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私が清らかな高校生の頃、読んだ小説。
藤本ひとみさんの小説は、主人公がかわいくないんですよね。
高校時代、自分に自信が持てなかった私にとって、夢を与えてくれた小説です。
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月桂樹(ラウルス)の騎士エーレンブライト、
魔が解き放たれる「黄金のダガー」、挑戦の騎士、
デルポイのアポロン神殿、オンパロス、
レオンの幼馴染リュー・ガルシア、
魔女や人魚、古くじめっとした掘りに囲まれた古いお城、
人魚半透明の大理石で造られたギリシア風の神殿。
子供の頃、藤本さんのお話の中に出てくる
夢のようなステキな海外の景色、神殿や神話に
まつわるいろんな歴史や風景、美術、宝物、
ほとんどの資料を持たないまま、想像することだけしか
できなかったけど、それでもほんとにわくわくしたり
たくさんの夢を描いたり、憧れたりしてうっとりとした時間を
過ごさせてもらって、大人になって今の仕事についたのも
藤本さんの本を読んで育ったからこその
多大なる影響と恩恵を受けていると思う。
大人になって、いろんな本で資料を見たり
よりいろいろと深く追求できたり、ネットで簡単に
そこから広がりを持たせて、楽しむことができる。
だから、ますますますます銀バラシリーズもマリナシリーズも
読むたびにまた新たな自分の興味が増えて楽しいっ。
そして、今回のイベントは、たった一人で50人の学者と論争しても
負けなかった女性、キャサリンを象徴にしたお祝いのお祭
聖キャサリンの日、「キャサニング」。
キャサリンケーキにウィッグス、キャンドルに花火。
丸くあることにこだわった、輝きに始まり、輝きに終わる
幸せを運び込むイベント。素敵っっっ♡
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銀バラシリーズ4作目。
今回のタイトル「黄金のダガー」は七聖宝ではなく、聖地デルポイのアポロン神殿の霊石につき立てられ、24人の騎士に守られている短剣。
このダガーを引き抜いた者は、総帥に挑戦する権利を与えられる。
そんなダガーが何者かによって抜かれたことをユメミたちに隠したまま、聖宝の情報を確認するため一人スイスへ旅立つレオン。
レオンの置かれた状況を月桂樹(ラウルス)の騎士に聞いたユメミたちは、レオンを訪ねてきた騎士で幼馴染のガルシアとともに後を追う。
しかしレオンの訪問先であるはずの住所や氏名は見つからず、古い地図でようやく探し当てた先は、よみがえった魔女の住む城として現地で恐れられているお城。
そこは深い堀に囲まれ、うっそうとした庭を持つ美しい城だった。
ゴシックホラーのような舞台と筋立ては、好み。
今回も、あちこち崩れたり、ケガしたりで、みんなぼろぼろ……。
レオンと光坂くんが特に痛々しい。
医療関係で頼れる冷泉寺さんがいるものの、彼女一人では間に合わないくらい。
彼女自身、ケガのほうがマシだっ!と思いそうな受難に見舞われるし。
そんな中でも、みんなを励まし勇気づけてくれるユメミの言葉はいいなぁ。
昔よりもユメミが好きになっているので、レオンの気持ちや冷泉寺さんの気持ちがよりやるせなく感じる。
みんな幸せになってほしいな。
地下の通路や水路、そして神殿と人魚、魔の宿る樹。
魔女との対決、挑戦の騎士との相対。
聖宝の階級、聖杯の印。
今回は星影のブレスが大活躍。
ユメミが貴女(ダァム)として総帥レオンを守る姿がとてもかっこよかった。