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紙の本
なんとなくセピア色
2002/06/08 15:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バンカー - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品全体にただよう、何とも言えないやるせなさに心が痛みました。
幼い頃、ほんの数年間を共にすごした少年少女の犯した罪は、大人になった彼らの心に今も深く根付いている。時の流れの中で、消してしまいたかった記憶は、3人の再会を期にふたたび鮮やかに蘇る。新たな罪をたずさえて…。
作品は少年時代の記憶と、現代の彼らとを交互に映しだしていき、埋もれた過去の記憶と現代の謎をしだいに解き明かしていきます。
読み進むうちに、彼らの真実がみえてくるのですが、何が罪で、何が罪じゃないのか、だんだんとわからなくなっていきました。
彼らは加害者で、そして被害者でもあったから…。
もの悲しいけれど、妙に懐かしいような、不思議な感覚の作品でした。読んでみる価値ありですよ。
紙の本
夢中で読んでしまった。
2002/04/27 16:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしの - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親の虐待により心に深い傷を負ってしまった少女・優希。そんなとき施設で出会ったモウルとジラフは優希にとって心の支えとなった。そして3人はあることを計画した。
それから17年後、3人は再会を果たし事件に巻き込まれていく。
ミステリーと言うよりは、人間ドラマと言った方が良いかもしれない。現在の優希と17年前の優希が交互に登場する。徐々に過去があばかれていき、そして現在とのつながりがだんだん見えてくるようになっている。次の展開がすごく気になって、読むのを止められなくなる。本の厚さにひるまず、是非読んで欲しい。
紙の本
怖いくらいのリアル
2002/03/14 16:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖いくらいのリアルに愛なしでは生きれない人間の悲しさを美しく綴った…魂を揺さぶる1冊だと言える。この作品の中で扱われるのは、最も発見しにくく、最も残虐な犯罪。言葉では表現することは不可能だが、とにかく読んでいて痛い、だけどどうしても先が気になり読み進めてしまいます。荒廃した現代社会の救いなき精神状況を苛烈に描いた作品…是非、あなたの目でお確かめください。