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悪魔の涙 みんなのレビュー

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みんなのレビュー50件

みんなの評価3.9

評価内訳

50 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

大晦日のワシントンの地下鉄で起った銃の乱射事件。それは、続く戦慄の事件の予告編。やがて市長に届いた脅迫状。市民の身代金はなんと2000万ドル!予告された無差別殺人を止める方法はあるのか?

2002/04/27 06:23

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

手がかりは、たった1枚の脅迫状。
その脅迫状から犯人像を割り出すために出動を要請されたのが
パーカー。
でも、彼にとって、それは不本意なことでした。
それによって、離婚した前妻に、子供の養育権を奪われることを
恐れているから。
とはいうものの、事件を引き受けてからのパーカーのお手並みは、
本当に素晴らしいです。
言葉遣い、句読点の打ち方。
そんな些細なことから犯人像を浮かび上がらせていきます。
これは、ちょこっとだけ登場したリンカーン・ライムの仕事の
文書版ですね。
その分析能力は、ライムに勝るとも劣らない。
こういう頭の切れる専門家って、惚れ惚れします。
しかも、仕事一筋でなく、(彼の普段の仕事は、もっと平和な文書の鑑定)
子供をこよなく大事にしているところが、また魅力の1つ。
でも、それは、逆に言うと、弱点ともなりうるのですが…

もう1人の中心的人物が、ルーカス。
FBIの支局長代理。
過去に傷を持つ女性。
でも、そのプロ意識はさすが。
だてに支局長代理をやっていません。
なかなか頭も切れて、パーカーの分析を信頼しています。

4時間ごとに繰り返される無差別殺人。
それを食い止めなければという焦燥。
それを押さえて証拠を分析し、殺人鬼の次なる標的を探し当てようと必死の捜査側。
タイムリミットが切られた中、限られた情報だけを頼りに前に進むのって、
限りなくスリリング。

殺人鬼<ディガー>は、悲しい存在です。
精神を病み、指示を出す男からの、実行中止の指示がないがために
ひたすら、指示通りに殺人を繰り返すなんて。
殺人に対して罪の意識のまるで持てないこういう男を利用するなんて、
まったく、ひどい男もいたものです。

捜査に直接は加わらないものの、ものすごく気に入ったのがケネディ市長。
最初は、保身のために捜査に口をはさもうとする、まぁ、よくあるエライさんだと
思っていました。でも、違っていました。
彼が、市長であり続けたいと願うその理由。
そのために取った行動の中には、ばかげたものもありました。
でも、なかなか伝わってこない捜査の情報を元に動いたにしては、
なかなかたいしたものです。
それに、妻クレアとの関係もとても素敵。これは、ポイント高いです。

それから、素晴らしいケイジ捜査官。
こういう男は、絶対に敵にはまわしたくないですね(笑)

終盤、突如訪れる殺人鬼<ディガー>との対決。
大晦日の花火の下、激しい戦い。
衝撃のクライマックス。
信じられませんでした。まさか、そんな。

要所要所で表れる「3羽のタカ」のクイズが、なんとも象徴的でした。

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紙の本

最後まで

2019/01/12 20:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初から「え?そうなの?」と思っていたら、最後にまたひっくり返されて、本当に最後の最後までハラハラさせられました。
ラストがハッピーエンドなのもいいところ。
さすがです。

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紙の本

“悪魔の涙”とは?

2001/06/24 22:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ボーン・コレクター』『コフィン・ダンサー』の著者ジェフリー・ディーバーが文書検査士「パーカー・キンケイド」を主人公にした作品である。

 元FBIのキンケイドが連続予告殺人の首謀者からの脅迫状を検査するために引っぱり出される。この設定はリンカーン・ライムの時と瓜二つである(本作にはリンカーン・ライムもちょこっと登場する)。
 キンケイドは妻と別れて子供2人を育てている。子供を心から愛しており、アル中だった妻が養育権を振りかざしてくるのを畏れている。この辺の設定は本作独特であり、物語のひとつの軸となっている。
 初っぱなから意外な展開となり、最後にはどんでん返しが待っている。途中少しダレるが終盤は一気に読ませる。どんでん返しのパターンが『コフィン・ダンサー』と似ているのが難点といえば難点か。
 20世紀最後の大晦日に起きる一連の事件。章の最初にはご丁寧にも時刻と砂時計の写真が付いている。

 さて“悪魔の涙”であるが、尻尾がまっすぐ上に伸び、水滴のような形を作っている、小文字の「i」の上に付く特異な点を主人公が“悪魔の涙”と命名したのだ。

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紙の本

とにもかくにも、エンタテインメント力が漲った、カタルシス度抜群の嬉しい娯楽大作なのだ

2000/10/22 23:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:螺旋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ボ−ン・コレクタ−』で人気爆発のディーヴァーの新作は500ページの文庫本。
 大晦日のワシントンDC、あっという間にショッキングな事件が起きる。精妙にプログラミングされた殺人兵器が放たれての大量虐殺。えっ!何それ。漫然と読んでたので急な展開が良く理解できない。前に戻って確かめる。うん間違いない。思わず気をとり直して読みつげば、更に唖然とするような展開を見せる。厄介なことに標的も不明なら制御は不可能という殺戮マシンが街に放たれ、対抗するのは「文書鑑定人」なのだという。ヲイヲイ、こんなにしちまって、これから先一体どうすんだよ、と途方に暮れる面白さのど真ん中へと一挙に放り込まれた。ここまで僅か2章の50ページ。50ページでこんなに掴まれたことは近来にない。
 
 主人公のパーカー・キンケイドは文書鑑定人という珍しい職業。ささいな物証を手がかりに、その背景に広がる犯人の心理を鮮やかに絵解きし、それが犯人との心理戦となってサスペンスが盛り上がるところ、要所に配された魅力的なアクションシーンが炸裂して物語に速度とうねりが加わると、もーいけません。意表をつくシチュエーションと細部まで入念に創り込まれたプロットで語り尽くすディーヴァーの何という巧妙さ、かゆいところに手が届くサービス精神。そのかかれ心地の良さに次々とページを繰らされてゴールまで一気、一気。キャラクターにもプロットにも、至る所にディーヴァー印のパターンが強く刻印され、気になるところが無いといったら嘘になるが、長所とも短所とも分かちがたいけれん味こそがディーヴァーの持ち味ってこともある。「情報」もたっぷり。アクションも派手。証拠の分析と洞察を専らとするリンカン・ライムと同様の「ホームズ型」探偵としては本格派も納得のなぞ解きもあり、キャラも前向きで読後感も爽やか。とにもかくにも、エンタテインメント力が漲った、カタルシス度抜群の嬉しい娯楽大作なのだ。

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紙の本

悪魔の涙

2000/09/10 23:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エンドルフィン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年の話題作『ボーン・コレクター』の作者ジェフリー・ディーヴァーの新作である。

 首都ワシントンの地下鉄で発生した銃の乱射事件。ほどなく、市長のもとへ2000万ドルを要求する脅迫状が届く。金を払わなければ、4時間おきに無差別殺人を繰り返すというのだ。そこで登場するのが、今は民間の仕事をしているが、元FBI文書研究室の捜査官だったパーカー・キンケイドである。脅迫状の筆跡から犯人像を絞り込みながら、次の犯行現場を予測しようとするFBIと犯人の知恵比べがはじまる。

 と、ストーリーの展開は『ボーン・コレクター』にかなり似ている。しかし、そこは達者なジェフリー・ディー
ヴァーだ、文書鑑定という特殊なプロ世界を堪能させながら、テンポの速い展開であきさせることはない。ただ、パーカーとFBIの女性捜査官の微妙なロマンスも描かれており、そこらも「ボーン・コレクター」と同じなのだが、ミステリ部分と違って、そちらはご愛嬌で、とってつけた印象がぬぐえない。

 さて、いつも作品の中から名(迷)セリフを紹介することにしているが、今回は芸術家のように完璧な犯罪をもくろむ犯人と対決したパーカーのプロの矜持をしめす次のセリフだ。

>引っ立てられた○○○○は、玄関で立ち止まると後ろを振
>りかえった。「認めてくれよ、パーカー。おれが優秀だっ
>てことを」未練がましい口ぶりだった。「あと一息だった
>んだ」
>パーカーは首を振った。「パズルの答えは正しいか間違っ
>ているのかのどちらかだ。”あと一息”はありえない」

 ○○○○には犯人の名前がはいるので、とりあえず隠しておこう。でも、このセリフのあとに、まだ山場が待っているのが、ディーヴァーらしい展開だ。そして、かのリンカーン・ライム(「ボーン・コレクター」の主人公)
もチョイ役で登場する。ディーヴァー・ファンならずとも読んで損はない。でも、ディーヴァーの最高作は『静寂の叫び』だと思うのだが、皆さんはいかがだろうか。

海外ミステリに関心のある方は小生のホームページThe day of wine and mysteryまで

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紙の本

さすがの展開

2017/05/22 04:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある意味前半はやや退屈でしたが、後半の一気の盛り上がりは、やはりディーヴァー作品でした。文書検査官が挑む作品。同著者の作品の登場人物のライムが挑めば、どういう展開になるのか!?とも思いながら読んでいくと、途中ライムも登場!小説の中なのに変な感じがしました。ぜひシリーズ化してほしい作品です!

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紙の本

うまさとあざとさほど違う強引さ

2001/08/07 06:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:旅歌 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『静寂の叫び』の感想でも書いたが、最近のジェフリー・ディーヴァー作品を解く鍵は「共感」なのだと思う。『ボーン・コレクター』では、リンカーン・ライムとアメリア・サックス。あるいはライムと犯人。『静寂の叫び』では、人質と犯人、犯人とFBI交渉担当者、交渉担当者と人質。その「共感」が通り一遍ではないサスペンスを生み出す。つまり「共感」したがゆえの心の枷が、時間的サスペンスの外周に二重三重のサスペンスを作り出すのだ。ディーヴァーの最近作の多くがプラトニックな恋愛を描くのにはこういう理由がある。男性キャラと女性キャラが「共感」すれば、おのずと恋愛に形を変えるだろうから。

 この図式をこの物語に当てはめると、主人公である元FBI文書部の責任者で文書検査士のパーカー・キンケイドと息子のロビー。パーカーとFBIのマーガレット・ルーカス捜査官。パーカーと犯人にもある意味の感応があるだろうから含んでもいいだろう。押し寄せるタイムリミット・サスペンスに、これらの枷が被さる。が、果たした役割はそれほど大きくない。作者が仕掛ける罠にもある程度予測がついてしまうし。それよりも何よりも、惹かれあうパーカーとルーカス捜査官に、「おいおいまたかよ」ってな感想を持った時点で、この物語に対する評価は決まってしまったのかもしれない。

 とっかかりは『ボーン・コレクター』と同じ。リンカーン・ライム=パーカー・キンケイド。“元”の立場で事件に絡んで……。とても似通っている。残念ながら、パーカーにはライムほどの際立った造型はない。サスペンスを煽る肉体的ハンディはないが、二人の子供たちに注ぐ愛情と、離婚した元妻との親権を巡っての争いが物語にアクセントをつける。ルーカス捜査官にはアメリアに勝るとも劣らない背景があるが、アメリアほど抽んでた人物造型ではない。パーカーの子供に対する一本気な愛情がとても気持ち良い程度かな

 二転三転する展開はさすが。だが、あまりに強引。犯人が死んでこんなにページが残っているなんてどういうこと! それからはあれよあれよと作者の独壇場だ。なるほど、それなりに伏線を張ってあって周到に練られているが、少々都合が良過ぎる。っていうか、全体が作り物めいて、どうも物語に入りきれない。作為的過ぎるのだ。「ディガー」の独白が原因かも。ほかにもいろいろあるんだけど…。ちょっと今回は作りすぎましたね。これは悪い傾向jだと思う。作家としてのピークを過ぎたかな。

 ただし、シリーズ物好きな旅歌は、このふたりの行く末に興味津々ではあります。

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紙の本

細かい文書の分析に凄みを感じた

2000/12/04 16:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ERI君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 文書の分析から犯人を追い詰めるというアイディアはおもしろかった。しかも、タイトルの悪魔の涙が魅力的だ。
 しかし、『ボーン・コレクター』と比較して、主人公のハンディキャップが子供の親権争いでは、少し弱い。しかも、捜査にたいするプレッシャーとして生かしきっていない気がする。
 また、得意のエンディングも、最後のどんでん返しがくどく、もっと、シンプルにおおきな盛り上がりにしたほうが良かった。
 話の展開はうまく、スピード感もあり、乗って読める作品であったが、私としては、今ひとつ盛り上がらなかった。その原因は、主人公に対するプレッシャーの弱さと、エンディングのくどさにあったような気がする。(宮引恵利)

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紙の本

ミステリー

2020/04/13 05:36

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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

海外の推理小説は人物名や地名など馴染みがないところは頭に入りにくい。この本もご多分に漏れず読後感の印象は低く暇つぶし的存在。

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2005/06/16 13:17

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2006/05/04 22:39

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2006/07/26 01:40

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2008/07/11 21:26

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2010/05/30 16:06

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2010/04/28 23:05

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