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【2006.04.17.Mon】
幼い頃川でおぼれかけ、通りすがりの男子高校生に助けられたことのある美由紀は、その命の恩人を結婚披露パーティーに招待することにする。20年の歳月を経て、その命の恩人と周りに漂う狂気に出会うこととなる。「ひきこもり」という現代社会が産み出した闇を交えながら、人の心の脆さを描き出している。美由紀のレシピエント・コーディネーターである佳代子の「20年の歳月は人を変える―変わると言えば、ほんの三日でも人間は変わるものだわ」という言葉にこの物語は要約されている。環境が人の変化に及ぼす影響は計り知れない。それを自分なりに消化できるか、翻弄され自分を見失ってしまうかは常に紙一重なのだと思う。いつだってどこだって自分自身を保ってゆくのは難しい。私たちはそんな世界に生きているのだ。
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招待していない人が来たら怖いですね〜。しかもそれがコンビニ強盗犯だなんて・・・。この小説は大きく2部で分かれていて、ぐっと引き込まれて読むことができました。最後はちょっと切なかったなぁ。母親の愛に恵まれなかった人は、何らかの形でゆがむんですね。
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角川ホラー文庫からのタイトル3文字シリーズ(←勝手に命名)
幼い頃の命の恩人を結婚式に招待しようと探し出すストーリー
これが結構ホラーちっくでした。
どっちかと言うとサイコちっくか(笑)
でも面白かったです。
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これ好きです。昔川で溺れそうになった主人公を助けてくれた高校生。20年後その高校生は豹変していた… 引きこもりの実態についても詳しく書いてあり、何気にそういう本少ないのでよかったです。
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細かいツッコミどころが結構あるが、二転三転する展開は読む者を飽きさせない。「家族関係」に対する批評的視点が濃厚。
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ストーリーや結末はさておき。
人が恐怖を感じるのは、やはり自分の想像の域を遥かに越えていること。
幽霊なんて比じゃない。
想像の域の中にいる幽霊なんて比じゃないよ。
何を考えているか分からない、生身の人間の方がよっぽど怖い。