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遅れている日本の被害者支援について知ることができた。
性犯罪の多くが「犯人を知った日から6カ月」までに被害者が告訴しないと容疑者を刑事裁判にかけることができない
ことや、犯罪被害者は基本的に何も知らされないことなど、初めて知ることが多くて勉強になった。
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[ 内容 ]
すべては「性暴力を考える」ところから始まった。
犯罪被害者の取材を通して見えてきた驚くべき「現実」。
なぜ彼らの人権の問題は置き去りにされてきたのか。
まず被害者の言葉に耳を傾けてほしい―。
そして今、法制度、相談・支援対策はどうなっているのか。
急速に動き始めた日本の現状を追究する。
暴力に満ちた現実を変えるために、報道の現場から発信された渾身のレポート。
[ 目次 ]
1 見えない地平―置き去りにされた被害者 1998
2 教わったこと
3 動き始めた被害者支援―日本の現状 1999
4 “先進国”イギリスを取材する(1988)
5 原点としての「性暴力を考える」(1996)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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新聞の連載やインタビューをまとめたものなので、すごく読みやすい。被害者は守られるべきなんて、本当に当たり前のことなのに、罪を追及される加害者を守る法律の方が進んでる。変じゃない?なにより知らない自分をすごく恥ずかしく思った。
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犯罪被害者や、その家族が犯罪そのもので受けるダメージとは別にさまざまな二次被害を受けている事実を報告したものである。主に性犯罪のことが述べられているが、この犯罪には性的差別の問題などが絡むためより複雑な問題になっている。
被害者やその家族を守るための試みもいくつか紹介されている。マスコミの取材などで心的被害を受けるほか、警察の取り調べや、日常生活への支障など2次のみならず複数の要因が錯綜した被害が長期的にもたらされるのがこの問題の深刻な一面だ。
もっとも驚いたのは、被害者の家族には捜査や裁判の進行状況の報告がほとんどないということだ。聞き取り操作が終われば蚊帳の外に送られてしまうという。いったい誰のための操作なのかと疑問をもった。
この件については知らないことばかりであり、もっと勉強をしなくてはならないと思った。