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2001年このミス9位、メフィストの異端児舞城王太郎氏錚々たるデビュー作です。斉藤孝著『声に出して読みたい日本語』にCD付きで収録されないかな。「ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!」とか。いいね。
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記念すべき舞城デビュー作にして、読者を「早く新刊…!」という苦しみの渦中に陥れた問題作。奈津川サーガ第1弾です。福井で事件起きまくりーの変人集まりまくりーの、最後はやっぱりロマンチック(笑)。怒涛のテンポが素晴らしい。1秒たりとも留まることなく進み続ける展開に頑張って着いていきましょう。
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何よりもまず文章のドライブ感が凄い。
ラップ的な改行のない脳内垂れ流しの文章で語られる家族間の愛憎。一読。
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人間なんてどうせ死んだら煙か土か食い物になるんだよ、どうせ。なんて思えど思わぬど。日本語変だぜ俺ベイベー。暴力と投げやりと殺人と天才と変態とエロと萌え。そんな感じの言葉で表すに表せないし、一気に読めよ、迷わず行けよ。
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疾走感溢れるくだけた文体と緻密に計算されたストーリーが飽きる時間を与えてくれない。純文学しか読まない人でも最後まで読んでほしいと思ってる。
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破天荒。こんなむちゃくちゃなモノがミステリとして、文として、許されるのか?と思うような線を突っ走っている。なのに妙に人を惹きつける…不思議だ。これは個人で読んで確かめるしかない本だと思う。しかし、万人受けしないことは確か。とりあえず、殺戮モノに弱い人は読まないほうがヨシ。
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こんな本初めて!なにこれ凄いよ…。『本を読んだ』と云うより凄絶な家族愛憎劇を『見せられた』という感じだった。イイね!舞城 王太郎
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デビュー作。奈津川家血族物語(ナツカワファミリーサーガ)と呼ばれるシリーズの1作目で、四郎が主役のこの作品、ラストで四郎はありえないことをやってのける。次から次へと負傷した(内臓出てたりする)人間の応急処置をするくだりが激しく笑えた。彼の作品はフィクション度が高くて、「おいおい、こんなことありえないだろ」と思うことを平気で書いてくれる。だから安心する。誰か殺されても、死んでても、これは現実ではないと思うから感傷に浸ることがない。そしてどんなにたくさん人間が死んでも、最後はハッピーエンドで締めくくってくれる。誰にとってのハッピーエンドかはわからないけれど、自分の中でなにかもやもやしたものが残ることはなくて、すっきり全部解決してくれるのがまた魅力のひとつかもしれない。
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「阿修羅ガール」を読んで以来、ハマった。舞城王太郎。本作は圧倒的なスピード感と次々と繰り出される言葉の爆弾もさることながら主人公、奈津川四郎のクールさが秀逸。あと個人的に好きなのが「高谷ルパン」。電車の中でその名前の由来のくだりを読んでいて思わず吹き出しそうになった。各登場人物のキャラもそれぞれに強烈で飽きさせない。実写化希望!ルパンは東幹久で。
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ジェットコースターで言えば「ドドンパ」級。
レールを徐々に登って行って、頂点のところで下っていくのではなくて、スタートダッシュから飛ばしっぱなし。
うわーっとい言っているうちに読了しました。
なんかしらないけど、疲れた。(2003.7.20)
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色々なところの評判を見聞きして、あーあたくしこの方好きだろうなあ。とな、
拝読したら好きでした。かっこよくて頭もよくってハナにつく主人公の方が
八面六臂のファッキンな活躍をするですよー。1歩間違えるとかなりださいです。これ。
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積読本に長い間寝かせてた本。気になってたものの、この本を今まで読んでいなかった理由が、アメリカが舞台だと思っていたからだったんですが(カタカナが嫌いなので)、おもいっきり日本が舞台でしたね。読み始めて笑いそうになりました。内容はと言うと、暗号が面白かったです(内容か?)謎を提供した瞬間に解いてしまうっていうのがすごいです。普通、ミステリって謎を引っ張って引っ張っていくパターンがほとんどだと思うんです。でも、この話はほんと「チャッ、チャッ、チャッ」って感じで謎を解いてしまうので、サクサク読めました。
2003/03/01
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ええっと、これは4冊目?なーんか、連続で読み過ぎると疲れるけど、あっというまに読み終われちゃうから良し。あたしはどうやら、読む順番がぐっちゃぐちゃでも余り気にしないタイプの人間らしく、いまさらルンババが出てきてビックリ。しかも死んじゃうし。好きだったのにーのにーーー。いきなりネタバレ。知るか、ごめん。
あたしはこの人の作品をミステリだと思って読んでも面白くないと思っているので、そうは読まない。ここで一番重要なのは、意味不明な「奈津川家」と、その人々の関係だ。祖父大丸、父丸雄、そして4人の息子、一郎、二郎、三郎、四郎という男達の確執と、母陽子、祖母龍子との確執が、執拗に描かれており、まさに見所。それぞれの関係を全て書き出してみれば、そこにある「闇」は一目瞭然で、しかし一言で書けるほど単純でもない。ただ、自殺したと思われる大丸と、その死のショックで感情を失っていた龍子の復活、丸雄と陽子の結婚、二郎の失踪など、問題は山積みだ。次第に明らかにされる、父と祖父による、虐待の姿や、その影響にあった4人兄弟の心の動きは、文体から読みとれる以上に切なくて、悲しい。この勢い任せの口語体文章の所為か、印象としてはハチャメチャ活劇のようになってしまうが、実のところ、この文体で書かれるからこそ感じられる心理描写にハマる。
この物語での主人公に当たる四郎は、兄弟達に憧れと尊敬と嫌悪と信頼と、そしてどうしようもない愛情を持っている。大嫌いなのに、大好き。離れたいのに離れられない。影響されたくないのに影響される。汚い言い回しに愛情を感じるのは、あたしだけではないはずだよな。愛情の裏返しとも言うべき暴力の描写がまた、すさまじくて、しかしそれだけではない読み応え。確かに、ここまでしつこく暴力を書かれてしまうと、ちょっともう、有害図書だよって感じだが、でもそれが魅力なんだろうな。二郎がクラスメイトや上級生に行う陰湿な暴力。有無を言わさぬ父虐待。見知らぬ犯罪者による、罪のない人への無駄な暴力。もはやこれは、バイオレンス、スプラッター、戦争だ。どれもこれも、非現実的すぎて、想像もしにくいのだが、ただ乱暴なだけではないと思わせるパワーがある。
あたしはミステリファンではないので、残念ながらこの小説のミステリが、推理モノとして、謎を解く楽しみがあるのかどうか判断できない。が、それは素人のあたしが見る限りでは、大したことはないんじゃないかと思う。言ってしまうと、トリック自体は少々強引だな、と。密室殺人という言葉を使用しているが、別にこれは密室であることには余り大した意味はない。密室で二郎が失踪するし、密室で祖父は自殺だと思われる死に方をするが、それは密室であるということが重要なのではないみたいだし。当然、そういう無意味な密室の謎を解くということに費やされる時間は短いし、とにかく謎が謎として成り立つ前に、解決していくような感じ。しかもあまり根拠がない、ただただ、四郎のパワーに押されて犯人を追いつめていくだけって感じ。まぁでも、その辺の謎解きとしての感想は、特になし。
結局あたしは、事件の話よりも奈津川家の事情に惹かれてしまった。虐待��家庭内暴力というモノの、恐ろしさ、醜さ、悲しさも描かれ、また乱暴な文体であるからこその、言葉でのコミュニケーションが出来ない人間の全てを現している。受けた暴力をそのまま他人に向けてしまう、という心理も、説明はないがしっかり描かれており、そこから得るものも大きい。これだけの暴力と虐待が繰り広げられているのにもかかわらず、決して離れられない彼らの関係というモノの困難さが、イタイ。
暴力渦巻く奈津川家の「血」だけでつながった、「家族」。しかしそこには間違いなくお互いに対する愛情も含まれており、愛情なしには語ることが出来ない。キャラクターの魅力というモノを遺憾なく発揮させていて、長編の良さを発見。でも、やっぱ短編の方がすきだなぁーっと。
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こんな文章見たこと(読んだこと)ない!!っていう衝撃を受けた本。
すごいスピード感。
キャラクターの個性もすごい。
すごいづくしの一冊。
カテゴリは何?って悩んだけど
「このミステリーがすごい」に選ばれてたから
ミステリーにしてみた。
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これ、推理小説だよ、なぁ。こええよ。数学なんてしらねぇよ。家族なんて知るかよ。家族大好きなんだよな。四郎は。