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20世紀SF 4 1970年代接続された女 みんなのレビュー
- 中村 融 (編), 山岸 真 (編), ティプトリーJr (ほか著)
- 税込価格:1,045円(9pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発行年月:2001.5
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文庫
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紙の本
趣向を凝らした作品が多く、面白い
2003/05/18 20:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1940年代から90年代までの、英語圏のSFを10年毎にまとめた、全6冊のアンソロジー・シリーズの第4巻である。1960年代のニューウェーブの後を受けた1970年代の短編が、11収録されている。ニューウェーブの影響で妙に格好付けたような物も二、三あるが、趣向を凝らした作品が多く、面白い。中長篇でも傑作を書いている著者の作品が多い。それぞれ着想が面白く、SFならではできない社会をシミュレーションしている、SFらしさがある。
紙の本
内向と幻視の70年代
2001/06/16 04:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ayuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニューウェイヴも一段落した70年代からの収録作品11篇は総じて内向的で幻視的。流暢な語り口で雰囲気たっぷりに書いてくれるのはいいけれど、センス・オヴ・ワンダーにはやや欠ける気がする。逆に主流文学寄りに一皮むけたSFとも言え、テーマに興味さえ持てれば誰でも読めることだろう。これもSFの楽しみの一つであり、ぼくはそういうの結構好きだ。
以下気になったものをいくつかピックアップします。
ティプトリーJr「接続された女」
このシリーズにはサイバー美女モノの話がいくつも収録されているのだが、この表題作は少しヒネってある。ただ、今読むと語りは垢抜けないし、ストーリーも予定調和的で寓話みたいではある。
ジーン・ウルフ「デス博士の島その他の物語」
主人公の少年が家庭内の問題から逃避するため、作中作の冒険小説「デス博士の島」をなぞった幻想にとりつかれていく話。奇妙な話法を読み解く鍵は最後のセリフにあると思ったのだが、どうだろう。SF味は薄いが、本書最高の一篇と思う。
ル・グィン「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか〜」
蟻語で書かれたアカシア種子文書を読み解く前半、行き過ぎた擬人化の馬鹿馬鹿しさが楽しい。
ジョン・ヴァーリィ「逆行の夏」
本書でいちばんSFらしい作品。灼熱の水星を舞台にしたエキゾチックな未来社会の一断面と登場人物の葛藤のドラマを、短い紙数の中に描き切っているのが素晴らしい。
クリストファー・プリースト「限りなき夏」
これ、「センティメンタリズムはすべてに優先する」風のやや御都合主義的な作品なのだが、20世紀初頭の若者の恋がとてもとても瑞々しいので、許す。
紙の本
収録作品一覧
2001/02/13 18:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アーシュラ・K・ル・グィン
「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「接続された女」
R・A・ラファティ“Sky”
ジョン・ヴァーリイ「逆行の夏」
バリントン・J・ベイリー「洞察鏡奇譚」
クリストファー・プリースト「限りなき夏」
ジョージ・R・R・マーティン“And Seven Times Never Kill Man”
フリッツ・ライバー「あの飛行船をつかまえろ」
マイクル・ビショップ“The House of Compassionate Sharers”
ジーン・ウルフ「デス博士の島その他の物語」
ジョアンナ・ラス「変革のとき」
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