄『超勉強法』、和田秀樹『書きなぐりノート合格法』などです。そして、面白さという点でいうなら、森毅『数学受験術指南』(中公新書)が最高点です。しかし、これは浅田彰の師匠筋にあたる森センセイの書き物になれていないと、毒気にあてられてしまうかもしれません。その点、これは上級者向けかもしれません。
紙の本
指針の具体化
2002/05/17 11:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Xdriver - この投稿者のレビュー一覧を見る
「勉強を頑張りましょう」この言葉はよく聞くが、何を、どう頑張るのかは何も語られぬままに、「生徒の自主性」に任されているのが現状のようだ。
この本はあくまで具体的なノートのとり方や模試の受け方のマニュアルである。こう書くと毛嫌いする人もいるだろうが、数学に一生携わり続ける人などほとんどいない。ならば限りある高校時代いかに数学で楽をするか、そのために何をすればいいのかを知ることは決して無駄にはならないだろう。何をすればいいかに悩む時間を、学ぶことに費やしたい人には一読の価値があるのではないか。
紙の本
高校数学とっておき勉強法
2002/03/22 14:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケンゾー - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通、数学といえば問題を与えられ、それをとくだけが勉強だと多くの人が思っていないだろうか。だが、そのように勉強しているが点数がなかなか上がらないという人がほとんどなのではないか。そんな人におすすめなのがこの本。河合塾の講師である著書が、点の取り方や数学的な考え方を教えてくれる。勉強の合間にちょこちょこ読むといい本。
投稿元:
レビューを見る
高校の授業で多くの人が最初にぶつかる壁といえば、これまでとは比べ物にならないほど難しくなる数学ではないでしょうか。
この大きな壁を乗り越えるためには、継続した勉強が必要だとわかっていても、具体的にどのような勉強法が効果的なのかわからなくて困っている高校生は少なくないと思います。
そのような高校生、または高校生の子供を持つ父母の方に向けて、予備校などで多くの生徒を指導してきた著者が書いた数学の勉強法の本です。
特に、この本で参考になるのは、「いかに美しい答案を書くか。」ということに重点が置かれ、答案の書き方が具体例付きで詳しく説明されているところだと思います。
尚、高校数学は論理的に説明する能力(論証力)を鍛えるための大切な科目であるにもかかわらず、数学の嫌いな生徒の多くが「文系だから数学は不要」という考えを抱いてしまっていることに対する著者の憂いも感じられる教育論の本にもなっています。
投稿元:
レビューを見る
英語ができる人は数学もできる。なぜなら、
・細かいことをきちんと整理して覚えていくことができる。
・観察力が鋭い。
・好奇心が旺盛。未知の世界にも怖がらずに入っていける。
・努力することに慣れている。
数学の実力を深めるコツは持続である。
そういえば高校時代の担任は3年間、ずっと数学の先生だった。
高校時代、実は数学が苦手だった。だから少しトラウマもある。それが今頃になっても今だに数学に苦しめられているのだ。人生はトータル戦。最後に勝てればよい。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
高校生に贈る、最短距離の学習法。
大手有名予備校講師が教える、嫌な思いをせずに数学を乗り切る実践秘訣集。
[ 目次 ]
第1章 高校数学とはなんだろう
第2章 分野別・勉強のポイント
第3章 数学を理解するコツ
第4章 試験勉強のコツ
第5章 数学の問題を読むコツ
第6章 数学答案の作法
第7章 ちょっとした工夫で点を取るコツ
第8章 ひとりでできる効果的数学練習法
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
何年かに1回数学の勉強をしたくなることがある。前回のマイブーム(古)の際に買った本。感想は普通でした。ちなみに,わかりやすい答案の書き方の例としてあげられている問題のうちいくつかは,数学が余り得意でない人(私です)にとっては,そもそも答案の書き方以前に問題自体がよくわかりませんでした(悲しい)。
投稿元:
レビューを見る
数学のできる子が、自然に経験的に身に着けてきていたスキルのノウハウを体系的に学ぶことができます。
「体系的に」ということは、ムラなくもれなくということです。
自分が受験生のときに、この本に出会っていたら・・・
投稿元:
レビューを見る
難解な問題を解くコツは、問題文の変形。
答案の書き方のコツが特に参考になる。
(2014.8.23)
投稿元:
レビューを見る
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?code=257243
投稿元:
レビューを見る
☆この本の内容
高校数学の勉強法について点数が取れるにはどうすればよいのか細かく書かれている。
☆動機
高校3年生になってもなお高校の数学の勉強法がわからない。何度も失敗してきたので、細かい勉強法を知って数学の点数を上げたかったから。
☆内容
・数学が得意になるには
数学の公式の使い方を
覚えることだ。
⇔数学の公式は
ただの道具に過ぎないため、
覚えていても意味がない。
・数学の最も効率的な勉強法は
とりあえず問題を解くこと。
ひたすら問題を解くこと。
⇔数学の問題を解く実力は
授業を理解することと
関係がない。
・数学は
問題が与えられた時に、自分なりに論理を構成し、正しい答えを導くという自立精神が必要なため、
理解しただけでは全く役に立たず、点数がとれない。
・問題の解答を見て、「なるほど、そうやって解くのか」と思ったところで
点数は一切もらえない
・
投稿元:
レビューを見る
高校生になって少し慣れたくらいに読み始めるのがちょうどいいと思う。
数学の解答はとても複雑で、この本のようにはっきり書けと言われると難しい部分があります。それでも必要最低限から+αそして、行間や空白に視点を動かしてみると、採点者だけでなく解答者も、自分の解答を見失うことなくそこまでのプロセスをきっちり理解できることにもつながる。
そして、この本の最も感心したところは、数学には単元ごとに勉強の仕方を提示してくれていることです。自分にあった勉強法を見つけて継続することが大事です。数学は論理的思考力が求められ、いわゆる暗記の科目とは異なりますが、ある程度のレベルに達すれば暗記に頼ることも決して悪くはない事が分かった。しかし、ただ暗記をするだけでなくその知識の本質を理解して場合によって適合させるべきである。
まだこれで全てでは無かったので、もう一度読み返してみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
-高校数学がどのような単元の集合(とカリキュラム)で成り立っているかを大別して4つに分け、かつその中に「理屈そのものを学ぶ」グループと「他の計算の便宜に資する為に学ぶ」グループとがあることを示す。
-数学の学習スケジュールがどのようであるべきかを、図示も含めて説く。
-数学の「問題」にはどのような含意があるか。期待される数のクラス(カテゴリ)が端的にどのような文面で示唆されるか。ある一つの問題の中にどのようにして複数単元の理解への期待が折り込まれるか。理解を確認するための出題パターンはどのように分類できるか……など、「数学の試験」に関わるゴール地点の情報が整理される。
-答案はどのように書かれるべきか、インデント(字下げ)など、コンピュータでは常識でも手書き計算では必ずしも当たり前ではない事項から説き起こす。特に「無地ノートを使え」「大学受験問題(など、難解な問題)は一問に2ページ使い、左を解答欄、右を計算欄とせよ」など、具体的な指示が書かれる。
1999年初出から20年余が経った今読んでも示唆に富む学習論だった。特に、スクリプト言語が普及しきり、『リーダブルコード』など、読みやすく保守性に富んだコーティングの重要性が強調されてきている現代の方が、数学学習とプログラミング学習の近さに気づきやすくなっているとさえ思った。
以下は本書の内容から直接は導かれない感想。
私は数学の計算が苦手だ。特に「括弧を外す」「正負のステータスを維持する」など、解析問題で必要となる基礎的な処理でかなり高確率でミスを起こす。しかし、戸田山和久『論理学をつくる』など、で述語論理学の計算をこなすことはできたりと、計算全般が嫌いなわけではない。数学の問題が示す解答を、完全自力の手計算で示す実力が欠如しているという点において、数学が不得意なのだった。
そこで今回のように数学学習のやり方を改めて示されて思い返し反省したのは、以下の2つのことだった。
(a)「数学の理解」と「計算過程」とは、重なりつつも一応異なるスキルである。計算が苦手だからといって、数学の諸概念と相性が悪いということにはならない。しかしだからこそ、自分は「計算過程」のミスを一行ずつ検証して、「どのように間違えうるのか」を辛抱強くアンチパターンとして拾い上げればよかった。そうすれば、「計算過程」の苦手意識を克服して、数学の理論的な内容に注意を向ける余裕ができたはずだ。バグチェック能力が人一倍ないことが数学に脱落した一因だが、「バグチェック能力を自分で育てる道を模索し切れてなかったこと」が、(プログラミングによりバグチェックという概念が身近になったことを通じて)改めて反省させられた。
(b) 「計算過程」の苦手を言い訳にして、「数学の試験問題」に係る以下の要素の吟味の重要性をずっと軽視していた: 求められる回答のクラス(実数/整数/複素数など)・前提とされる数学概念の確認・何が所与であり何が所与でない(=答案の中で創出しなければならないものとして期待されているか)の区別。「この問題であれば、ここまでの理解を��待されているものである」ということを、ゲームの攻略サイトから逆算するかのように、考え直してもよかった。基本的な計算能力の無さが解決しないうちから、そういう参考書の読み方をしてもよかった。これは大学入りたての頃の人文能力でも十分可能だった道だ。しかし、そうしなかった。
1日あたりの取組の指針もあることにより、いつでも高校数学はこのようにやり直せるというマインドセットを作ってもらえた。この本に出逢えたことに感謝している。