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みんなのレビュー346件

みんなの評価3.9

評価内訳

331 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

清々しくロマンチック。

2010/11/14 01:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hachi - この投稿者のレビュー一覧を見る


売れない版画家の主人公は、ある日交通事故に遭う。
その日から、7月のある1日をひたすら繰り返す世界に
ただ一人迷い込んでしまう。


・・・というのが本書の前半までのあらすじである。
主人公は自分ひとりしかいない世界、それも次の日の午後3時15分に
なれば、きまって前日の午後3時15分に戻ってしまう世界で、
服を手に入れたり、食事をするのに金銭を支払ったり、
鍵が開いているからと言って、他人の家にむやみに進入したり
なんかはしない。生真面目で善人過ぎるくらいの彼女だが、
時々自分に酔ったようなことを、つぶやいたりする。

そんな主人公があまり好きになれず、
前半はこの本を購入したことを少し後悔した。
平穏な日常が淡々と、それも会話で進められているため
小説の世界にも入り込みづらい。
とりあえずさくさくと読めるし、文体は爽やかで下品さを
感じることはなかったので、なんとか続きを読むことにした。

主人公が迷い込んだ世界は電気、水道、ガスは使用可能。
しかしテレビは受信できない、電話は通じない。
生かされてはいるが、自分以外の誰とも通じることが
できない世界である。


そんな世界で一人で過ごし、気がおかしくなりそうになった頃に
ならないはずの電話がなる。
それは、元いた世界からとある男性がかけたものだった。


前半もある程度そういった部分はあったが、
後半は余計に先の展開が読めてしまった。
しかし、前半よりも爽やかで読んでいて気分が良い。
感情をぶつける相手が現れたせいか、
主人公もずいぶん人間らしくなったように感じた。

そして予想通りの恋愛小説になっていくのだが、
お互い実際にあったことがなく、受話器での会話のみ
だからか、恋愛の醜い部分はほぼ見えてこない。
ほんの少し嫉妬する、くらいである。

たまたまかかってきた1本の電話。
最初は元の世界へ帰る手がかり、くらいにしか思っていなかった
ものが、電話の回数を重ねるにつれて、
電話が楽しみ、でもあなたには迷惑をかけたくない、
あなたに会いたい・・・と変化して行く。
なんとロマンチックだろうか。


最初はSF小説だと思って読んでいた。
しかし本書はファンタジー少女漫画と思って読むほうが
しっくりくるようだ。


主人公が一人別の世界で暮らし、徐々に精神的に追い詰められていく
様子はさほど描かれていないし、犯罪的なこともほぼ行われない。
そういった描写を求めている人には物足りないが、
久しぶりに心地よいファンタジーでも、と思っている人には
進められる。中高生の読書感想文用の本にも良いだろう。

近頃は過激な描写や鬱屈した展開が、好まれることも
少なくない。本書のような、最初から最後まで前向きに
読める物語は大事にしていきたい。

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紙の本

同じ

2023/02/12 15:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が、事故に遭ったことをきっかけに、不思議な世界に飛ばされてしまう。
彼女しかいない、同じ日を繰り返す世界。
もし自分がそんな世界に行ったら、前向きに生きられるだろうか。
時というものを考えさせられる。

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紙の本

ロマンチック

2019/06/06 21:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイムリープが主題なのだが、ロマンチックな雰囲気が印象に残る作品だった。それゆえに中盤の展開にはギクリとする。生々しさや違和感が際立っている。

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紙の本

ターン、ターン、またターン

2002/04/17 08:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が善人すぎて物足りないと、前作「スキップ」の書評のところで文句をつけたのだが、本書もそれは同じ。少女マンガのヒロインみたいな主人公なのだ。ものすごく前向きで。だから今回はあえて、ファンタジーあるいは童話として読んだ。そう思って読めばそこそこ楽しめる。

同じ一日を何度も何度も繰り返すことになった主人公・真希。その世界には彼女ひとり。元の世界には戻れるのだろうか? 延々とターンする日常。自殺まで考えた。しかし150日目を過ぎたある日、突然電話が鳴った…… 

後半になって典型的な「悪人」が登場するのだが、これがすごくイヤなやつに見える。主人公がむちゃくちゃ善人だから、そいつの悪人ぶりがより際立つという仕組み。その辺は「スキップ」よりもリアルで良い。

「同じ一日が繰り返される」という話は他にもいくつかある(らしい)。僕が知っているのは西澤保彦の「七回死んだ男」ですね。これはミステリで(ドタバタコメディ要素もあり)、本書とは似ても似つかない。よく考えると「同じ一日が繰り返される」なんていう設定は、笑い話にしかならないはずなのに、それを美しい恋愛話にしてしまうんだから、北村薫はやはり凄い。

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2004/10/29 10:13

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2004/11/12 17:02

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2004/11/15 13:49

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2004/11/19 01:29

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2004/12/25 12:23

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2004/12/11 10:10

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2004/12/23 08:14

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2004/12/18 13:23

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2005/04/16 02:32

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2005/05/23 21:10

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2005/06/05 23:53

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