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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
退廃的な青春物語。底辺には底辺なりの生き方がある。もがき続ける若者たちの群像劇でもある。いったいどこに向かって行くのか。
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残酷で 苦しくて エロくて 悲しくて ギリギリで
読んでいてものすごく苦しくなる。
のに場面場面でどんどんワクワクさせられてしまう
けどアッシュの英二へ尽くす様が何だかもう、‥
脱帽です。
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英二が日本に帰っていれば、アッシュがこんな取引に応じることもなかったかも…
(ほんのちょっと)逞しくなったとはいえまだまだお荷物だなあ、英二。だけどアッシュは彼が側にいるだけで幸福なんだろう。
パパディノはアッシュを生かしたいのか殺したいのか、本人もわからなくなっていそう。
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今まで生きてきた中で一番幸福だ、とアッシュが言うシーンが胸につまった。アッシュは人の上に立ち孤高の王になれる素質を持った人間で、1人で生きていける人間だ、とみんなは言う。でも彼はそんなことちっとも望んでいるわけじゃない。アッシュはただ1番大事な友達を守りたいだけだ。英二を守るのはただ英二が弱っちいからってだけじゃなく、アッシュ自身のためなんだと思う。アッシュは本当は、1人で生きていけるわけじゃない。だってもう英二と出会って、何の見返りもなく自分を思ってくれる人間がこの世にいるという尊い事実を知ってしまった。以前に、こいつ(英二)が無事でないとだめなんだ、と言っていたように、本当に、だめなんだろうと思う。英二が死んだらだめなんだ。アッシュの世界を照らしているのは英二だから、彼がいないとだめなんだ。だから早く英二とアッシュを会わせてやってくれ…頼む…
英二がユーシスに向かって、僕がそうであるように、彼も僕を大切に思ってくれてるってことだ!みたいなことを言ったとき、すごく安心してしまった。そうなんだよ、守られっぱなしで一方通行みたいに見えるけど、釣り合いが取れていないように見えるけど、そうじゃなくて、大切だからそうしてるんだよ。
ユーシスといえば彼も彼で憎めない。彼はアッシュに焦がれているんだと思う。ユーシスはアッシュと似ているから、もしユーシスに英二のような存在がいたら、きっとアッシュの気持ちが1番よく分かったんだろうな…でも気質的に、英二のようなタイプがユーシスの心の中に入るのは難しい気もするけれど。
ユーシスは知恵も実力もあるから、そういう面では英二よりはアッシュの力になってやれる。ユーシスは自分を選んで欲しかったのかな…とまで考えるのは妄想の行き過ぎだろうか。なぜ英二がアッシュのそばに置かれているのか、気を許されているのか、ユーシスには分からないんだろう。聡いから分かっているのかもしれないけど、分かっているからこそ英二が憎いのかもしれない。
なんにせよ素敵な作品で、読み終わるのがとても惜しい……
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自分にとって大切なひとりの人間か。
それ以外の大切なものか。
どちらかを選べ、という残酷な問い。
ここまで読み進めた読者はもうわかっているのだ。アッシュが自分より何より英二を傷つけないことを選ぶことが。
そしてアッシュはそんな英二のような存在を持てたことを「幸福だ」というのだ。
そんなアッシュが愛しくて尊くて、切なくてたまらない。
本当に大切な人ができた時、人は強くなるのだろうか。それともそれを失うことを恐れて弱味を持つ(弱くなる)のだろうか。
この作品はそんな問いかけをはらんでいる。
彼らが出す答えをじっと見届けたい。