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紙の本
彼女たちは小説を書く
2002/03/09 05:37
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投稿者:ケイゾー - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の作家を特集した本。本人が自分の作品にたいするスタンスについて語っている。彼女たちの言葉は静かだが、どれも、力に満ちていた。この強さがやぱり女性の作家には必要なんだなと思った。
紙の本
どのようにして小説は生み出されるのか
2001/04/25 23:17
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投稿者:remi - この投稿者のレビュー一覧を見る
柳美里、吉本ばなな、赤坂真理、川上弘美、山田詠美、中上紀、江國香織、松浦理英子という、現代の日本の女性作家8人のインタビューから、「彼女たち」の手でどのように小説が生み出されてきたのか、ということを徹底的に掘り下げた1冊です。
著者がはじめの部分で書いているように、わたしたちは「彼女たち」作家によって恩恵を受けています。「彼女たち」のおかげで、すばらしい物語を楽しむことが出来ます。だったら、その物語はいかにして生まれてくるのか、そのプロセスには大きな興味を惹かれます。
本書では、具体的な小説を挙げながら、それが生まれてきたプロセスが非常に興味深く書かれています。このようなインタビューを構成できた著者には頭が下がる思いです。
とにかく非常におもしろい1冊です。普段知ることの出来ない作家の舞台裏を見た思いがします。
紙の本
私は小説を書けない?
2001/08/08 17:32
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投稿者:Mihi - この投稿者のレビュー一覧を見る
上の書評で「書き手の性別は意識しない」と書いている方がいらっしゃるが、私はとても気になる。女性の書いたものが苦手なのだ。文が「女っぽい」と感じてしまう。その「女っぽさ」がダメなのだ(ご参考までに…私は女です)。もちろん、気にならない、苦手でない女性作家もいる。だが、苦手な方が圧倒的に多い。実はこの本に登場する8人の中には、私が最も苦手とする人がいた。その人はどのようにして書いているのだろう…そう思って、この本を手にした。
まえがきにもあったのだが、この本の著者は、これらの小説家と彼女たちの書く作品がとても好きだ。作品や文体に関する洞察はものすごい。完璧にツボを抑えていて、それを披露するから、彼女たちも「そうなんですよ」と喜んで、どんどん話がはずんでいく。著者はインタビューを「快楽だった」と言ったくらいだ。
私は…ついていけなかった。そこまでの愛情がないからだろうか。共感できること、「なるほどなあ」と思うことが全体を通して少なかった。各作家別にみるとその少なさは、作家に対する「苦手度」に比例していたと思う。
でも、小説家がどのようにして書いているかはよくわかった。小説を書きたいと思う人にはとても参考になると思う。言い換えると…こんな感性がないと小説は書けないということか。少しも共感できない私なんかはとうてい無理なのだろうな。
紙の本
目次
2001/05/16 18:11
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【目次】
柳美里 その世界に入っていって見えるものを書く
吉本ばなな ほんとうのことのように、心に残っていることのように
赤坂真理 言わなかったこと、言ってもいいこと
川上弘美 いとしさとかなしさと
山田詠美 何を書かないかということに、厳密であるということ
中上紀 自分が自分のルーツとなるために
江國香織 第三の言葉、恋、外へ出る言葉
松浦理英子 作品をいじるより、作品にいじられるために
紙の本
「物語」をめぐるインタヴュー集——いまをときめく8人の「女性」作家たち
2001/05/08 22:19
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投稿者:赤塚若樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふだん作品を読むときに作者の性別など「意識」していないし、それがなんらかの価値判断の規準のようなものになるとも思っていない。著者の名前をみたり聞いたりしたときに、無意識のうちに(ちょうど道ですれ違う人たちにたいして、そうしているように)男か女かを識別していることまでは否定できないが、べつにいちいちその事実をたしかめてから作品を読んでいるわけではない。だいたい、いまも「男」、「女」、「性別」と書きながら、ちょうど書店や図書館の棚で<女流作家>という表示をみたときと同じような違和感を覚えている。
こう書いたからといって、べつに何か特定の立場や考えを表明したいわけではない。これはたんに「気分」の問題にすぎないのだろう。このことを断わったうえで、本書については、タイトル『彼女たちは小説を書く』が、同じような違和感を呼び起こしつつも、同時に、手に取るきっかけになったとまずはいっておきたいと思う。
この本を構成するのは著者によるインタヴュー。登場するのは、柳美里、吉本ばなな、川上弘美、赤坂真理、山田詠美、中上紀、江國香織、そして松浦理英子という8人の「女性」作家たち。いちおう「物語」がどうやって生まれてくるのか、ということがテーマとなっているようだが、話は流れに応じてかなり自由に展開していく。だから、作家の性格はいうにおよばず、著者と作家との「距離」によっても内容が大きくちがっており、そこから、インタヴューを単独で読むのとはべつのおもしろさが生まれているといってよい。
当然のことながら、このなかには、とても好きでよく読んでいる作家もいれば、その正反対の作家もいるし、それほど関心のなかった作家もいる(ここでは具体的には書かないけれども)。好きな作家のインタヴューが興味深く思えるのはもちろんだが、そうでない作家についても、作品とはまたちがったかたちで読むことができ、そのおかげで、いくつか眼をとおしてみたい作品がみつかったことは、とても大きな収穫だったといわなければならないだろう。個人的には、登場する作家が「たまたま」女性ばかりだったという点よりも、むしろそのことのほうにずっと大きな意味があった、とあえていっておきたいような気もしている。
ところで、数年前、とある文章を書いているときに、行きがかり上、思いつくままに好きな作家の名前をあげなければならないような個所ができてしまい、自分のこととはいえ、どんな結果が出るかとても興味深く思いながら、試してみたことがあった(結局そこはカットしたけれども)。そのとき、口をついて出てきた名前は、おもにヨーロッパやラテン・アメリカ出身の散文フィクションの書き手のものだった(ここで具体的には書かないけれども)。おそらく予想どおりといってよいと思うが、列挙された作家たちの男女の比率は、男性のほうが(たしか圧倒的に)多かったように思う。ところが、どういうわけか、ある特定の地域だけを取ると、その比率がまるっきり逆転することがわかった。どこがその地域かといえば……、日本だったのだ。ただし、このとき思い浮かべていたのは比較的若い世代の作家だけなのだが。
はじめこの事実に気づいたときは、ちょっと意外な気もしたが、よく考えてみれば、なんとなく、その理由もわからなくはない。要するに、これこそが「好み」と呼ばれる問題なのだろう。本書を読んだおかげで、どうもこの傾向がますます強まってしまったような気がしてならない。これはいったい、よろこぶべきことなのか、それとも、悲しむべきことなのか。これについてはもうすこしあとで考えてみようと思う。 (bk1ブックナビゲーター:赤塚若樹/翻訳・著述業 2001.05.09)
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