紙の本
成長途中
2001/11/18 11:40
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投稿者:H.N - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公辰木桂を中心に、日常の出来事を細いタッチで描いているのには好感が持てるが、初期の漫画家にあるようにまだ絵柄が安定しておらず、最初と最後で絵に違いが見られる。不安定と見るか、成長の過程と見るかは好意の差によるだろう。少女漫画に近いほどページの白さが目に付くが、神戸という港町の雰囲気とうまくあっており、読み応えのある仕上がりとなっている。人を描いた作品が読みたい人に。
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とにかく「優しい」まんがなのです。
主人公の桂の素朴な魅力・大学の仲間たちや神戸の町で知り合った人々とのふれあい?全てが優しく、また、泣かせる話がうまいのです。
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神戸在住経験のある私としては、懐かしかったり、うーーん?となったり、でも神戸行ってぶらぶらしたいなぁって思う本。
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既刊は全部あり。
神戸の大学に通う女の子、辰木桂が主人公のエッセイ調漫画。
彼女と、彼女を取り巻く友人や知り合い、家族の様子が神戸を舞台に丁寧に描かれている。
漫画の中で使われる言葉が一つ一つ慎重に選ばれていて、時々ぞくっとするほど綺麗な文章に出会う。
独特の構成とトーンを使わない絵柄がゆったりとした空気に合っていて、一つ一つの事柄にふと懐かしさを感じる。
全体的にほのぼのとした日常的なお話が多いのだが
時々差し入れられる「震災」や「別れ」「死」のエピソードなどが
淡々と語られるだけにより強く残酷に心に響く。
インパクトは無いが、一度読むと手放せなくなる、何度も読み返したくなる。
そんな不思議な漫画である。
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「神戸」という土地にフォーカスをあてた一作。美大に通う主人公と、それを取り巻く人々。とりたてて大事件のない日常を魅力的に描くのが上手い。コマとコマの間にモノローグを挟む手法が小説的。トーンを全く使わない絵も、どことなく情感がある。
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神戸を舞台とした漫画です。この本を片手に神戸の町を散策するのも楽しいかもしれません。ゆったりと流れる時間、穏やかな生活、ささやかな事件など、独特の世界観がある大好きな漫画です。時々現実にない建物もでてくるのでご注意を。
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美術科の学生・辰木桂が神戸の街で経験する日常を、日記を読んでいるように味わえる作品。アフタヌーン連載。
作者の体験記なん?と疑ってしまうリアルさ、淡々としながらもとてもカラフルな日常、マンガとしてはとても斬新です。
日記サイトでも見てる感覚でぜひ。
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神戸に住まう女子大学生を主人公にした漫画。日常を主軸にした一話完結を基本としている。淡々としている話なので、待ち時間などにパラパラっと好きな話だけ読んだりしている。ただ、淡々としてはいても震災や親しい人間との別れなどの重い話題も描かれいている。
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主人公の日常を漫画にした作品。
面白いわけでもなく、ドキドキするわけでもなく、けどふと読みたくなる作品です。
この漫画、トーンを使ってないのも妙に感心します。
あと凄い事に、神戸市立図書館に分館含め6冊も所蔵しているのですが、郷土資料として所蔵されてます。
それだけこれを読むと神戸通になってしまうんですね。
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神戸出身の舞台美術家・妹尾河童さんは神戸人気質を「オッチョコチョイでいい加減なところがある」と書いた。
震災後東京から神戸に引っ越してきた主人公が見た神戸。
この巻だけちょっと絵が…
表紙は三宮マルイの前からそごう側を見たところ
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【メモ】エッセイ感覚の漫画・震災後、家族で神戸に来た大学生が主人公・中華街・元高・須磨・ハーバーランド・美術展(ピカソ、マネ)・詳細でリアル
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巻を追うごとに、
最初の風合いが薄れ、
最初の風合いを好んでいた者にとっては、
その変化はいたたまれないものですが、
これはなんだか、
どんどんおもしろくなっていく。
世界中がこんなならいいのに
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上京後、本屋で見つけた故郷のタイトルの入ったこのマンガを見つけました。それで、大学院の2年間で、ゆっくりじっくり読むことにしたんです。今年の3月に大学院を卒業、決意どおりに、全10巻をスローに読破。よく通っていた喫茶店がそのままに描かれていたりして、落ち込んだとき、懐かしんだりして、なかなか救わました。(カメさん)
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神戸に住む大学生・辰木桂の日常生活。
阪神大震災・在日韓国中国人のアイデンティティー・障害者といったちょっと重めの話から、学園祭・コンパ・恋話など学生らしい楽しい話まで。
神戸の街をゆっくり散歩してみたくなる。
全10巻
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全10巻読了。柔らかく、暖かく、それでいて切ない。大学時代をゆったりと味わっているような、ある1人の女性の目を通した”人生”を味わっているような、まったりとした”時間”を感じられる作品。「からん」や「巨娘」でもそうだが、風景の描写や人物の描き方が抜群にうまい漫画家さんだなぁと思う。現実的というか、リアリズムというか。「この作品に出会えてよかった」心からそう思える、数少ない作品に出会うことができた。