紙の本
不変のビジネス論
2001/07/23 17:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、ベストセラーかつロングセラーの『ユダヤの商法』の続編だ。あれは1972年、本書は2年後の1974年に書かれている。1999年発行というのは、改訂版だからだ。
著者の藤田田(デン)氏は「銀座のユダヤ商人」の異名を取るだけあり、ユダヤ商法をバックボーンにしたビジネス理論は、厳しいながらも明快である。
彼は日本マクドナルドの社長として名をはせているが、本書ではそれに関する話はごく一部に過ぎない。もっと普遍的な理論が詰め込まれているのだ。四半世紀前のオイルショックの時代に書かれたというのに、現代でも納得できるから不思議である。「今、何が儲かるか」的な流行りではなく、何千年も続いているユダヤ商法だから、当たり前なのかもしれない。
さらに、人を食ったような語り口が、読み物としての面白さになっている。
投稿元:
レビューを見る
秘密にするな!ものまねok!
比較してもらって評価をしてもらうためには比較対照のブスが必要。
@
高次元のノーアンサーより
低次元の「イエス」・「ノー」
違っていたら修正すればよい
@
有力者のコネが欲しい?だったら勇気を持って突撃すればよい。100回に1回、成功すれば儲けもの。
@
社長は動くな!頭を働かせろ!指示を出せ。
身を粉×、頭を粉○
2007/6/20読了
投稿元:
レビューを見る
タイトル・サブタイトルに始まり、内容もこの方の人を表していて、経営について書かれているものながら、痛快という言葉が浮かぶ。
稼ぐために考えるヒントを頂いた。
投稿元:
レビューを見る
ベタなことが沢山書いてます。
ナメてはいけません、やっぱりベタなことができてこそプロフェッショナルへの道につなげていけるのです。
投稿元:
レビューを見る
「ギブ・アンド・テイク」では損をする。商売は「テイク・アンド・アスク・フォー・モア」だ。(P70より抜粋)
「ギブ・アンド・テイク」と最初に言ったのはイエス・キリスト。
まず、このことを知らなかった私。
ビジネスも「ギブ・アンド・テイク」でいくのがセオリーだと思いこんでいた私は、藤田氏の言葉「人をみちびくための宗教上の教えを商売に応用していては勝てるわけがない。聖書に書いてあることは宗教的には間違っていないが商売には使えない」によりバッサリ斬られることになった。
この後も、この本によりばっさばっさ斬られていく私の甘っちょろい考え。身近に大成功した大商人がいないのなら、この本を傍らにおくしかない!もう続刊も買うしかない!
投稿元:
レビューを見る
▼100文字感想▼
記憶喪失になっても思い出したい本がまた一冊
増えた。あのマクドナルドを日本に持ってきた藤
田。大成功の秘密がアメリカ流マーケティングで
はなく、日本独特の商人道と知り、ゾクゾクした。
人よりザクザク儲けたいあなたへ!
------------------------------------------------------
▼3つの共感ポイント▼
■勝負は勝たねばダメだし、商売は腰を抜かす
ほど儲けてみせなければダメだ(P27)
■人の体には2ミリのトゲが入っても痛い。肝心
なのは人より2ミリ先へ出ることだ。これで驚
くほど儲かる(P96)
■「空き缶はクズカゴへ!」と公徳心に訴えても
さして効果はない。それよりも「あなたは産業
廃棄物の一掃に協力したから、自動車がタダ
で当たるチャンスをあげましょう」とストレートに
人間の欲望に働きかけた方がずっと効果があ
る(P208)
投稿元:
レビューを見る
すごいです。
ほぼ、全ページにドッグイヤーしました。
1974年に出た本とは思えないです。
今でも使えそうな考え方が盛りだくさん。
ちょっと、マクドナルドの宣伝も入っていますが、ご愛嬌。
あー、あの本のあの表現は、この本の影響か~、というのが
たくさんありました。
このシリーズ、全部揃えたくなってしまった。
投稿元:
レビューを見る
マクドナルド社長の商売を成功させるためのお話。
本人のエピソードに沿って書かれているから読みやすいし、マックの面白いとこ、考えてるとこが分かって面白い。
投稿元:
レビューを見る
藤田さんの「物事や時代を観察する目の的確さ」。
そもそも、マクドナルド第1号店を開く場所を銀座三越の1階に定めたのも、新橋にある社長室から人の流れを観察していて決めたものだそう。
そして、当初はデパートの軒先を借りて出店していたのを、3年目以降にそれ以外の場所にも進出するにあたり、藤田さんが力を入れたのが「テレビCM」。
本書ではわざわざ「カラーテレビのコマーシャル」と書かれているので、まだ白黒からの過渡期だったのだと思いますが、当時のお金で「億単位のお金」を突っ込んでいたようです。
◆また、ポイントで挙げたように「有力者に会いたかったら直接たずねよ」と言ってる藤田さんですが、当時高校生だったソフトバンクの孫正義さんが、藤田さんに会いに、会社におしかけた話は有名かとw
孫正義 - Wikipedia
このとき、アメリカで何をすべきか尋ねた孫さんに「コンピュータ関連を学ぶよう助言した」のですから、やはり慧眼の持ち主だと思います。
と言うか、「UFOは未来人がタイム・マシンに乗って現代に来たもの」という説をあげて、「その未来人を生け捕りにして、23世紀では何が儲かっているかを聞き出して、明日からその商売を開始したい」なんて言われてるんですから、根っからの商売人です罠w
1."スマイル"こそ金儲けの原理原則だ
マクドナルドの各店のキヤッシュ・レジスターの下には、必ず、
「スマイル」
と書いてある。従業員が売上げ金をレジスターに入れたり、釣銭を出すとき、いやでもこの文字が目に入るようになっている。そこで、従業員も自動的に笑顔で「ありがとうございます」というわけだ。
この方法は、マネージャーが、
「お客さんにはニッコリしなさい」
と百万遍教育するよりは効果がある。
■2.商売は「ただ今の商売」でなければならない
マクドナルドはハンバーガーを売る際にも"Right Now Business"だという。つまり「ただ今の商売」であるというのだ。
商売をやっている人がよく口にするセリフに、
「きょうは売上げが思ったほどなかったから、あした売上げを取り返そう」
という意味のものがある。ところが、これは間違いなのだ。
商売をする上では「きょうはきょうで終わりであり、あしたはあしたで違った日である」と考えるべきである。あしたを期待するから、期待通りにいかないときに首をくくらなければならなくなるのだ。
商売には過去も未来もない。商売は「ただ今の商売」でなければならない、というのが、マクドナルドの基本的な姿勢なのだ。
■3.外国の"文化"を輸入すれぱ儲かる
長い目で見た場合は、商品を輸入することより外国の"文化"を輸入することを考えたほうが儲かる。商品を輸入して売れば、儲けは一回限りだ。
ところが、文化を輸入すれば、その文化が日本へ根をおろしたとき、儲けは無限に広がって行く。
たとえば、毎度ハンバーガーを持ち出して恐縮だが、マクドナルドのハンバーガーはアメリカ文化である。パンと肉、というこれまでの日本にはなかっ���文化を私は輸入した。
そして、これは一回だけの商売だけではなく、ハンバーガーを常食とする若者の増加で、儲けは無限に広がりつつある。
パンと肉でできたハンバーガーという文化の"タネ"を外国から持って来てまいたことで、私は輸入商として成功した、と思っている。
■4."金儲けは目的ではなく手段だ"と考えろ
金儲けがしたかったら、金儲けは目的ではなく手段だ、ということに早く気がつくことが、成功するコツである。目的を定めて、そのために儲けるプランを立てることだ。やみくもに金儲けに精を出してもも命を縮めるだけである。(中略)
人生はたとえプランを立てたところで、そのプラン通りに行くものではない。うまく行ってプラン通りであって、プラン以上にうまくいくことは絶対にありえないといってもいい。
だから、金儲けをする場合も、最低のプランがなけれりれば、とても金など儲からないと知るべしである。
■5.ヤングはあくまで商売の起爆剤として活用する
ヤングが群がっていると、メンタル年齢二十六歳の、あやしげな自称ヤングがあとからのこのこついてくる。この干円札のあとからついてくる一万円札を干円札もろとも、サッとすくい上げてこそ、儲かるのである。一万円札をひっぱるために先に千円札をひっばる。これが商売というものだ。
だから、デパートでも、二階まではヤングでいい、しかし、三階以上もヤングにしたら、絶対損をする。失敗しているデパートを調べてみると、上までヤング一色の場合が多い。三階から上は一万円札を狙うべきだ。
ヤングはあくまでも起爆剤。ヤング中心に商売をすると必ず失敗する。
■6.儲かる奴は決して返事をのばさない
手相屋は、見料の手前、当たっても当たらなくても、一応「表だ」とか「裏だ」とかいう。だからハヤる。
これは、そのまま商売に応用できる。つまり、高次元のノー・アンサーより、低次元であっても「イエス」「ノー」をはっきりさせた方がいい、ということである。(中略)
儲かる奴は決して返事をのばさない。即決、即決で富に近づいているのだ。「前向きに考える」だけ時間のロスだということを、心にとめておくべきである。
■7.勇気を出して、直接たずねてみる
金儲けには勇気が必要である。勇気ある男には女がメロメロになるように、本当に勇気のある男には金の方ですがりついていてくる。
読者からの相談の手紙の中に、
「有力者へのコネがほしいがどうしたものか」という内容のものがあった。
有力者に会いたいと思ったら、"勇気"を出して、直接たずねてみることである。
アポイントメントを取らない限り、十中八、九まで玄関払いを食うかもしれないが、1パーセントでも可能性があれば、出かけてみるべきだ。
■8.実行力の伴わないアィデアはカスだ
世にアイデアマンと言われる人は多い。問題なのは、そのアイデアを実行しているかどうかである。アイデアは出すが実践する方法を知らない。そこで、結局、そのアイデアを生かしきれないままで終わってしまう、というケースはよくある。これでは何にもならない。
その反対に、少々腐ったアイデアであっても、実践していけば成功する可能性は大いにある。
「あんなバカがよく成功したなァ」
といわれる人物は、アイデアはなくても実践力に富んだ男である場合が多い。
だから、すばらしいアイデアとすばらしい実行力があれば百パーセント成功する。
第1章 現金をつかむ俺のやり方
第2章 知識より知恵だ
第3章 ジェット思考の時代が来た
第4章 インフレに勝つ頭の回転
第5章 金を生む標的を狙え
第6章 大胆な発想と感覚
第7章 デン・フジタの突撃ラッパ
投稿元:
レビューを見る
前から気になっていた藤田田の指南書。自分がトイザらスOBということもあり読んで見たかった。今でも使い古されないとあったけど、いくつかのキラーワードはあったけど座右の書まではいかないかな。キャラがたっている人なのでお時間のある方はどうぞ。
【黄金の5分間】
●儲かる商品は女と口
●10メートル違うと10キロ違う(店舗のロケーション)
●ある方法で成功すると、それしか手がない、と思い込んでしまう
●事業は理屈で成功するのではなく、その人の持っている動物的感覚が大きなウエイトを占める
●マクドナルドのキャッシュ・レジスターの下には、必ず「スマイル」と書いてある
●商売は「ただ今の商売」
●「テイク・アンド・アスク・フォー・モア」
●「日本人に必ずいちゃもんをつけると必ず折れる」
●78対22の宇宙の法則
●キャッシュ・ビフォア・デリバリーこそ、儲かる商法中の商法
●午後から暇になる会社では、朝の多忙な時間の5分間は午後の暇な時間の1時間に相当する。5分間が1時間に相当すれば朝の15分間はヒマな時間の3時間にあたる
●高次元のノーアンサーより低次元であってもイエス、ノーをはっきりさせた方がよい
●問題なのはアイデアを実行しているかどうか
投稿元:
レビューを見る
(感想)日本マクドナルドの創業者、藤田田(ふじた・でん)さんの経営哲学の本。時代もあると思うが、個人的にちょっと表現に共感しづらい部分があった・・(@_@(ゴメンナサイ)でも学ぶことも多々あった。
(ここがよかった!)
・「奥さまボーナス」の存在
社員とその家族を大切にする。夏、冬ボーナスは本人に、春ボーナスは奥さん名義の銀行口座に振り込む。
「だんなさんが会社で仕事できるのも奥さんのおかげ。だからこれはだんなさんに渡す必要もありません。奥さんが使って下さい。」という手紙も添えて送る。
投稿元:
レビューを見る
えっ?と驚くほど、古くに書かれた本。私が生まれる前に出された本なのに、古さを感じさせないところが素敵。成功の条件は、きっと、いつまでも変わらない。
投稿元:
レビューを見る
日本マクドナルド創業者である藤田氏の著書です。発行されたのは今から30年近く前のことですが、今でも全く古く感じられない商人としての格言が鏤められています。一見思いつきで述べていそうに感じることも、それが結論ではなく、間違っていれば即時撤回して正しい施策を瞬時に取るという著者のスタンスがそうさせているのでしょう。経営という視点だけではなく、何かを成すべく日々前進する人にとっても学ぶべきことが多い本です。
投稿元:
レビューを見る
・日本人のコンプレックスをつけ
・商売には過去も未来もない。商売は「ただ今の商売」でなければならない。
・儲けの法則も七十八対二十二である。
・「動く」ことは「働く」ことではない。会社では「動く」ことに価値はない。
・身を粉にするな。頭を粉にしろ。
・頭のいい奴は儲かり、頭の回転の悪い奴は損をする。これは商売の定理である。
・「人間は動物だ」ということを忘れるな。動物であるから金欲もあれば性欲もある。さまざまな本能がある。それを攻撃するのが商売のコツだ。
・勇気とは、自分が理論的に正しいと信じることは、いかなる悪い状態におかれていても主張を貫くことである。
・ベストウェイというのは、双方の意見とは別のところにあるのではないか。ディスカッションはそのベストウェイを見いだすために行われるべきだと信じている。
・実行力の伴わないアイデアはカスだ。「あんなバカがよく成功したなあ」といわれる人物は、アイデアはなくても実践力に富んだ男である場合が多い。
・「景気が悪い」ということは、儲からない「原因」ではなく、与えられた「条件」にすぎないのだ。与えられた環境だといってもいい。そういった「条件」のもとで、あるいはそういった
「環境」の中で、どうしたら儲かるのかを考えていかなければならない。
・瞬間催眠術は、すべてのビジネスが勉強し、活用すべきである。「ありがとうございます。コカコーラはいかがですか」
・社員は社長のほうを向いていてはダメだ。外を向いていなければいけない。
・戦略は簡単明瞭でなければならない。
・まったくムダをはぶいて合理化するとなると、係長とか主査、主任などという肩書きから一掃しなくてはならなくなる。
・時間を節約できるというものを開発すれば、客は殺到するのだ。
・幅広く人生の楽しみ方を知っている人は、頭の切りかえ方をたくさん知っている人である。
おのずと集中力も身につき、別の角度から仕事を見ることができる。そういった人の方が仕事がよくできるのは当然である。
・自分がつねに120%のきびしさをもっていれば、他人は60%できれば満足だという気持ちになる。100%の部下もありえない。
・10人のうち7人が賛成するようなことをやっていたのではダメである。
・一日は24時間である。24時間といっても、それは瞬間の積み重ねである。とうことは、人生それ自体も瞬間の積み重ねだということになる。
・とくに重要なのは戦略である。戦略の失敗は戦術でカバーできないからである。
・人の一番いやがる仕事を一番喜んでやる社員が一番出世する社員なのだ。
・昨日から見た今日と、あすから見た今日では、同じ今日でも大分ちがってくる。昨日から今日ではなく、明日から今日を先読みしろ。
・サービスのアキレス腱は、ストックができないという点である。サービスは在庫がない。
・狭い視野で見るから悲観してしまうのだ。自分では絶対絶命だと思っていたのが、じつはそうではなかったということに気がついた。と同時に、事実は一つであり、その事実をどうとらえるかが大切だあるということにも気がついた。
・いま必要なのは一流品ではなく、一流の遊び方だ。
・本人は一生懸命なのである。本人が100%やっているつもりで、70%できたら上出来といわなければならない。70%しか結果があらわれなかったからといって、それをなじるほうが悪いのである。100%の仕事ができる人間なんかいるわけがない。
・今あるものを伸ばしていって需要を広げていったり、今あるものを改良して販路を拓いていくことぐらいである。今あるものの中から、ちょっとした改良を加えてヒット商品を生み出していくべきである。
・仕事というのは生活の目的ではなく手段である。人間が生きていくための手段である。ともすれば、仕事を目的と錯覚しがちだが、仕事はあくまでも生きていくための手段なのである。人生の目的は別のところにあるということを忘れないでいただきたい。
投稿元:
レビューを見る
日本マクドナルド創業者、藤田田さんの潔く言い切る形での持論がひたすら展開されていく本書。本家アメリカのマクドナルド経営陣をうならせ、本家の方針すら動かした経営術、判断軸に触れられる。商売やるなら、これぐらい勝ち気でないと、と読んでて背筋を正されました。