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博士号とる?とらない?徹底大検証! あなたが選ぶバイオ研究人生 みんなのレビュー
- 白楽ロックビル (著)
- 税込価格:3,190円(29pt)
- 出版社:羊土社
- 発行年月:2000.10
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紙の本
三十路以降は読んではいけない
2001/10/02 19:32
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投稿者:某亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「いかに研究人生をサバイバルするか」を軽妙な口調で説いた本です。
日本における「研究人生」とはいかなるものか、その実態と対策について生々しく記しています。少々自嘲気味なユーモアが随所にちりばめられており、読んでいる者を飽きさせません。
研究人生というものに大きな期待を寄せている人は読まない方がいいかもしれません。いや、むしろ期待を抱いて研究者になったあとに「こんなはずではなかった」と嘆くよりはマシか。
同様に、すでに30歳を越えて研究者としてのやり直しがきかなくなった人も心臓に悪いのでお薦めしません。
この本を読まずして研究に足を踏み入れるのはあまりにも危険です。バイオに限らず「研究者」を志す人必読の書です。
紙の本
研究者志望の学生は必読
2001/03/01 15:38
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投稿者:橋本公太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バイオ系の学生向けに、大学の博士課程やその後の進路についてデータを交えて紹介している。そして、博士号を取るのが得かどうかを述べている。簡単にまとめると、「バイオ研究者になるなら博士号を取るべし」である。ただし、博士号を取っても、バラ色の未来が待っているわけではないのだ。この本は、日本の研究者の事情について丁寧に紹介しており、更に世の中をうまく渡っていく術も書いている。
この本は、研究者志望の学生(バイオ系でなくても)は必読である。自分の学生時代に、このような本が欲しかった。
インチキ化学者の独り言より
紙の本
本書を片手に研究サバイバルゲームを生き残れ!
2000/10/07 11:25
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投稿者:上原子 正利 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本全国の医歯薬理農工系大学生、大学院生および大学院に入ろうかなあ、と考えている社会人のみなさん、
えー、正直に、心から、本当に、この本は読んでおいた方がいいと思います。自分はよっぽどの事情通で、以下の問いに躊躇なく答えられるよ、という方は読まなくて結構です。学部生は大学院に進むべき? 修士課程学生は博士課程に進むべき? 博士課程学生は博士号取得後の進路選択をどうする? ポスドクのボス選びはどうする? 日本に留まる? それともアメリカに行く? 研究職につくなら大学、国立研究所、企業、どれがいい?
収入は? 育児との両立は? 労働時間は? 就職方法は?…
副題に「バイオ研究」とあるように、バイオ業界についての話が多いですが、それ以外の理系でも(細部は抜きにして)通じる話ばかりです。少しでも研究業界に首を突っ込めば、誰でもいくつか問題を感じたりもするでしょう。しかし本書は、問題の改善を目指すのではなく、問題アリアリの状況をいかに乗り切るかを目指すものです。生き残りのためのガイドブックです。
本書から困った話をひとつ。
あるとき、科学技術庁の若い官僚(名前は忘れた)から電話で相談されたことがある。その官僚の相談内容は、「『大学院生倍増計画』と『ポスドク等一万人計画』のお陰で、日本では博士号取得者とポスドクがどんどん増えている。その人たちをどうしたらいいんでしょうか」、である。
「どうしたらいいんでしょうか」ちゃうやろ!と怒ってみても仕方ないので、既に研究サバイバルゲームに首をつっこんでしまったというあなたは、この本片手に地雷を踏まずに済む生き方を模索して下さい。あなたの研究人生が幸せなものでありますように(それとも、研究なんてやめてしまう?)
(上原子 正利/現役博士課程学生)
【目次】
■第1部 大学院博士課程に進学すべきか?■
●第1章 お手紙にみる バイオ研究者の人生問題 15
●第2章 博士課程進学は損か得か? 26
●第3章 末は博士か? 博士は末か? 49
■第2部 博士号取得への道■
●第4章 博士号取るには 論文何報必要? 69
●第5章 バイオ研究人生は20代で決定、30代で発展、40代は持続、50代で総括 89
●第6章 理・農・工・薬学部卒業者の博士号への道 108
●第7章 医学部・歯学部卒業者の博士号への道 149
●第8章 企業研究者・社会人・主婦・中高卒者の博士号への道 175
■第3部 博士号取得後の夢と現実■
●第9章 ポスドク:国内もあれば海外もあり 187
●第10章 あこがれの研究員や大学教官になれてハッピーエンド? 210
●第11章 バイオ修士・博士・医師の新しい職業……実験科学者はもういらない? 255
◎ あとがき
◎ 著者紹介
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