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銀河英雄伝説 9 勇気と忠誠 みんなのレビュー
- 田中 芳樹 (原作), 道原 かつみ (作画)
- 税込価格:586円(5pt)
- 出版社:徳間書店
- 発行年月:1998.3
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コミック
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紙の本
人と人とのつながりを描いた作品
2002/07/23 18:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀河帝国と自由惑星同盟との戦いは一時休戦。銀河帝国では、皇帝の死によって引き起こされた内戦が激化。自由惑星同盟側は、ラインハルトの思惑どおり、クーデターが勃発。その鎮圧に追われていた。
他国との戦いも多くの人の命を奪う悲しいものであるが、内戦は命奪う相手が同じ国の者、ときによく知る者であるため、悲しみも深い。ヤンもまた、古い友人である、ジェシカ・エドワーズを失う。
一方、銀河帝国側では、貴族の醜い特権思想があらわになる。貴族の命を守るためには、味方の艦も平気で撃ち落とす、人とも思えぬ行動に貴族軍内部は分裂してゆく。
戦いとは、いかに悲しく愚かなものであるのか、この作品はいやというほど見せてくれる。戦う者には戦う者の信念、正義、誇りが存在する。しかし、それが多くの人の命を奪う価値のあるものなのか、深く考えさせられる。
銀河帝国と自由惑星同盟との戦争。とてつもなくスケールが大きく、別世界での物語ではあるが、この地球上に舞台をうつしても同じこと。戦争が消えることなどなく、こうしている今もどこかで人が死んでいるこの世界にも、この物語と同じ悲しみが、つねに存在しているように思えてならない。
この作品は、戦闘シーンよりも、人や、人と人とのつながりを強く描いた作品ゆえに、より深く、考えさせられてしまうのだろう。
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