ライオンと魔女 新版 みんなのレビュー
- C.S.ルイス (作), 瀬田 貞二 (訳)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:岩波書店
- 発売日:2000/06/16
- 発送可能日:1~3日
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紙の本
印象的な衣装だんすの導入部
2005/09/15 12:30
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミムラ・エ・ミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化決定で話題になったことなどもあって、久しぶりに手に取ってみた。子どものころに読んで以来である。当時は、家の洋服だんすや、押し入れの奥を、本気で確かめたほど夢中になったのに、なんと、それ以外の内容は、すっかり忘れていた。主人公が四人の兄弟姉妹だったことも、題名のライオンや魔女がどういうキャラクターなのかも、結末さえも、てんで覚えていなかった。読んでいるうちに思い出すだろうと思っていたのに、まったく思い出さず、われながら、あきれたが、その代わり、初めて読むように楽しめたので、得したわけである。
主人公が兄弟姉妹で、しかもその中にやや悪役に近い子がいるという設定は、割と珍しいのではないだろうか。兄弟間の争いが緊張を生み、意外な人間くささも感じさせる。また主人公に女の子二人が含まれているせいか、おかみさん風のキャラクターも活躍するせいか、『ホビットの冒険』や『指輪物語』より、身近で親しみやすくも感じられた。
やはりあの衣装だんすの導入部は、不滅の設定なのだろう。わたしの場合、あの印象があまりに強くて、ほかのことが頭から飛んでいってしまったようだ。今でも、洋服だんすに首を突っ込むと、ふと心躍ることがある。いつまでも夢を届けてくれるファンタジーだと思う。
紙の本
冒険の旅に、いざ出発!
2012/05/19 09:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さあ、子どもたちよ! 冒険の旅に、いざ出発するぞ!
マンガ本はしばらく閉じて。
何故だって、これから君たちが主人公の顔や姿や風景や動物たちを描くのだから。
ゲーム機は少しの間捨ておいて。
何故だって。ここにはゲーム以上の手に汗握る冒険が、手ごわい敵が待っているのだから。
さあ、子どもたちよ! ナルニア国へ、いざ出発だ!
この『ライオンと魔女』が物語の始まり。冒険のはじまり。
古いお屋敷の中にひっそり置かれた衣装だんすの暗闇の向こうが、目指すナルニア国。見つけたのは四人きょうだいの末っ子の女の子ルーシィ。
子どもの頃ってどうしてあんなに暗くて狭い世界が好きなんだろう。
押入れはお母さんに叱られた時にいれられたものだが、けっして嫌ではなかった。
最初は目の前の数センチも見えないのに、目がなれてくると、何だろう、なんでもいそうな気配に満ちていた。 机の引き出しはほとんどガラクタばかりなのに、いつもとんでもない宝物にあふれていた。
大人になったらそういうことみんな忘れてしまうけど、何故か子どもにも暗闇の中の光を見えるのだろう。そして、その小さな光は、新しいものを生み出す。
そう、誕生。
C.S.ルイスの名作『ナルニア国ものがたり』全7巻の物語はこうして読む者を自然とファンタジーの世界に連れて行ってくれる。
勇敢な兄ピーター、賢い姉スーザン、少しわがままな弟エドマンド、そしてやさしい末っ子ルーシィ、とともに。
彼らがまぎれこんだ世界は今や白い魔女が支配する冬の国。それなのにクリスマスもない国。
かつての緑あふれる世界を取り戻すために、彼ら四人のきょうだいがやってきたのだ。いいや、もしかすると、五人かも。
そう、五人めは、読み手である私。もしくは、あなた。
でも、きょうだい達だけでは白い魔女は退治できない。
もちろん、ゲームでよくでてくるようなとっておきの武器も出てくるし、彼らを助ける勇敢なライオン、アスランも登場する。
アスランがどれだけ勇敢かは、あるいは真の勇敢とはどういうことかは、読んでのお楽しみ。
今はきょうだいたちとともに、白い魔女たちと戦うぞ。
読み手はあっちへいったりこっちへいったり。でも、声援は忘れない。
子どもたちを夢中にさせる物語は、でも、これがはじまり。
さらなる冒険は、まだまだこれから。
電子書籍
有名な児童文学
2020/07/20 22:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:North Shin - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な児童文学です。
過去に、英語の時間に読んだ(読まされた)ことがあるのですが、
本書で改めて読むといい話だったと改めて
気づかされました。
紙の本
かわいい
2020/07/06 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たかし - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライオンがとても性格が良くて気に入った。不思議な国の描写が面白かった。兄弟が動物と仲良く過ごしていてかわいかった、
紙の本
子供の心を忘れない大人と子供向け
2002/03/18 22:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、小さい時に夢中になって読んだ本。普通の子供達が衣装ダンスからナルニアという不思議な国へ…。自分のナルニアに行けないかなぁ、と自宅の衣装ダンスによく隠れて遊んだりした思い出もあり、とても印象に残っている名作。
フォーンや喋る動物など登場して楽しいが、エドモンドが意地悪な子だったのに、ナルニアでの失敗から優しい子に改心する部分も何か心にジーンとくるものがあり、たくさんの人にナルニアを旅していただきたい。