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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
伺朗が奇子に謝れって言って拒否されて自爆ってのは酷いなぁ。
奇子も波奈夫も巻き込んでるし。
奇子だって暗いのはなれてるけど土蔵にいた時は食べ物運んでもらってたわけだしなぁ。
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この本を、田舎の古びた埃臭い部屋の中で読むと本当に怖い。
近親相姦なんてものがこの世にあるとは知らなかった頃に読んだ。
手塚治虫の暗部をゆっくり堪能できる。
生臭い血の匂いのする漫画。
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奇子…2部…っていうか、奇子が大人に成ってからの感想。
結局、奇子は色々あって土蔵の中に23年間閉じ込められていました。(23年間ですよ?)
23年間…いや、出られる機会もあったのですが、奇子がそれを拒絶してしまったのです。
最終的の落ちに、それまで殆ど出番の無かったゐば(天外家の母)を持ってくるのは凄かった。いや、意外だったと言えば以外だったけど、怖かった。ゐばさんは、奇子を外に出して上げたい派だったけど、息子の市郎には逆らえなかった。でも、最後の最後に、一人だけ残ったのは奇子とゐばさん。だけど、奇子は…なので、ゐばさん一人と成ってしまった。ゐばさんの最後の言葉が、「強い」と思う。今まで何も言ってこなかったゐばさんの一言だから、余計怖さが在ると思う。
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これこそ裏手塚の象徴する作品ではないでしょうか。
一昔前では、現実に起きていたであろう、しかし封印されている話。
人間の裏側を見事に表現されています。
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烏兎の庭 第三部 書評 8.11.07
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0708.html#0811
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なんでこんな悲しい漫画を買ってしまったって。それは、自由が丘のビレッジバンガードでふらふらとなんか面白そうな漫画ないかなーと漫画探しをしているときだった。
あなたの知らない手塚治虫がここに! みたいなキャッチコピーをかかれちゃうと、ある程度手塚治虫は読んでいると自負する俺のプライドがくすぐられて即購入。納屋に閉じ込められてしまうのさ、奇子は。
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霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを獲得することが出来るか?」も必見(『奇子』に触れられているのはごく一部ですが)。
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読んだ日:1999/08/05
買った日:1999/08/05
買った所:書泉グランデ
値 段:\\609
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ラストに驚きはありませんでしたが、色々と考えさせられる作品でした。
やっぱり手塚治虫はすごいと思わされます。
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「真相がわかったところでどうってこともないがね……
おれにひとつの決着をつけたい
それでおれの戦後が終わるんだ」
1972年初出。
手塚治虫に対してブラックジャックやアトムのイメージしかなかったので、初めて読んだ時物凄い衝撃を受けた。
最初は作者の精神を疑ったが、平成生まれには分からない闇を持っていたんだと思う。
手塚治虫の戦後に終わりはなかったのかもしれない。
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東北の大地主一族の欲望、罪悪、愛憎の犠牲となって土蔵に閉じこめられた奇子は、美しく妖しく成長した…。激動の戦後史を背景に、哀しくもたくましい奇子の運命を描いた感動の物語。
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戦後史の闇と病みを巨匠がいつものノリで描いた作品。
超ひきこもりの奇子よりも個人的には「恭謙」がインパクトありました。
アダルトなシーンが多いので良い子にはお薦めできません。
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上巻に続き、下巻もドキドキする展開が続く。
これだけの濃い内容なので、クライマックスはもう少しパンチが欲しかった。
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外の世界を知らずに育った奇子は、外に出ることを許されても恐れて出ようとしない。彼女に魅入られてしまう男たちと、無邪気な奇子。狂気の世界。
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GHQとスパイ活動、下山事件、ヤクザと政治家との癒着などのいかがわしい題材と、強烈な家父長制の下で汚物溜のように生きる狂気に満ちた天外一族の物語とが交錯する怪作。歴史の暗黒部と人間の暗黒部とが重なり合うのだから、当然不気味な作風にならざるを得ない。終盤に出てくる「こういう異常な状態にまともな論理が通用すると思うなら君は狂っている」という台詞は、むしろ作品全体を象徴するフレーズに思えてくる。期せずして一族への復讐を終え、作右衛門の血脈が滅びたあとに、一族との楔を断ち切った奇子が手に入れたものは自由だったのか、それとも…。