投稿元:
レビューを見る
意外に面白かったんだよね。でも内容よりも心に残ったのはこの人の文体。淡々と流れるように進む物語なんだけどこれがまたなんと言うか活字に泳ぐというか。ふわふわしながら読んでた。後だまされた。
投稿元:
レビューを見る
鮎川哲也賞受賞作。まあ、面白かったです。でも、なんというか・・・まあ、もう一度この著者の作品を読んでみようかなとは思いました。
投稿元:
レビューを見る
孤島に閉じ込められた人々。始まる殺人。
ありがちなシチュエーションのミステリー(まだ最後まで読んでないけど)。
なんか文体が独特で印象に残らない。限られている登場人物なのに、何度もめくり返して確認してしまった…。
「ボク」とかいう言葉が似合いそうな文章。
この作者のほかの作品も読んでみようと思うことは思う。
Lost Generation風?
投稿元:
レビューを見る
無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店"北斎屋"の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。数年前には新興宗教の聖地だったという島で、八人の男女が一週間を共にする、しかも波瀾含みのメンバー構成。古式に倣って真夏の弧島に悲劇が幕を開け、ひとり減り、ふたり減り…。由緒正しい主題をモダンに演出する物語はどこへ行く。
得意客ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店〈北斎屋〉の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。かつて新興宗教の聖地だった島に、波瀾含みのメンバー構成の男女八人が降り立つ。退屈する間もなく起こった惨事にバカンス気分は霧消し、やがて第二の犠牲者が……。孤島テーマをモダンに演出し新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。
投稿元:
レビューを見る
ひらがなが独特で、その言い回しが瑞々しく感じられた。終盤の追い上げにはこちらが狐につまされた感じだったけれど、一人称独特の罠というか、最期で納得。大人なようで子供な複雑な愛情模様が面白かった。
投稿元:
レビューを見る
【休暇旅行先の弧島で起こる連続殺人】
第4回鮎川哲也賞受賞作でミステリーです。・・・なんでしょう?文体をキレイに見せたい感がうざいというか。現実感が乏しい感じがしました。そういう世界が好きな人にはいいんだろうけど。
登場人物にも現実感が気薄でもっと現実味ある設定だと私的にはよかったと思います。と言うのも、殺人事件が起こってからはどうなるんだ!?とドキドキと読めたからです。
作者のこだわりなのかカタカナ言葉の棒線部分が・・・例えばグレープフルーツならグレエプフルウツと表現しててモォタァボォト、ブルウジインズ、コオヒイなどなど
きりがないんだけどその表現がねどうも好きになれなくて最後までイライラしました(-o-;
投稿元:
レビューを見る
★あらすじ★デビュー作。喫茶店オーナー・あやめは、常連客や友人達8人で無人島に慰安旅行に行くことになる。気の合う仲間だけの楽しいバカンスのはずが次々と友人達が殺されていく…
★感想★「コォヒィ」「ボォト」といった独特の仮名使いのせいか、浮世離れした登場人物達のせいか、読んでいるうちに非日常の世界観を割とすんなり受け入れられました。 ミステリとしては古典的で目新しさは感じませんが、「ミステリの形式で書かれた恋愛小説」としては秀逸。
投稿元:
レビューを見る
連絡手段のない孤島で起こる連続殺人事件。
ミステリーだけれども、ちと違う。愛情といっても綺麗な愛情ではなくて、とても重くて悲しい余韻を残すものでした。
投稿元:
レビューを見る
数年前、この本は『面白いミステリーない?』って話をしたときに、よーこから紹介してもらった作品だったと記憶しています。
ありがとう、よーこ!
…正直、ミステリー離れをしつつある私が今でも、
近藤さんの作品だけは欠かさず買うようになったきっかけをくれて!
しかも近藤さんの作品も当たり外れがあるから、
この本を読んでいなければ次を買おうとは思わなかったでしょう。
…なんというか…「孤島の殺人事件」なんて、
ベタベタな展開をここまで面白く読ませてくれる作品を
私は知りません。
全編を通して流れる、昏く重い空気も私のツボ!
ラストも…なんというか…
女性だから書けたんだろうなという感じで、
私は大好きです。
恋愛とミステリーを絡めた作品を書かせたら、
この人以上はないのではないか、とまで思っております。
投稿元:
レビューを見る
(内容)
得意客ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店〈北斎屋〉の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。かつて新興宗教の聖地だった島に、波瀾含みのメンバー構成の男女八人が降り立つ。退屈する間もなく起こった惨事にバカンス気分は霧消し、やがて第二の犠牲者が……。孤島テーマをモダンに演出し新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。
女性向け、ミステリ。
ラストの切なさが秀逸です。
投稿元:
レビューを見る
近藤氏の作品の中で最も、主人公の感情や作風に破滅願望のような印象を受ける作品です。とても「厭世観」「虚しさ」を感じます。心地よい読了感をいただきました。
投稿元:
レビューを見る
2009/03/15読了
カタカナの表記方法がくすぐったいし、トリックも有り得ない。
それでもぐいぐい読ませるのは力量か。
ただ終盤の主人公の感情は、多分男性には理解しがたいだろうとも思う。
投稿元:
レビューを見る
第4回鮎川哲也賞受賞作で、著者のデビュー作。
北斎屋という喫茶店を経営する<わたし>となつこさん、それにそこに集まる知人たち6人、合計8人で、夏に無人島の別荘へ旅行しようということになった。かつては新興宗教の聖地だったその孤島で、連続殺人事件が起こる。
典型的な「本格ミステリ」と呼ばれる小説。文体は古風で、カタカナも「ジインズ」、「コオヒイカップ」などと表記される。本作が出た当時(1993年)に読んでいればどうだったかわからないが、今のわたしにはあまりにも舞台が典型的すぎてうまく入り込めなかった。レトロな雰囲気の本格推理小説が好きな人にはたまらない作品かもしれない。
しかし、ラストの、どんでん返しのどんでん返しには驚かされた。8人の男女関係における微妙な心理が、切なさの裏にある憎悪をかきたて、自分もその場にいる9人目となって苛立ちを覚えた。
ちなみに、本作が鮎川哲也賞を受賞したときの最終候補作の中に、貫井徳郎の『慟哭』がある。いずれ読んでみたい。(2006.2.7)
投稿元:
レビューを見る
さびれた無人島に慰安旅行としゃれこんだ喫茶店"北斎屋"の一行。この怪しくさびしい島で、ひとり減り、ふたり減り・・・。そして、なにかが、狂う。
読んだあと、喪失感がおそってくる1冊。この世界観、さっぱりしすぎる文章、小説に引き込まれるということはなく、しかし鳥瞰したまま目が離せなくなる・・・というような。
こういう話の展開とか後味とか、結構好きです。
投稿元:
レビューを見る
クリスティーの「誰もいなくなった」もの(そんなジャンルがあるのか?)だけど、体温の低い(物理的なことではなく、精神的な)人達による、熱い物語か。
オチはかなり、意外だった。