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紙の本

「古くて新しい」社会の構成原理の模索

2001/05/07 15:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の中で紹介されているダム建設や海面埋立などの公共事業における財産権の無視には、怒りを覚えざるを得ない。そして、この財産権の侵害が、政治、行政、司法そして地方ボス(漁協など)の「結託」によって行われているというのでは、本当に救いがない。
 しかし、本書は、単純な告発の書にとどまらない、より発展的な意義を持っている。というのは、本書の副題「コモンズ行動学」に示されているように、この告発が、「漁業権」等の実定法上存在している入会的権利関係に基づいて、具体的な批判を行っているからだ。この入会的権利は、総有という性質をもつ権利であるとされ、この「総有」とは、「単に多数人の集合にとどまらない一個の団体が所有の主体であると同時にその構成員が構成員たる資格において共同に所有の主体であるような共同所有」であり、それ故「入会集団が入会権を持つと同時にその構成員もまた入会権をもつ」とされている。
 従来、この入会的権利関係は、封建的遺制であると宣伝され、「近代法を学んだ人間には馴染みにくい」概念とされてきた。さらに、「コモンズの悲劇」というロジックで、この総有的所有形態では、社会的資源を過剰開発・過剰浪費させるものとして全面否定されてきた。
 しかし、歴史的に見れば、この「総有」という仕組みで、コモンズ=社会的資源(インフラと言い換えて良いかも知れない。)が管理されてきた時間の方が長いはずであり、実は近代的な排他的権利としての所有権に基づくシステムよりも、社会的資源の管理システムとしての有効性は、高いのではないかと思われる。
 さらには、リナックスのような将にコミュニティーによって、その価値が創出・維持されるような財産は、排他的許諾権という近代的所有権に擬せられる仕組みでは、その有り様を捉えることのできない取組である。こういった取組の芽を摘まないためにも、本来コミュニティーで総有し、貢献し合うことで価値が高まっていくような「情報財」について、入会という視点から、その保護・取引の在り方を見直す必要があるではないだろうか。
 いずれせよ、本書を単なる告発の書としてしまうべきではない。
 本書は、原子論的個人観に偏り、全ての他者に対する「強すぎる」排他的権利だけで社会を構成しようとする社会観(別の言い方をすれば民事法観とでも言えようか)をそろそろ脱却し、人間の生物的・精神的生存の基盤となるコミュニティーによる「柔らかい」総有という仕組みを再評価するべきことを唱った「マニフェスト」として読まれるべきなのである。

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紙の本

環境を守る権利としての入会権・漁業権・水利権

2001/02/14 16:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:法学セミナー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は公共事業に焦点を当てながら、入会権・漁業権・水利権について、主として農民・漁民・住民を対象として書かれたものである。叙述のスタイルはユニークであって全面的にインタビュー方式とQ&A方式が採用されている。
 著者は、これまでの公共事業批判において決定的に欠けていた視点は、公共事業が、生命財産を守るためとして、財産権、とりわけ入会権・漁業権・水利権を侵害して行われるものであるということであると指摘する。そして、これらの権利に焦点を当てることによって、著者が言うところの環境の守り人たる農民・漁民・住民の手によって、公共事業をストップさせることができると主張する。そもそも、これらの権利は近代法が想定する権利のあり方とは大きく異なるものである。本書は全体を通して近代的な権利とそれ以前に形成された山・川・海の利用に関するルールとの調整の問題を描いた意欲的な取り組みということができよう。(C)日本評論社

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