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紙の本

本当の友人のために

2003/01/17 21:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鬼島 空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 帯に「河合隼雄氏推薦!」と書いてあった。河合隼雄の児童文学についての本を数冊読んだせいか、あるいは最近では世の中に河合隼雄的言説が充満してしまっているせいか、はたまたご当人があまりにもメディアに登場しすぎるせいか、最近は児童文学を読むとき、ところどころで、わたしの頭のなかで、「内なる河合隼雄」が「こういうところがすばらしい」などと発言したりするので、うるさくて仕方ない。もっと素直に読みたいものだ。まあいい。とにかくいい本だ。

 物語は、ある農家の動物小屋のなかでの、ブタと蜘蛛の友情(!)を軸に進む。題名にあるシャーロットとは誰のことかと思ったら、蜘蛛なのである。蜘蛛と思って馬鹿にしたら大間違いだ。シャーロットは理知的で優しく、また残忍さも兼ね備えた、魅力的な人物…じゃなくて蜘蛛だ。その年の冬には殺されてハムにされてしまう運命にある主人公のブタ(の少年)を彼女が機知で救うのがクライマックスである。他には、ネズミ、ガチョウ、羊、そして人間なんかが出てくる。どの動物(含人間)も個性的で、「キャラが立っている」のがすごい。物語の軸はブタと蜘蛛の友情だが、伏線にも多様な動物模様が絡んでいる。動物小屋の臭いのなかで、動物も人間の少女もみんな一緒で、混沌としている。シャーロットは、たしかに本当の友人に値するひと(蜘蛛)で、主人公のブタには命を削るほどの優しさを見せるが、ハエを罠にかけて食べる残忍さも持っている。仕方がない。生きるためなんだから。きれいなだけのものなど魅力的でもなんでもない。本当に魅力的な友人は、やっぱり混沌としているものだ。そして、本当の友情とは、あるひとと、あるひととの間にだけ存在する一回性のもの、代替不可能なもので、誰も、シャーロットの変わりにはならない。そして、シャーロットは誰にもある程度魅力的な人物(蜘蛛)だろうが、シャーロットを本当の友人として見つけ出せたのは、やはり主人公のブタだけなのだ。

 物語の副軸として、虚弱ブタとして生まれ、生後間もなく殺されそうになった主人公を自分が育てるといって助ける少女の成長がある。ブタをかわいがり、動物小屋に入り浸りで、動物の発言を楽しげに報告するため母親に心配された少女も、物語の最後では、あれほど愛したブタには見向きもせず、同級生の少年に夢中になっていて、物語から退く。物語の定型として、あるいは少女の定型として、仕方がないような気もするけれど、なんだか切ない。ひとは、一度動物小屋を巣立ってしまったら、再び帰ってこないものではなく、いつまでも、心に動物小屋を持っていて、大人になってもそこにしげく通うものであるような気がするからだ。だから、少女の物語の副軸をずっとのばしていくと、獣医になった少女が大人になってもやっぱり時々動物小屋に入り浸っているといった情景があるなら、わたしにはそれが一番心楽しい。

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紙の本

かけがえのない生について

2002/06/07 14:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塔ノ上 - この投稿者のレビュー一覧を見る

田舎の農場を舞台に、ブタのウィルバーとくものシャーロットの友情を描いた作品。納屋の地下に暮らす動物達もたくさん登場する。めぐる季節の自然の様子、ウィルバーの日々の喜びに、生きることの素晴らしさを描くと同時に、この物語は、死についてもきちんと書いてある。死があるからこそ生があるのだ。どうしてウィルバーとシャーロットは、かけがえのない友情で結ばれたのだろうか。互いを想い、慈しんだのだろうか。そのことを考えたとき、生きることについて同時に考えていた自分に気づいた。大人になってしまった自分は、頭で考えてしまうのだが、この物語を読んだ子供達は、きっと理屈ではない部分で、深く何か感じ取るのだろうな、と思った。

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2004/11/11 00:18

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2006/02/24 00:41

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2009/10/27 18:16

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