紙の本
涙なくして
2022/06/25 22:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バベル - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに読み終えてしまうことへの残念さを感じた作品に出会えた。ただだだ悲しさと名残惜しさ、寂しさで胸がいっぱいとなった。
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・最後はかなり泣きました
悲しい終わりではないんだけれども
・池波の美学が鬼平より剣客商売よりはっきりでている
のはやはりシリーズ物ではないからでしょうかね
・つまり、常に明日死ぬかもしれないという心持で生きるということ
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下巻
主従の最期に交わす会話が、これから死ぬ時にそれを聞くのか!と
最期だからこその会話は、格好良いの一言に尽きる
悲壮な話だけど、最後は妙に晴れた気持ちになった
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池波の文章は淡々としているのに格好いいのは何故だろう。安兵衛がいろんな人々と出会っていく中でどんどん成長していくのが気持ちいい。高田馬場での決闘は凄まじかった…手に汗握った。そしてこの話の最期では武士の生き様っていうものを見せつけられたような思いがした。大石主税と安兵衛のやりとりには泣きそうになった。主税はまだ16になったばかりだったのに、この潔さが武士なのだと。
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正月は池波さんとこのところ決めている。忠臣蔵ではなく、そこに至るまでの堀部安兵衛という人物を画いている。忠臣蔵を期待すると期待はずれになるかもしれないが、そんなことは気にならないくらい人物が深く描かれている。周囲の人物もしっかりと描かれていて、しかも極悪人すら憎めない。ただ一人吉良上野介だけが終始嫌なヤツだが、これはほとんど登場しないのも、憎めない人物ばかりを登場させたかったからだろう。堀部安兵衛、なかなかこんな男はいない。
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これはいい! 堀部の前半生ってこんなに面白かったのか! 高田馬場の決闘に吉良邸討ち入り。こんな見せ場に恵まれた男がいるだろうか。大河ドラマでやったら面白いのではないか、堀部安兵衛。
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…読んだ事は読んだのでしょうが、かなり記憶が曖昧でうる覚えです。。
機会があれば再読してみようっと。
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上巻は若き日の安兵衛の躍々たる姿を伸びやかに描いていたのに比べて、下巻では資料に忠実に淡々と進めており、既に有名となった赤穂浪士の諸説への池波さんの意地が窺える。最期は切腹で生涯を閉じ、「損得なしに世を生きて見よ。どうじゃ」という徳山五兵衛の投げかけに堀部安兵衛は十分に応えたと言えよう。13.11.16
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名前は聞いたことがあったが初めて読みました。
吉川英治の宮本武蔵を思い出した。
最期に内蔵助の息子を気遣うあたりの空気感が染みます。
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堀部安兵衛については「高田の馬場の決闘」と「忠臣蔵」の二事件を背景にした活躍のみによって知られ、安兵衛の一代についてはあまり書かれていない。そこは池波正太郎資料の少ない二十代半ばまでの流浪の時期を描く前半は作家の想像力に驚かされる。
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下巻には、後世まで語り継がれた高田馬場の決闘と吉良邸討ち入りが描かれる。本書を読んだのも、高田馬場の決闘に関わった安兵衛に興味があってのこと。堀部弥兵衛の娘婿となり、赤穂藩に取り立てられたのも運命の悪戯としか思えない。赤穂義士に対する幕府の処罰は、結果的に彼らの末節を汚さない効果を得たが、潔く切腹して果てる場面は涙をそそられた。
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よく知られた忠臣蔵の赤穂浪士の一人にフォーカス。人ゆえに苦しみもがきつつ、立派な武士に成長していく。色々あるよね、人間だもの。人生の最後に振り返って良き人生だったか、それが全てかな。
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人生で二度仇討ちをした堀部安兵衛。学生時代に初めて読み、その後古本屋巡りで当時のハードカバーも購入して、再読。忘れた頃にまた読みたくなる本で、成長と共に、ひとりの武士として池波正太郎らしい描かれ方がまさに秀逸。テーマと筆者が非常に合致した自分史上、最も読み返す回数が多い作品です。
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#読了 下巻では安兵衛の人生が一気に動き出して、高田馬場の決闘と忠臣蔵で怒涛の展開。なのに、どこか淡々としていて落ち着いて読める。最後の切腹のシーンもさっぱりとしていて清々しい読後感。
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下巻は赤穂浪士となった物語。
堀部安兵衛目線で、赤穂浪士となった話を展開。
面白うございました。