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淡々と物語が進むので、味気なさはあるがテンポが良くて読みやすい。エーミールたちの子供らのやりとりが面白い。彼らにとって日常のすべてが冒険で、珍しいことがあるなら参加せずにはいられない。子供だって一致団結したら、すごいんだぞっと感心するが、それとは逆に最近の子らにもこんな団結力があったらさぞ愉快だろうな、と。
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最初の小説論がたまらない。小説を書きたい人、書いている人なら読むべき。この視点を持ちたい。挿絵もすばらしい児童文学の傑作。
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列車でうたたねをしたがために、お母さんが苦労して貯めたお金を盗まれてしまった!あいつだ!あの山高帽を被ったあいつに盗られたんだ!エーミールは男を追って知らない街、ベルリンを奔走!
が、あらすじでした。
一ヶ月前ぐらいにインフォをしていたときに唐突にプチメが来て、その人が教えてくれた作家さんの作品です。
これ、面白いです。子供たちの連携プレイにぞくっとします。
エーリヒ・ケストナーという作家なんですが、なかなかオチャメな人で、作者自身が物語りに出てきたりしてほほえましいです。
以前読んだことがあるかも…と思っていましたが、全然ありませんでした。どうも同じエーミールという少年が出てくる話と勘違いしていたようです。それは蝶の翅を毟り取る話だったような気がしますが。
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小2の時、母親にある日買い渡されて何となく読んだ。
多分私がドイツ贔屓な理由はこの本に出会ったから☆
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2/24 映画が面白かったので借りてみました。岩波少年文庫なつかしいなあ…。映画とはまた違って面白かったです。グスタフの口調いい!
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ケストナーの作品はまさに子供が読むべきだし、大人になってからも読むべきだと思う。子供の気持ちも大人の事情もしっかりはっきり書いてあって著者からの意見なんてものまでおまけでついてる。だからといっていかにも教訓くさいものかと言われればそれを全部無視して物語だけみてもめちゃくちゃに面白い。男の子の友情ていうこの空気は素敵だ。でも女の子の混じり方がもう少し違っても良いのにななんて男の友情に混じりたい女は思うわけなんだが(笑)正直に言うと主人公よりグスタフが好き。子供の遠慮は健気で悲しいからね。
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エーミールが、汽車の中で居眠りしちゃって夢を見る場面があるんです。
それがなぜか、とってもこわかった。
だから、電車の中で居眠りしないようにします。
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エミール可愛い!!
模範生すぎる子供だけど、子供にとってはこうあるべきと言うお手本だし、大人にとっても子供に対してこういう風に接するべきというのを、示していると思う。
物語や事件自体はありがちだし、それぞれの特長持った子供がそれぞれの長所を生かして活躍するという群像劇で、とんとん拍子で解決しすぎと言うもの。
ですが、電話番に徹した(地味だけど重要な役目を忠実に果たした)火曜日くんへの賞賛を忘れないところが、単純な児童書に留まってないなと思う。
そして、ケストナー自身が物語の中に登場してみたり、この事件の教訓をジョークにしてみたりするところもユーモラスでお洒落(?)
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これぞ少年の青春。
女手ひとつで育ててくれた母親に
心配をかけないように優等生で頑張る男の子が、
祖母宅に行く途中スリに合い、お金を取り返すために
知らない土地の男の子たちの協力をうけて
みんなで奮闘するお話。
愉快痛快テンポ良くて楽しい。
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胸がわくわくするような冒険物語は、何も魔法使いの世界だったり箪笥の向こうの世界じゃなくても良いのです。というのが(恐らく)作者の意図するところ…この物語が書かれた頃は、ナルニアもハリー・ポッターもまだ世の中になかったけれども(笑)。けれど、エーミールから100年経った日本では、ガキ大将がクラクションを鳴らして街中を一巡りするだけで、たちどころに20人もの少年が、翌日には100人もの少年が集まって、ひとつの目的の為に団結して行動する…なんて筋立ては、それだけでファンタジー。たった今知り合ったばかりの、田舎の子の為に、お金や食べ物を出し合ったり、リーダーの指示通り電話に貼り付いたり連絡係りを務めたりするなんて、イマドキありえないもの。でも、子どもからお金を巻き上げる大人は、今でもいそうだ(笑)。子どもたちが小学生くらいになったとき、薦めてあげたい本を、図書館で借りては読んでいるんだけれど、実は自分が子どもの頃に夢中になった物語を読み返したいだけ。こんなふうに、無性に若い頃を懐かしむのは、中年の証拠かなあ。(2008-10-11L)
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新しく訳された方の「エーミールと探偵たち」です。
この本も楽しく、わくわくしどうしでした。
続編もあります^^
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母さんは僕に友達と夜9時まで遊んで来ていいよって言うけど、僕は7時には帰る。僕にはせめて母さんといっしょにいることしかしてあげられない。お金の話を家でしないのはきみんちにはお金があるってことだよ。僕は母さんとしょっちゅうお金の話ばっかりしてる。
なのに、田舎町からベルリンに住むおばあさん家に向かう列車の中、ほんとにちょっとした不注意でお金を盗まれた!エーミールとその仲間たちは、そいつをつかまえるべくベルリンの町をかけめぐる。
新聞記者だったケストナーが小説を書かないかと持ちかけられて、自宅の床でごろごろ転がって何を書こうか考えていた。ほんとは南洋小説を書こうと思ってた。でも知人は「南の国にいったことがあるのかい?」という。だったらここの、ドイツのベルリンでのお話を書こうじゃないかと、ティッシュバイン(テーブルの脚)を見つめて思いついた。
ここの大人たちは理解があって愛がある。何が本当のことかを、きちんと少年たちに考えさせる。
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本当はケストナー少年文庫の方を読みました
…ていうか、途中で断念。
必要があれば読むんだろうけど、
あまり興味をそそられませんでした。
レビューとか見ていたら、いいところが始まる前に
断念したらしい(笑)
おもしろかった!っていう
記録も必要だけど、この時はだめだったっていう記録も必要な気する。
後から読んでみたらおもしろいじゃん!っていう再会も
あるだろうし♪♪
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はじめに重要な登場人物を挿絵つきで示すという形式が興味深かった。これがあると、実際に登場したときに、注意して読める。
事件に入ってからはテンポがよく、エーミールとベルリンで出会った少年たちの行動力とチームワークがすごいく、読んでいてドキドキする。
言い逃れようとした犯人に、エーミールが証拠を突きつけたシーンは爽快だった。
作者がケストナーさんとして登場しているのも、遊び心があって面白いところだと思う。
<小学校中級から上級むき>
***
リストにのってたのは、池田香代子さんではなく高橋健二訳の方だったのですが気付いたのが読み終わった後なので……もう知らない。
池田さん訳は気になると言えば「てやんでい」が気になって仕方なかったのですが、きっと翻訳の際に一番近い日本語がこれだったのだろうなーと。元のドイツ語ではどういうニュアンスなんだろうなー、とそっちの意味でも気になりました。
エーミールとお母さんの関わりがすごく素敵な作品。エーミールが持つお母さんに対する考えがとても温かいです。
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あらすじ
おばあちゃんをたずねる列車の中で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をしぼって協力し、犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます。
p84「母さんを思って泣いたのだ」
ところどころに母親を思う記述があることが、ケストナー作品の魅力の一つ。