紙の本
子規の最後
2019/01/30 10:15
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争を中心とした歴史物語の中で、ほんわか雰囲気をかもしだしてた子規がなくなり、物語は戦争一色。
所々で作者のつぶやきのような文章も入ってるので、小説のような、それでいて歴史エッセイを見ている気分になりました。
相手をあんまり下に見すぎていると足元をすくわれるのは、今の企業社会でも同じだなぁ。
敵よりも、味方の中にいる敵の方が難しい…とは、うんうん、よく分かります。
そこは今も昔と変わらない。。。
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明治と言う時代を秋山兄弟と正岡子規の三人を通して描く。
この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってくる。
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子規逝く。ん〜早い!!今も残る彼の偉業は本書の主人公の一人であると言えども十分に書かれているわけではないかもしれない。けれど本当に彼の人間としての魅力は語りつくせないほど美しく、儚く描かれていた。秋山兄弟は本書ではあまり出てこない。助演の役者達が詳しい説明とともに続々と登場・充実し、面白みが増してくる!
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幕末に比べて、明治の時代というのは、何か掴みにくいものがあって、幕末の日本の情勢は、いくつかの人物伝を知ることで、おおよその内容を掴むことができるような気がするのですが、維新後の日本国という時代になると、明治初期は、江戸の名残との戦い、時代の変わっていくことへの歪みが、いくつかの戦争を起こしたりしたのですけれども、その後、30年ぐらいがたち、国内の情勢よりも、今度は国外、中国であったり、ロシアであったり、ヨーロッパであったり、物理的スケールが大きくなっていきます。
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俄然話が面白くなってきました。
全てが真実であるのかどうか全然把握してませんが、脚色があるにしても
日露戦争ってこういうものだったのか。
むしろ、戦争ってこういうものだったのか
と思ってます。
男の子が戦艦や銃に興味をもってしまう気持ちがよく分かる。
これはけして戦争を肯定し、人命を軽視する意味ではないけれども、
とても恰好いい。
広瀬さんの話であるとか、その悲報に接して喪に服した
ロシア人女性であるとか
すごいなと思わず呟くようなことがたくさんあった。
戦争はもちろん嫌だ。一度起きてしまえば人の命もただの駒で
消耗戦ともなれば大量に死なせてなんぼ。
国単位で数えれば、命は急に軽くなってしまう。
しかしながら、そうまでして祖国を守ろうという
戦時下の気持ちまで否定したくは無い。
黄色い猿が大国相手に戦争を起こす。はっきり言って、快挙だ。
物凄いことだと思う。
そんな過去を経て、今がなりたっている。
けして教科書の数行の中だけに存在しているものではないのだ。
あらためて実感した。
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日露戦争突入の巻。明治時代の日本人は、合理的かつ客観的であり、その後の太平洋戦争における精神論的戦い方とは一線を画した、との事実に驚き。
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歴史ジャンルじゃなくて秋山好古ジャンルかよ!とか怒らないでください。この巻では、正岡子規がとうとう死んでしまいます(これってネタばれ!?)。
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言うまでも無い歴史小説です。
読み返す本ってそんなに無いものなのですが、この本はまた読むことになるでしょう。
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関連情報を紹介:3年に渡って放送される
NHK 坂の上の雲 の主演が、本木雅弘に決まった。今春、松山市に「坂の上の雲記念館」ができる。放送に合わせて建設していたものだ。司馬さんは愛媛にもかかわりがふかく、秋山兄弟が松山ということだ。
松山は、今春坂の上と、伊丹十三の二つの記念館のオープンが決まっている。
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【目次】十七夜、権兵衛のこと、外交、風雲、開戦へ、砲火、旅順口、陸軍、マカロフ。子規、死去。日露戦争へ。
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いよいよ日露戦争が勃発し、旅順での攻防が始まりました。
ここまで脇役というのか、話のなかで登場していた正岡子規がなくなりました。
このあとこの物語はどうなるのか?
楽しみです
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子規逝くや 十七日の 明月に (高浜虚子)正岡子規はついに鬼籍の人となり、秋山真之は東郷のもとで海軍参謀職に就く。そして開戦へ──いままさに始まる怒涛の大戦争…東郷平八郎、大山巌、西郷従道、山本権兵衛…などなど、軍部主要人物が続々登場。圧巻です。個人的に『外交』の章が面白かったかな。それにしてもロシア視察中の秋山好古の傍若無人っぷりが可笑しすぎる。
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子規没。ロシア帝国常備兵力200万、歳入20億円。日本帝国20万、2億5千万円。圧倒的な差はロシアの慢心と日本の外交、軍の苦心・窮余策で日露開戦へと進んでいく。初戦を勝利し、自軍を鼓舞し、相手を消沈させ、欧米に貧国を認めさせるべく進めるが、当然思うようにはならない。維新後平民により国軍が本格的に外国に立ち向かう戦争である。登場人物の多さ、人物描写、その背景、客観資料による展開は、読者を飽きさせない。以降日露戦争物語である。
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2007/07/15 sun
子規が死んで、日露戦争がいよいよ始まる。
結構子規のファンだった私としては淋しい。
が、代わりにどんどん日露戦争に引き込まれていった。
どうも「死」に弱いらしく、
子規の死はもちろんだが、
広瀬やマカロフの最期にもぐっとやられた。
好古の物怖じしないところが戦場でも見られ、
そういう好古がいいなぁと思った。
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ついに日露戦争が始まる。ロシアの帝国主義の拡大と、朝鮮半島をクッションとしてはさみたい日本の主張が折り合わないことから勃発したものである。この戦争において、東郷と真之が活躍する。洋上における戦いは迫力がある。一方、子規は病の身ながら多くの偉業を遂げてきたが、戦争の気配を感じつつ他界する。