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紙の本
優しさに救われる物語
2002/10/14 14:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由良 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやあ,好みの物語でした。ド!つぼでしたね。
何しろ登場人物がいいです。糸目の主人公保胤。小太りの中年清明。清明の息子吉平。出てくる人がみんな癖があるけど本質的にいいヤツばっかりで何となくあったかい「陰陽師」物なんですよ。物語も色々な伏線があって,それがきちんと収束されてる。最後も救われる終わり方だし,とっても好きでした。
紙の本
陰陽師に興味がなくても、歴史に疎くても問題なし。
2002/04/01 01:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ORA - この投稿者のレビュー一覧を見る
勉強不足のため平安時代がどんな暮らしかもさっぱり知らないのですが、読んでいて情景が頭の中に浮かぶ文章で、特に違和感なくすいすいと読み進めることが出来ます。
実は私は陰陽師にまったく興味がなく、最近まで「安部晴明」が実在の人物とは知らなかったほどの無知です。そして、今までも陰陽師モノには手を出したことがありませんでした。この本の購入理由も流行りとは無関係で、ただ単に「イラストが田島昭宇」だから。そんな私のような疎い者でも、この本は十分楽しめる内容でした。「陰陽師に興味ない」「歴史嫌い。わかんない」そんな方にもお勧めします。
紙の本
陰陽絵巻の開幕
2001/02/21 08:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:seimei - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、平安の陰陽道の名門賀茂家に生まれながら、文章の道を選んだ心優しき青年慶滋保胤。彼の元師である安倍晴明が訪れ、京近郊へ現われた外法師の素性を調べてくれ、と依頼する。
龍神に化身する外法師、彼を狙う陰陽師、保胤が最近貴船にて封じた鉄輪の鬼女、保胤とかつて縁を結んだ伯家の娘、晴明の息子吉平、多彩な登場人物が織り成す陰陽絵巻の開幕。キャラクター、陰陽道の術体系、平安の世の雰囲気など全てがこなれていて、とても巧い。
鬼を封印するときも「ごめんなさい」と謝る保胤の心優しさ、おっとりとした雰囲気も好感を持てるし、彼と過ごす識神である訃柚という柚の精の少女、保胤との宿縁がありそうな豪胆な伯家の姫さま、息子を面白がるケッタイナ親父晴明などの描写もくすぐったいくらい楽しい。言葉も世界観も、著者なりの解釈で消化されている。ただ、全てが今までにも表現されてきた世界であり、キャラの行動が予定調和であり、ある意味、枠を超えていない気がする。ファンタジーの新たな解釈も欲しい気もするといったら贅沢かもしれないが、この著者作品には非常に好感を持てたので、次作にも期待したい。