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インテレクチュアル・キャピタル 知的資本 企業の知力を測るナレッジ・マネジメントの新財務指標 みんなのレビュー
- リーフ・エドビンソン (著), マイケル・S・マローン (著), 高橋 透 (訳)
- 税込価格:2,530円(23pt)
- 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
- 発行年月:1999.11
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紙の本
2000/2/1
2000/10/26 00:21
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投稿者:日経情報ストラテジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
貸借対照表からは、企業の過去の資産を把握できても、そこから将来性を読み取ることはできない—。
予想外の高株価を呼んでいる「ドットコム企業」やインテルなど、急成長する企業の多くは、簿価と市場での時価総額の間に数十倍以上の開きがある。これらの企業は「新製品が特許を獲得した」「社内の業務プロセスを効率化した」といった様々な要素が“隠れた資産”として評価される。
こうした帳簿と現実のギャップを埋めるために考案された財務指標が、本書のテーマである「インテレクチュアル・キャピタル(知的資本)」だ。貸借対照表などの財務諸表を補完する項目として、社員1人ひとりが持つノウハウ、戦略的な情報システム、ブランド力、顧客との関係などを数値化する指標を設け、企業の知力を測ろうという試みである。
著者のリーフ・エドビンソン氏は、95年に世界で始めて、知的資本を使って年次報告書を作成した北欧最大の保険会社であるスカンディア保険の知的資本担当役員。知的資本とは何かという概説に始まり、スカンディア保険では具体的にどのような指標を設けて、知的資本を測定しているのかなども詳しく紹介している。
例えば、スカンディア保険では社内の隠れた資産を「社員」「顧客」「プロセス」「革新と開発」という4つの側面から数値化している。「顧客」であれば、マーケット・シェアや年間販売額/顧客数、失われた顧客数といった具合に22の指標を設定し、定期的に測定。こうした指標を90ほど設け、情報システム上で管理しているという。
知的資本への取り組みは、まだ始まったばかりだが、「知」が経営を支えるという時代にあって、欠かせない視点として欧米でも注目を集めている。これを応用すれば情報システムの活用度や投資効果も測定できるという。知の「棚卸し」をするために何らかの尺度が欲しいと考える読者にとって、本書は示唆に富んだ1冊といえる。三田
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