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さいごの戦い 新版 みんなのレビュー

文庫 第14回産経児童出版文化賞 受賞作品 1956年カーネギー賞 受賞作品

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みんなのレビュー43件

みんなの評価4.0

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/03/30 18:58

神秘の極み

投稿者:jetblade - この投稿者のレビュー一覧を見る

「さいごの戦い」というだけに、大冒険の最後の幕を飾る大スペクタクル・ラストバトルを期待していましたが、戦争というような大規模な戦いは行われず、少人数による特殊作戦といった感じだったので、少し拍子抜けした感もありました。そういう期待さえしなければ、むしろスリリングな政治的駆け引きを中心とした、巧みなストーリー展開が楽しめ、最終話として十分に盛り上がります。

優れたストーリーもさることながら、ナルニア国物語は全体を通して、私たちの現実世界にも関係する一つの超越的世界観を描いている点にも大きな重要性が込められています。この最終話は、その世界観の壮大なる完結編としての意義の方が大きいのかも知れません。

終盤におけるナルニアの終末および“ほんとうの世界”の描写はまさに圧巻です。「終わりの日に“時”が目を覚ます」など神秘に満ちた事象の連続に加え、ルイスが他の宗教著作の中でもたびたび言及している“イデア的天国”が、ストーリーならではの活き活きとしたリアルさで繰り広げられ、戦闘シーンに期待していた分を補って余りある大スペクタクルとなっています。おなじみの仲間たちやナルニアの大地、こちら側の現実世界までも含み、これまでの冒険が単なる表紙に過ぎないほどの壮大な物語が始まるという“ほんとうの世界”は、よくある天国についての誤解—“永久に雲の上でハープを弾いて過ごす”というような退屈なイメージを払拭するものです。

結末(というかキリスト教的天国思想)については、“死の悲しみに対する安直な慰め”と捉える方もおられるようで、さすがのルイスも、こうした誤解を与える余地を残してしまった事は手ぬかりだったのかも知れません。そこで、ぜひルイスの本意を知っておいて頂きたいと思います。
「わたしたちは、この世の慰めを天に求めても何にもならないということを経験によって悟る。天は天の与えうる慰めだけを与える。そしてこの世はこの世の慰めすら与えない。結局のところ、この世には慰めなど存在しないのである」—『四つの愛』より。

もしこの結末を慰めと見るなら、それは“天の慰め”であり、決して、地上の悲しみを消し去るためのものではありません。それゆえに、深刻な悲しみと神聖な喜びとが渾然一体となった、単純な慰めともカタルシスともつかない、極めて真剣な感情—ある種の超越的感情を起こさせるのです。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/06/06 16:11

納得いかない!

投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

スーザン以外の登場人物が一同に会する。そこで、ナルニアの話をしている時、ナルニアの現在の王が見える。その王は、助けを求めていた。一週間後、ジルとユースチスがのっていた列車が事故を起こし、その瞬間、二人はナルニアへ行く。
こんな終わりでいいのだろうか。驚いた。ある意味、救われない。スーザンは、どうなるのか。どうも、この結末は納得いかない。

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紙の本

さいごの戦い

2019/09/27 20:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで楽しく読んできたのにこの終わり方!?というさいごの戦い、キリスト教徒でない身にはよくわからない、ということなんでしょうか。

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紙の本

子供の時に読んだ人なら再読評価★5つ

2004/08/12 12:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:人鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本に寄せられた書評の傾向とお伝えしたいことが違うのでためらいましたが、やっぱり是非、読んでほしいという気持ちをお伝えしたい。

 私事ですが、社会人になって、働きつつ、背伸びしてとある国家資格を取ろうと教材を取り寄せ、なんとなく、だらだらと続けてきて、四捨五入すればもう10年になる。激務におされ、またそれを言い訳に勉強はすすまずここまで来て、ふと、「もっといろんなことに手をだして興味の赴くままにやってたよなぁ。昔は。」と思った。
 で、突如クリスチャンでもないのにゴスペルを歌おうと思ったのだ。そのときに、背中を押してくれたのがこの本である。
 シリーズは、まだ小学校低学年だったころに読破して、そのときは純粋に冒険譚としてわくわく・どきどきしていたし、結末であるこの『最後の戦い』についても、さらっと受け止めていた。
 でも、今ここに再び買ってまで読もうとおもったのは、とあるエピソードが記憶の引き出しから出てきたからなのだ。キリスト教がどちらかというと苦手(だって、神様が一人しかいないなんて納得がいかない)な私が、徹底的に神様を賛美するゴスペルなんて歌ってしまって、失礼なんじゃないか…。その思いを打ち消すために、そのエピソードを味わい直す必要があったのだ。
 (A)邪心を持った国の人(B)邪心の権化の神様(C)美しい人(D)美しい神様、の組み合わせでわかりやすいのは(A)と(B)、(C)と(D)。でも、(A)が真剣に(B)を信仰したら、それはもう、「邪心」じゃ無いんじゃないかと思う。
 それはもう(A)=(B)であり、その信仰の対象も(B)を通じた(D)だと言えるだろう。逆に(D)美しい神様に対して妄想を抱き、利用しよう、なんて思ったらそれは(A)なんだと思うし(D)=(B)なんだろう。
 だから、キリスト教徒ではないわたしが、「何かを真剣に」ゴスペルを通して賛美するのも「邪道ではない」のではないと思いたいし、それをキリスト教徒のルイスさんも思っているぞ。と再確認したかったのだ。

 そんなわけで、昔読んだ方、そして初めて読む方も、自分の子供に読んで聞かせるだけじゃなく、自分が読み返してほしい。何かを真剣に想い、毎日きちんと自分に折り合いをつけていけるのって平凡なんかじゃなくて、実はすごいこと。そんな気持ちにさせてくれる「いつまでたっても名著」な1冊。是非。

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神秘の極み

2003/03/30 18:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:jetblade - この投稿者のレビュー一覧を見る

「さいごの戦い」というだけに、大冒険の最後の幕を飾る大スペクタクル・ラストバトルを期待していましたが、戦争というような大規模な戦いは行われず、少人数による特殊作戦といった感じだったので、少し拍子抜けした感もありました。そういう期待さえしなければ、むしろスリリングな政治的駆け引きを中心とした、巧みなストーリー展開が楽しめ、最終話として十分に盛り上がります。

優れたストーリーもさることながら、ナルニア国物語は全体を通して、私たちの現実世界にも関係する一つの超越的世界観を描いている点にも大きな重要性が込められています。この最終話は、その世界観の壮大なる完結編としての意義の方が大きいのかも知れません。

終盤におけるナルニアの終末および“ほんとうの世界”の描写はまさに圧巻です。「終わりの日に“時”が目を覚ます」など神秘に満ちた事象の連続に加え、ルイスが他の宗教著作の中でもたびたび言及している“イデア的天国”が、ストーリーならではの活き活きとしたリアルさで繰り広げられ、戦闘シーンに期待していた分を補って余りある大スペクタクルとなっています。おなじみの仲間たちやナルニアの大地、こちら側の現実世界までも含み、これまでの冒険が単なる表紙に過ぎないほどの壮大な物語が始まるという“ほんとうの世界”は、よくある天国についての誤解—“永久に雲の上でハープを弾いて過ごす”というような退屈なイメージを払拭するものです。

結末(というかキリスト教的天国思想)については、“死の悲しみに対する安直な慰め”と捉える方もおられるようで、さすがのルイスも、こうした誤解を与える余地を残してしまった事は手ぬかりだったのかも知れません。そこで、ぜひルイスの本意を知っておいて頂きたいと思います。
「わたしたちは、この世の慰めを天に求めても何にもならないということを経験によって悟る。天は天の与えうる慰めだけを与える。そしてこの世はこの世の慰めすら与えない。結局のところ、この世には慰めなど存在しないのである」—『四つの愛』より。

もしこの結末を慰めと見るなら、それは“天の慰め”であり、決して、地上の悲しみを消し去るためのものではありません。それゆえに、深刻な悲しみと神聖な喜びとが渾然一体となった、単純な慰めともカタルシスともつかない、極めて真剣な感情—ある種の超越的感情を起こさせるのです。

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納得いかない!

2002/06/06 16:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

スーザン以外の登場人物が一同に会する。そこで、ナルニアの話をしている時、ナルニアの現在の王が見える。その王は、助けを求めていた。一週間後、ジルとユースチスがのっていた列車が事故を起こし、その瞬間、二人はナルニアへ行く。
こんな終わりでいいのだろうか。驚いた。ある意味、救われない。スーザンは、どうなるのか。どうも、この結末は納得いかない。

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壮大な物語の壮大な完結

2002/05/22 23:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Shinji - この投稿者のレビュー一覧を見る

ほんとうにこれがさいごの戦いです。欺きと背信によって蝕まれた王国は、善き王の善戦にも関わらず終わりを迎えます。それはただナルニアだけの終わりではなく、すべての造られたものの終わりでした。
しかし、終わりこそ新たな世界のはじまりであって、そこには失われたはずの善きものたちが…。
黙示録的な壮大な広がりをもって描かれた来るべき世界の物語は、喜びと希望に彩られて幕を閉じます。

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死をどう捉えますか?

2002/04/17 23:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナルニア国ものがたりの最終巻。
悪賢い毛猿のヨコシマは、アスランの名を騙ってカローメルンと手を結び、ナルニアのあり様をガタガタに変容させてしまいます。
ナルニアの最後の王チリアンは、無勢にも関わらずヨコシマの企みを暴こうと苦戦しますが、やがて捕らえられてしまい、ナルニアの命運もここに尽きたかと思わせますが、これまで同様にイギリスから子供達が救世主として駆け付けて来ます。
「銀のいす」で活躍したユースチスとジルは、チリアン王を助けてヨコシマに騙されているナルニアの国民を説得しようとするのですが、ヨコシマとそれに組するカローメルンには更に奥の手がありました。
ユースチスとジルの他にも、ポリー、ディゴリー、ピーター、エドマンド、ルーシィ、すなわちこれまでナルニアの危機を事ある毎に救ってきた主人公たちが総登場し、更にはナルニア随一の英雄、もの言うネズミのリーピチープなども姿を見せます。

しかし、この終わり方に納得できる人がどれほどいるのか疑問です。
ルイスは熱心なキリスト教信者で、これまでもナルニア国ものがたりの中に聖書の代弁とも取れるテーマを盛り込んできました。
キリスト教の教義について特に詳しいわけではないのですが、「死とは神の国に迎えられることであり、幸せなことだ」とする考えがあったと思います。
こういった考え方は、慰めとしてある程度は評価できますが、子に先立たれた親の悲しみを完全に埋めることは出来ないのではないでしょうか。
単に子供達が死んでアスランの国に迎えられた、と結ばれていたとしたら、読者が子供たちの親の心情を推し量るでしょうから、あまり気持ちの良い終わり方とは言えません。
ルイスがこれまで特に出る幕の無かった子供達の親を登場させたのは、子供の死を悲しまずに済むように、子供達と共にアスランの国に住まわせるためだったとしか考えられません。
せっかくの楽しい物語世界をキリスト教に同調させんがために、つまらない矛盾に陥ってしまったように思えます。

これまで楽しく読んできたのですが、本巻の「全滅エンディング」はどうしても納得出来ませんでした。

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ご都合主義は必要なかったのに…

2001/08/23 02:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやー、このラストには本当にびっくりさせられました。「えーっ、そんなのあり?」と叫んでしまったのは私だけではないはず。いまだに無理にラストを作らなくても良かったのではないか、と思わざるを得ません。

 ユースチスたちが登場するまでの醜い状況も「なんだかなぁ」だけど、その時点で今までの主要人物たちが揃ってしまっているのも大団円の嫌な予感が。RPGゲームと同じく、物語も、経験値を積み自分の地図を広げてゆく過程が一番おもしろいのだと改めて納得。やはりラストバトルは物語を終わらせるための口実に過ぎないのかもしれません。 

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2005/05/14 06:17

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2005/06/03 18:12

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2005/09/22 16:15

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2005/11/01 00:32

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2006/06/03 12:45

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2006/06/19 16:38

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2006/09/18 01:20

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2006/10/27 05:23

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