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紙の本
漁師・猟師の漁・猟の現場での料理
2000/08/27 21:23
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投稿者:(格) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「dancyu」創刊号から一年連載されたエッセイ。何回かは読んだのだがあらためて、すごい。というかうらやましいの一言。
著者の目的は、『食材が収穫される最前線の現場を訪ね、その場で味わう食の世界を覗いてみたい』ということであり、そこには『収穫の現場にはいままで知らなかった食材があったり、料理屋とは違う料理方法や食べ方がある』。また、『収穫する人たちの智恵の輝きを感じさせる』のだ。
たとえば、『知床半島 羅臼のサケを喰らい尽くす』では、午前四時過ぎに番屋で、まずスジコをほかほかご飯の上にどっさり載せて三杯飯。そして、船に載って漁に同行。漁場について網起こしを手伝う。何時間かかけて、サケ三千本。大漁である。市場に水揚げしてサケのランク付け。番屋に戻り大漁祝いということでチャンチャン焼き。猟師の間でもチャンチャン焼きというのはそれほど食べないのか。ところでここで猟師の智恵。混ぜないのだそうである。焼けたところから手の空いているものが順に食べ始める。そして食べ終わったら即、仕事へ。また別の者が順に焼けたところを食べる。焼け過ぎもなく、皆がおいしいところを食べられる、ということらしい。そして、別の日、河口で釣り。何時間もかけて、サケをついに一匹釣り上げる。
写真がふんだんに使われており、いっそう、食欲をわかせる。旅をして現地のモノを食べる。それをさらに一歩進めて、現地でとったものをその場で食べる。これはもう、ほんとうに究極のグルメと言っていいだろう。何度も唾を飲み込みながら、クソウと思いながら読むしかない。
北海道へ旅をしてきたばかりで、イクラ、蟹、ウニ等々現地のモノをたくさん食べ、それはそれで満足だったのであるが、直後にこういうものを読んでしまうのは、どういう縁か…。
紙の本
羅臼のトド,知床の鮭から大隈の猪まで。日本の自然が生み出した最高の珍味を味わう
2000/12/01 21:16
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投稿者:土田 武彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年,日本でブームになっているのがグルメだが,その多くはコックの腕前を競うものであるに違いない。このブームの対極にあるのが,一般人がなかなか行けないような辺境に分け入り,その土地でならではの海の幸,山の幸を味わうことだろう。とりわけ地元の猟師や漁師が取れたての獲物や魚をその場で調理する現場料理は,ほかでは味わうことのできないものだ。
本書は,グルメ雑誌の「dancyu」に1年間にわたって掲載された記事に加筆訂正して1冊の本にまとめたもの。トド肉や捕れたての甘エビなど,今でも現地に行かなくては味わえない数々の「美味いもの」が紹介されている。皮がついたままの肉を食べる猪鍋,トド肉の刺身,琵琶湖のフナ寿司など。今では結構知る人も多いこれらの料理だが,それよりも,その「美味いもの」を実際に捕る漁師や猟師に同行し,猪を捕らえる様や,滅多に人も入らない山奥に分け入り,茸の王様といわれる天然の舞茸を採る様は圧巻,写真もふんだんに載っており見るだけでも楽しい。
全部で13の地域,+αの食材と料理が紹介されているが,巻末においしい情報として各地の料理店や直売店などを紹介している。著者のように漁師に同行して荒れた海に乗り出すことはちゅうちょするが,美味しいものに目がない人には便利な本だ。
(C) ブッククレビュー社 2000
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