紙の本
英国のはじまり
2016/05/21 07:43
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投稿者:聖 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケルト文化は大陸に広く分布しており、それが英国ブリテン島、アイルランド島に定着した。U2の音楽はどこかいわゆるブリティッシュ・ロックとは違うし、リバーダンスは壮麗な響きを持つ。有名なストーンヘンジや石灰を削った丘陵画である疾走する馬などもケルト文化に位置付けられるという。奥が深い。
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仕事でケルトを調べたときに買った本。簡単でわかりやすいです。あこがれのケルト。「ケルズの書」欲しい!(←無理!)
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ヨーロッパ文化はキリスト教と古代ギリシア・ローマの二本柱だと云われるが、その土台にはケルト文化が横たわっている。ケルト人は紀元前の鉄器文化の始まりの頃から大陸にいた。ブリテン島とアイルランドの島のケルト、大陸のケルト、それぞれの歴史と美術、信仰と神話、18世紀以降、主にイギリスとフランスはナショナリズムと国威発揚のためケルト文化の復興を図る。ケルト文化の復興の5章立てで、ケルト文化年表、ケルト関係美術館・博物館所在地、参考文献があり、ケルト入門として最適。抽象的で幻想的な装飾品や文様に魅了される。
ケルト人は紀元前600年頃に古代ギリシア人が、西方ヨーロッパにいる異民族を「ケルトイ」と呼んだことに由来する。小アジアまで拡大していたが、カエサルにより大陸のケルト人たちはローマ化された。ローマ人が人型の神の像を崇拝しているのを知ったケルト人たちは嘲笑したらしい。ケルト人は文字を持たず、記録を残さなかったが、神々もまた形をもたなかった。ローマ化されてから他民族に依頼し、造形化するが、ローマのように写実的ではなく抽象化した。
それはゲルマン民族の末裔がルネサンスにより、写実主義を再発見し、20世紀になってようやく抽象芸術に至ったことを考えると、我が国の文学・芸術が20世紀の文学・芸術を先取りしていたのと同じ感慨を催す。ケルト文化はキリスト教化されてからも脈々と受け継がれ、ケルト・キリスト教の華である装飾文字が美しい「ケルズの書」は大変興味深い。
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大陸からブリテン島を渡りアイルランドまで拡がるケルトの豊富な写真。解説もしっかりしており、ケルトの歴史について学ぶためのよいテキストだと思います。
学びだけでなく、渦巻き模様、ケルト十字などの写真がとても美しく、興味深かった。
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ダブリンの最新舞台版を見たのをきっかけに。図や写真いっぱいですごく分かりやすい。現代でケルトだと思ってるものは作られたケルトであってもともとの原住民は全然違ったとか