紙の本
原書で読んでみたいと思わせる一冊。
2006/02/09 13:21
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おと - この投稿者のレビュー一覧を見る
「堕胎の権利」という重いテーマながら、キャラクター、プロットともにエンターテイメント性に優れていて、面白い。プロのボディーガードである主人公コディアックの仕事振りのリアリティと人間関係も良く、ボディーガードの依頼者の娘、ケイティなど、魅力的な人物像とあっと驚く展開・アクションは映画にすると面白そうだと単純に思う。
「堕胎の権利」はデリケートな問題なので、個人的意見は伏せるが、そういうことを考えさせてくれるのも、本書の良いところ。
翻訳が優れず、読みづらいのが残念な点。もし原書で読める能力があれば、原書で読んで、この本の本当の面白さを判断したいところだ。
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【あらすじ】依頼人は、妊娠中絶を行っているクリニックの女性院長。
数日後に行われる中絶推進派と反対派による共通基盤会議でスピーチを行う立場にある彼女は、日々エスカレートする反対派からの攻撃から身を守るべく、会議の当日まで、彼女とその娘ケイティを守るようアティカスに依頼する。
アティカスは、陸軍訓練時代からの友人である仲間のデイルやルービン、セキュリティ会社社長の娘であるナタリーたちを招集し、24時間体制で警護を始めるのだが・・・。
●アメリカ売れ線小説だけあってキャラ立ちよし。
主人公アティカスは、筋肉思考なマッチョガイ☆(・・・嫌)と言うよりも少々ナイーブな思考傾向。しかも当世安定株価な眼鏡ボディーガード、ってアクションに疑問が残らないでもないんですが。
仲間の中では、父親のコネを使っていろいろと便宜を図れるナタリーお嬢がイチ押しかな? しかし、読者の一番人気は、途中から登場する私立探偵ブリジット・ローガンだそうです。
なんたって、本編をさしおいて外伝が先に翻訳されるほど。
いや確かにステキなお姉ちゃんですよ。
言葉遣いは汚く、常にアルトイズをかじり、当然の事ながら車の運転は荒い喧嘩上等な凄腕鼻ピー美女。
その程度なら、ありがちなA・ジョリ姐みたいなもんだけど、彼女が他のヒロイン達と一線を画すのは、ジャッキー・チェン映画を四本レンタルして来て、ジャッキー映画祭りを行ったことです。素晴らしい。
ジャッキー好きなヒロインに悪い人はいません!
●この巻は、微妙にフェミニズムの匂いがしなくもなし。中絶問題を扱いながら反感を持たせないのはいいバランス感覚。おためし下さい。
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面白かった。
疾走感を存分に味わえる。
26歳での作品とは恐れ入る。
荒削りなところが又染み入る。
他の作品も既に購入手配済み。
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最新作を読むと、ずいぶん遠いところまで来てしまったな、と思う。今でも読み続けてはいるけれど、初期の作品のほうが好きだ。重苦しい事件を扱っていく中で、自身もまた痛みを負い、苦しみながら、それでもプロであり続けようとする主人公の矜持に共感できるかどうかが、このシリーズを楽しめるかどうかの分かれ目だろう。この主人公の仕事に対する矜持を逆手にとった最近のシリーズは私的には苦しいのですが……私はブリジッドのファンなので。
ぜひ、このデビュー作から「奪回者」「暗殺者」……と続けて読んでほしい作品です。
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アメリカの若手作家のデビュー作でプロのボディーガードが主人公のアクション小説
主人公"アティッカス・コディアック"のシリーズ物で「奪回者」「暗殺者」と続いていくらしい
(小説としては一話完結 一作500頁以上有るので全部読むのは結構時間がかかるかも)
番外編の「耽溺者(ジャンキー)」が面白いとの書評を知り
「登場人物の背景を知るにはシリーズ一作目から読んだほうがより面白い」とも書いてあったので、礼儀正しく一作目から
作者が若い事もあり会話が上手く整理されていなかったり、あまり必要じゃないなと思う部分もありましたが基本的には面白い作品でした
コディアックをリダーとするチームのメンバーもその他の登場人物も個々個性的で映画やドラマにしやすそう
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アメリカでは堕胎を行う産婦人科医が毎年のように殺されている、と何度か書いてきた。その辺の情況を描いたミステリはないかと探して見つけたのが本書である。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20101111/p9
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当たり前だがどの作品もやっている事はボディガードという仕事だが、作品毎に全然違う所が面白いし飽きさせない。早く次が読みたい