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紙の本
松本清張氏の短篇7編が収録された興味深い一冊です!
2020/11/09 09:25
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『或る「小倉日記」伝』(芥川賞)、ベストセラー作『点と線』や『眼の壁』、また話題作『ゼロの焦点』や『砂の器』、さらに『かげろう絵図』、『古代史疑』、『火の路』などの時代小説などで、空前の推理小説ブームまで巻き起こしたことで知られる松本清張氏の作品です。同書には、7篇が収録され、そのうち4篇は夫婦の愛憎をテーマに描かれた作品です。人物造形と感情の機微を見事に描いた内容となっており、そこに松本清張氏の筆致の凄さが垣間見えます。『黒い血の女』は戦前の農村を舞台に地獄絵巻が展開する物語で、『金庫』は知的な捻りに騙されるのが興味深く読める内容で、『「静雲閣」覚書』は封建時代の横暴が腹だたしく感じられる作品です。なかなか面白い短編集となっています。
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