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紙の本
20世紀末の清水將之先生のご活躍をまとめた本
2010/10/09 15:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
2001年3月に清水先生があすなろ学園を退職されるのを機にまとめられた本です。退職記念のパーティーでこの本をいただいたのが懐かしく思い出されます。ちょうど20世紀から21世紀に入ったところで、個人的にもいろいろと変化のあった頃でした。
そんな頃に、40年にわたる清水先生のお仕事のうち、20世紀の終わりにまとめられたものがこの本には収められています。
「第1章 二一世紀の子どもたちへ」は、2000年に清水先生が総会会長として開催された日本児童青年精神医学会第41回総会での講演録です。絵画に見られる「子ども」の発見から始まった講演をこうして改めて読むと、先生の幅広い見識と児童青年精神医学・保健・福祉に対するご経験から教えられることが多々あります。
以下、児童虐待、不登校、子どもの自殺、災害精神保健、子どもへのインフォームド。コンセント、そして児童精神医学全般にわたるものと、子どもをとりまく最近の状況について書かれたものが収められています。
子どもの精神医学・医療というと最近は発達障害がメインに取り上げられることが多いようにも思いますが、清水先生の視点は常に精神医学・医療だけでなく精神保健・福祉の分野にまで見据えられていて、単に医学・医療だけでは子ども1人1人に寄り添った対応ができないことを教えてくれます。
それこそが、先生が名づけられた「子ども臨床」そのものだと思えてきます。
と思っていたら、2009年にこの本の「新訂」が出版されてしまっています。この10年の先生の更なるご経験などを踏まえ、大胆に変更されている部分もあります。常に最新の知識に目配りを欠かさない清水先生の児童青年精神医学に対する態度とお元気さに脱帽してしまいますし、少しでもみならってゆきたいと思います。
それでもこの初版本は私にとって大切な本ではありますが。
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