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現代文の背景知識。過去問を読んで知識をつけていく方式。問題もついているが、これで演習はできないと思った方がよい。
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私自身が既に受験から久しく遠ざかってしまっているので、受験自体に有効かどうかは判らない。
しかし、この本は受験に限らず、「近代の思想の流れがどのようになっているのか」について概観するためには非常に有意義であると考えられる。
欲を言えばもう少し参考文献などについて、しっかりとまとめて貰えると自学できて良かった。とは言え大学受験という枠で捉えると、受験生に読書ばかりさせてもいられない、ということなのかなぁとも思ったりした。
たぶん、しっかりと勉強した人には要らない本です。従って私には有効でした。
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浪人時代に読んだ本。高校生は、国語のテストがどうのこうの言う前に、これくらい読んで知っておけってこと。大学入って石原先生の授業を一回とったが、初回にものすごく混んでいて座れず、それ以来出席しないまま卒業してしまった・・・。
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――脱構築批評
二項対立について考えてみるなら、たとえば、「善」は「悪」がない限り「善」はありえないことがわかる。言い方を変えれば「善」が価値あるものとして認められるのは、「悪」という価値の低いものがあるからである。「悪」が「善」を成り立たせている、「悪」が「善」を「善」たらしめていると言ってもいい。対立物が、そのものをそのものらしくあらしているのだ。とすると、「善」なら「善」はそれだけで存在できず、むしろ「悪」が「善」を存在させているとさえ言えることになる。「善」を中心に考えていくうちに、むしろ「悪」のほうが大切に見えてきてしまうのだ。― 一部抜粋。
大切に見えてきてしまうかは別として、こういう考え方はすき。善悪を「幸」と「不幸」に置き換えて考えてみると、感慨深い。
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これは現代文が得意な人向けですが、現代文をやっているうちに「近代近代っていったいなんなんだ?」とか考えてしまう人にはいいかもしれません。受験国語をその問題文を書いた著者が属する思想的背景・思想的潮流にまで踏み込んで解説しためずらしい参考書(?)です。章末に読書案内も付けられているので、ちょっとした現代思想入門書にもなっています。しかしこれもやや古いので星ひとつ減点。(2006,田賀)
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大学生ならば知っていて欲しい教養が詰め込まれた本。受験参考書にも見えますが、大人が読む教養書としても十二分に価値があります。
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受験生のためというよりむしろ大学生・社会人向けかも。本番対策にこれに手を出す時間があったら、その前に読むべき参考書があるのではないかと。二項対立とか断定表現とかそれなりにテクニックは身に付くとは思いますが。それから、出題者側である著者だからこその視点で問題文や選択肢、出題方法そのものを批判したり論評したりするところも本書の魅力の一つ。
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20代後半になって受験国語とか解いてみるとすっごい楽しい。普通に生活していると読まないような評論とかも読めるしね。
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大学受験中に国語教師の親父に手渡されて、
そんとき反抗期だった僕は「知るかよ」と思って
パラっと読んで「へっ」って感じだったが、
大学卒業して、再度真面目に読んだら
メッチャおもろいやんけ!
そして悔しい。
大学で何をやっていたんだ俺は。
ということで後悔しないために、
20歳までに読んでおく本。
国語の大学試験問題を解きながら
ゲーム感覚で現代(この本の書かれた2000年
の問題は、今なおまだ引きずっていると思う)
の文系諸問題―例えば
・世界を「よい」と「わるい」の2つに
分けてとらえると、どういったことになるのか
・現代の「自分」とは?
・情報って一体どうしたらええんや!わからん!
・「日本国」ってマボロシでしょ?
みたいなことについて、
考えさせられる仕組みになっています。
また、国語学習における最終目標の1つである
「てめえの言葉で、てめえの考えをもつ」
についても、自然に身に付くよう
うまいこと色んなトラップが仕掛けられてる。
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各章の、近代、二元論、自己、身体、大衆、情報、日本社会というテーマそのものは、知っていれば現代思想の「教養」のほんの一部となりうるだろう。でも一部としかならない理由は、取り上げられているテーマはどれも関連し合っているため、近代というテーマの枝分かれに過ぎないからである。つまり近代を各章の観点から眺めているだけなので、この本で現代思想の大枠が分かるわけではない。近代と言うものの大枠が語られているだけである。そう言う事で言えば、それなりに近代の全体像がなんとなく分かると思う。とはいえ、ここで語られていることは現代思想の大前提みたいな話なので、物足りない人には物足りないのはそう言う理由からであろう。筆者の脱線はそれなりに面白く読めた。
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受験参考書の形をとった教養書であり、現代思想のアンソロジーとなっている。
「思考のための座標軸」をたくさん持って、その中に対象を「相対的に」位置づけながら認識・理解すること。この「知の遠近法」をとらず、「これしかない」と絶対的に決めつけるのは、知的な態度ではない。
(上野千鶴子が言う)「時代に内属しながら、時代の水位からアタマ一つ抜け出した見通しのいい知性」こそが、僕の言う教養のことだ。(120頁)
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現代文の受験勉強として使用した参考書(そして教養書)
国語力にそれなりの自信がある受験生にはもってこいだと思います。
まず、問題文の二倍ぐらいあるような鬱陶しい解説がない。そして、「解けない問題」を解けないと言ってくれる。溜飲の下がる思いです(笑)
知ってなくても生きていけるけど、知らないと恥ずかしいなと思うような事が沢山ありました。賢くなりました。
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大学受験の時(受験してないけど)塾の先生に読めって言われた本。
大学受験国語の参考書の形をとった教養書で、すごくためになる本です。
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[ 内容 ]
高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。
大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。
心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。
数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。
それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。
[ 目次 ]
序章 たった一つの方法
第1章 世界を覆うシステム―近代
第2章 あれかこれか―二元論
第3章 視線の戯れ―自己
第4章 鏡だけが知っている―身体
第5章 彼らには自分の顔が見えない―大衆
第6章 その価値は誰が決めるのか―情報
第7章 引き裂かれた言葉―日本社会
第8章 吉里吉里人になろう―国民国家
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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高校時代、恩師のススメで購入するも、当時は内容が難しく感じた。多くの高校生が苦手とする評論文問題で特に扱わているテーマをいくつかとりあげ、それぞれのテーマに対する考え方、方向性などをまとめて書いてある。