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「私は世界を両手で粉々にすり潰し、それを見て微笑むあなたが見たい、ベイビー、ベイビー、ベイビー…」
最近、自分で自分に言ってる。
誰かのために世界をすり潰すような力は、無いもので。
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ひとつひとつの短編の巧さに引き込まれていたら、最後は感動的でせつない女の友情?の話になった。結局は松浦氏らしい小説。
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何気なく手にとって、読み終わってからビックリしたという。腐女子の30年後?っていうにはあまりに感性を揺さ振られすぎた。地元図書館(05/04/20)
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SMとかレズとかヤオイと・・・・・・・。読むまでそんな題材だったとは・・・。いや、軽い内容なんですけども、描写はなんも出てこないのだけども。ただ、3つのお言葉がバンバン出てきてね。3人称〜4人称の短編ででも続きもので・・・。うーん、なんだったんだ?作者の私小説っぽく書いてるの?あ〜だから「裏ver」なのか?え?!
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★メタメタ小説★久しぶりに読み返した。体裁は小説内小説であり私小説風であり、なにが実体なのかどこにも実体はないのか、落ち着かないが心地よい混乱に引き込まれる。40歳代の二人の女性の関係、マイノリティの性。いずれも縁遠い話だが、隠れた哀しみを語りのうまさおもしろさが前向きに転換する。
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予告した小説中小説の本その1。
2003年に読んだ本の中でかなり強く感銘をうけた1冊。
松浦理英子は昔から相当好きなのだけど、
この7年ぶり!という最新作もかなりキた。(親指Pからそんなに経つのね)
15編の短編小説とその間にはさまるコメントやら質問状で
短編小説の作者とコメントを書いている人間の関係が徐々に明らかに
なってくる、という構成なんだけど。
どうしても自分が囚われてしまう存在に対しての思いを
描いたあまりにも不健全な小説。
不健全な小説、っていうとどういう小説を思い浮かべるかは
それぞれだろうけど、そのどれとも違うと思います。
でも、この『不健全さ』こそ小説の醍醐味。
ぜひ男のひとの感想を聞きたいなー。
ま、普通に読んでしまったら、拒絶反応を起こすかもだけど。
ちょっと本文を引用、
友達付き合いにも盛りの季節はある。十年以上たつ間には、喧嘩したり
お互いに別の友達と仲良くなったり、あまり人付き合いに興味を持てない
内に籠る時期があったり、そのうちそれぞれに恋人ができたりして、
気がつけば楽しかった盛りの季節は遠く過ぎ去り、二度とその頃には
戻れないという事実を苦く噛みしめながら昔を懐かしむしかなくなっている。
…主人公は40歳の独身女性。最後の短編『昌子』は圧巻。ぜひ一読を。
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どうしてか、あんまり好きではないお話。
さいごのさいごまで、どういう意味があるのかつかめなかったからかも。
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この小説は、世界文学の歴史的に見ても物凄いことになっているのではないだろうか?誰も何も言わないのが不思議。ラストに大感動。
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図書館に居るときに『親指P〜』を借りたくなり、どうせならと一気に借りるが、その『親指』は未読。
この本は読んでいる最中に激しく既視感を覚えていたが、何のことは無い、以前に読んだことがあったらしい。
内容全く覚えていなかったが。足穂の後だと、何て読みやすい。
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「たとえ世の中の多くの人が、昌子と私の交わりをくだならい不毛な営みと見做して憐れんでもいい。昌子が帰って来たら、私たちはまた始める、私たちの共作共演のゲームを。帰ってこい、昌子。帰って来い、アホ。」
不思議な物語でした。
なんとも形容しづらい。
もともと『八本脚の蝶』(二階堂奥歯)の中で出てきて、ずっと気になっていたんだよね。
しかし、やはり感性が違うのかなぁ・・・
どうにもこうにも掴みづらい部分もありました。
二人のやりとりが最初は、どんなこと??
と思いつつ、物語に入ったり、外の世界だったり。
私小説、的なのかなぁ、と思ったり、そうじゃなかったり。。
不思議でございました。
【7/14読了・初読・市立図書館】
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帯表
友達、募集中。
報酬は月20枚の短編小説。応相談。
松浦理英子、7年ぶりの新作小説!
帯背
奇妙な闘い
初出
『ちくま』一九九九年二月号から二〇〇〇年七月号に連載。
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最初は短編小説として読むものの、奇妙に思うのは、終わりに書かれたコメントらしき一言。やがて少しずつそのコメントの意味が分かると同時に、思いがけない物語が目の前に広がる。一つの物語で二度楽しめる、そんな一冊。