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じゃりン子チエ 番外篇 どらン猫小鉄奮戦記(双葉文庫)

じゃりン子チエ 番外篇 どらン猫小鉄奮戦記 みんなのレビュー

文庫 第26回小学館漫画賞 受賞作品

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

実は色々描けるんですよ照れ屋の天才による作品集

2002/11/15 01:41

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 はるき悦巳という人は照れ屋らしく、「じゃりン子チエ」本編ではウェットな演出を行わない。同じ理由で、ヒーローヒロインも登場させない。その距離感がはるきマンガの魅力でもある。
 しかし、そんなはるき悦巳が唯一ヒーローを登場させるマンガ。それが実は「猫たち」のマンガなのである。
 「じゃりン子チエ」の名脇役である小鉄とジュニア。本編でも時々、人間たちの日常とは全く違った次元で、ささやかな活劇を繰り広げていた2匹。その2匹の、活劇のみならず恋愛話までが収録されているのがこの本である。アントニオとお好み焼き屋のオッちゃんの出会いから、チエちゃんの家では隠居を決め込んでいる小鉄が風来坊だったころの話等々。特に印象的なのは、はるき作品中唯一の、と言っていいだろう。「恋愛」がテーマの「ジュニアの初恋」だ。いつもの「チエちゃん」の屋根の上。小鉄の恋愛話を聞いてみようとたくらみ話を振るジュニア。ところが、小鉄に上手く話をかわされ、いつのまにか自分の初恋の話を始めることになる…。

「ぼくは その…」「名前がいる程の大した男やないです」

 薄幸の美猫といった趣の年上の猫に恋をするジュニア。自分を慕ってくれる彼女をなんとか幸せにして上げたい、と切望するジュニアが、健気で痛々しい。小津安二郎映画の長まわしを思わせるコマ割が、淡々とした会話の間の緊張感を静かに主張する。

「ふ… 不幸だったんですか」
「不幸っていうのかしら…」「ただシアワセじゃなかっただけ…」

 そんな会話のあと、急速に仲良くなる二人だが、初恋というタイトルからも推察できるように物語は切ないラストを迎える。特に詩的なイメージを強調するわけではないのに、哀切のこもった詩情を感じさせる話だ。
 アントニオとオッちゃんが博打場を開いていたころの話もいい。毎夜通ってくるテツに、潰されかかる遊興倶楽部。テツの顔を一切描かない演出が見事だ。そう、忘れそうになるがテツは迷惑な無職のチンピラなのだ。作者の冷静さが反映された印象的な話である。黒沢の「用心棒」のパロディーの「どらン子小鉄」(西部劇でもある痛快アクション!)を自ら揶揄した「『月の輪の雷蔵』を訪ねて」も、ばかばかしくて好き。
 「じゃりン子チエ」のみが世に知れ渡っているはるき悦巳は、実は引き出しの多い作家なのである。もちろん、独特の距離感を持ったあの個性はそのままで。様々な形ではるき悦巳の技が実感できる本書。隠れた名作としておきたい。

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2012/08/09 22:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/04/02 00:25

投稿元:ブクログ

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