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紙の本
1920年代の高等遊民
2015/03/27 04:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしもパリがなかったら「悲しみよこんにちは」も「ペスト」も「悪童日記」も本書も生れていない。それほど人の心を動かす街なのだろう。登場人物は確かにガートルード・スタインのいうように自堕落だ。しかしどこか憎めなく、いつまでも心に残り続けるのが不思議だ。著者がある友人に手紙で書いたように一度パリで暮らすといつまでもパリがついてくるのと、同じなのだろう。
紙の本
12月31日今日のおすすめ
2001/01/10 14:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀もいよいよ大詰め。来世紀はすべての情熱が甦ることを祈って、今年最後のオススメはこの本を選びました。どうぞよい年を!(A)
「ロスト・ジェネレーション(自堕落な世代)なんて、くそくらえだ」 若きヘミングウェイの注ぎ込んだ情熱のすべて、青春の痛切な渇きが、古典の枠を超え現代に生き生きと甦る。高見浩氏による45年ぶりとなる画期的な新訳。(角川春樹事務所・創立四周年記念出版)
私たちもオススメします!★★★★★
↓
●北方謙三(作家)
古典だと思っていたこの作品が、新しく蘇った。言葉の遣い方、考証、描写、それらが新しいというだけではなく、全体が見事に脱皮している。労作である。同時に、私にとっては衝撃作でもあった。長く愛読してきた作品だが、私はついに決定版を手にしたのではないか、という確信と喜びに満ち溢れている。新しい名作を得た。長く読書を続けていると、こういう体験ができるというのも、はじめて知った喜びであった。
●荻野アンナ(作家)
読むというより、目が走った。ジェットコースターの恐怖と快感がある。必要最小限の描写を除けば会話がすべて、と後で悟った。それでいて一行に鉛の体積があり、重さのまま高速で流れていく。ヘミングウェイの闘った対象が、初めて納得できたように思う。『日はまた昇る』が名作の棚から降りてきて、最後のページで作者と読者が互いの健闘を讃えて肩を叩きあう一冊になった。作者と訳者の力こぶがひとつに重なった、ということだ。奇妙な読後感はまだ続いている。「世界中の人間が見るのをやめてしまってからも、その目はいつまでもこちらを見つづけている」。そのとおり、本書はいつまでも「こちら」に向かって開かれている。ふらりと訪れて、胸のタンクを満杯にして戻ってくる読者はますます増えるだろう。
●青山 南(翻訳家)
若者がすこぶる生意気でおしゃれだった一九二〇年代というジャズ・エイジのど真ん中に出た『日はまた昇る』は、生意気でおしゃれな若者たちにおおいに受けた。そういう時代の気分が濃厚に伝わってくる、街並みの匂いすら流れてくる、画期的な新訳がようやく出て、うれしい。高見浩が愛着をもって訳した『日はまた昇る』を読むと、これが遠い一九二〇年代の名作であるとはとても思えない。まるで、こないだ登場したばかりの生意気な新人作家のデビュー作の待望の翻訳のようだ。そうか、『日はまた昇る』とはこういう小説だったのか、ときっとびっくりする。
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