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紙の本
展開はスピーディー、恐怖はじわじわ
2007/04/15 22:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る
新進作家である恋人が雑誌の企画でアマゾンへ取材旅行へ赴く。帰国後の彼は変貌していた。そして関係者達の謎の自殺。アマゾンからいったい何がやって来たのか。その恐怖の謎解き、サスペンス、スリラーの要素をふんだんに備えた作品。人間にとってもっとも恐ろしいのは人間自身、というのはありがちなオチだが、さらにそれの上をゆく恐怖がたしかに在る。
アマゾンの生態や、謎の調査の過程での生物学的知見には好奇心をそそられるし、恐怖の存在を拡散させてしまう人間の心理と行動、異常事態に役に立たない硬直化した組織など、怖いものはいっぱい出てくる。
本当は登場人物がもうちょっと抜けた性格であった方が、さらにもっと怖いことになってしまう期待が持てるのだが、いやいや、それはやはり怖すぎるのでやめておこう。
たぶんこの作品で提示されている怖いものには二つあって、そのうちの一つは、信じていた人間を失うこと、だ。だけど理性や感情に働く恐怖より、もう一つはそれを消し飛ばしてしまうほどの、もっと原初的な部分に訴えるもの、生きること自体に疑念を投げかけるもの、そして生態系への侵食がもたらすすこぶる現代的な。幽霊妖怪の類いでなく、現実の世界にたぶん似たようなことはあるのだろうと思えるような、なので夜中にトイレに行けなくなるといったことは無いと思うので、着々と謎を追い詰めていくジェットコースター・ストーリーとして愉しめるーーああ、そこが要点デス。
電子書籍
想像通り
2017/11/10 19:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
囀りの正体やストーリの展開など想像通りでした。
後半は面白かったです。
ぜひ伊藤潤二さんに漫画で描いてもらいたいです。
自分は黒い家の方がジットリと重くて好みでした。
紙の本
最高に気持ち悪いです
2015/03/29 23:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
貴志祐介さんの作品と言えば、サイコパス的犯罪者を描いた「黒い家」「悪の教典」、SFならば「新世界より」あたりが有名ですが、本作は貴志作品の中で最も気持ち悪い作品です。
私は生物系の学生ですが、「天使の囀り」の意味が分かった時は思わず「気持ち悪っ」と言ってしまいました。虫が苦手な方にとっては、想像をかきたてられるのでだいぶ厳しいと思いますが、印象に残る作品ではあると思います。
紙の本
後半になってくると面白い。
2002/02/23 13:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カノン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初のほう読み飛ばしてしまいました<ヲイ(主人公にあてた恋人からのメール)。でも後半のほうは楽しく読めました。前半は本当になんだったんでしょう。
ラストの薬害エイズの被害者の少年には泣いてしまいました。薬害エイズの被害者の方の描写は いたたまれないものがありました。