紙の本
数々の名作を残された陳舜臣氏による「曹操」の生涯を描いた名作です!
2020/08/06 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和から平成に活躍された推理小説であり、歴史小説作家であり、また歴史著述家でもあった陳舜臣氏の作品です。同氏は、『枯草の根』(江戸川乱歩賞)、『青玉獅子香炉』(直木賞)、『王嶺よふたたび』及び『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大仏次郎賞)など数々の名作を残された人物です。同書は、後漢の末の時代を背景に、人相見から「清平(平和時)の姦賊、乱世の英雄」と評された機略縦横の若者曹操は、大動乱前夜の首都洛陽で官途に就きます。冷徹なまでの合理的精神と卓抜な人材登用で頭角を現わし、群雄が覇を競う乱世に新しい秩序を打ち立てようとした曹操の生涯を克明に描いた傑作です。中公文庫からは上下2巻シリーズで刊行されており、同書はその上巻です!
紙の本
曹操視点の三国志
2016/08/27 19:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
正史の評に言う。曹操は破格の人だったと。
文武優れただけではなく、感情の激しさもまた人並み外れた
人だった。
三国志演義の悪役曹操を曹操ファンの陳舜臣が正史の資料と、
陳さんらしい脚色で、その魅力あふれる人物ぶりの物語を
展開させる。
紙の本
三国志の英雄曹操の若き日
2016/06/06 18:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
曹操の若き日から、後漢の混乱を期に、名を揚げるまで。
創作された人物を含め、作者の人物像が生き生きしており、楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ三国志小説がこれでした。曹操と魏が好きなのでとても面白かったです。親子2代で読んでます(笑)
投稿元:
レビューを見る
曹操の生涯を描いたもの。一度三国志を通読するか、ある程度流れや人物について知らないと少し分かりにくいかも。それにしてもやっぱり若い頃の曹操は生き生きしてて良いです。読んでて楽しい。(2005.06.06読了)
投稿元:
レビューを見る
陳先生の知識の膨大さに感動…大昔の事なのに描写が細かい。彼の覇業の裏には実に様々な人がいるという事に今更ながら驚かされた。
投稿元:
レビューを見る
傑作です、『三国志』が好きな人なら面白く読めます。『三国志演義』が好きな人にはつまらないかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
◆曹操を主人公にした作品。個人的には上下2巻では物足りない気がしましたが、曹操という人物の一般的な面とは違う雰囲気がいいですね。
投稿元:
レビューを見る
陳舜臣と曹操が好きな人の為の本。いろいろ考察しているので、そういうのが好きな人向けでしょうか。単純に小説として楽しみたい人には三国志愛が必要かも。
投稿元:
レビューを見る
三国志らしい戦乱を描くというよりも、曹操の革新的な性格にスポットライトをあてた作品。「演義」では、非情の人としてしか描かれない曹操を、別の角度から見たい向きへ。
投稿元:
レビューを見る
乱世の奸雄と称された曹操孟徳。
彼の波乱万丈に満ちた生涯が凝縮された作品です。
冷酷非道で自らの覇道を成し遂げるという目的達成の為には手段を選ばなかった事から悪者として捉えられがちな曹操ですが、その一方で彼は実に理知的かつ冷静な人物でもあったのではないかと。
現に、父・曹嵩を討たれた際の悲しみと怒りから我を失った彼の変貌ぶりと残虐ぶりは酷かったですが、それを除けば彼は実に理性的であり狡猾に着々と勢力を伸ばしています。
投稿元:
レビューを見る
血なまぐさい三国時代、曹操の次の世など、
とても興味深く、
それまで蜀派だったけれど、俄然、曹操の人を見る目に惹きつけられた。
投稿元:
レビューを見る
演義では悪者にしか見えない…というか、書かれてない曹操が主人公の本。
劉備に肩入れしている人には手が出しにくいタイトルですが…。
タイトルどおり、曹操主点の話なので三国志演義では見えなかった曹操の一面がよく見えて、とても新鮮で面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
私の勝手な思いこみだが、世の中は何年かの周期で三国志ブームが起こっている気がする。最近では赤壁の戦いを描いたジョン・ウー監督の「レッド・クリフ」によって、再び三国志が注目されている(と思う)。私もそのブームに便乗しようと、本棚から古い本を引っ張り出した。それが、上下巻の「曹操」だ。
三国志の英雄、曹操を主人公とした小説だが、描かれているのは英雄たちが戦いに明け暮れる世間一般の三国志の世界ではない。主人公曹操の行動は曹一族の長として、魏の建国者としてがメイン。赤壁の戦いなんてほんの数ページだ。
考えてみると、曹操という人間は400年間も続いた中国の漢王朝を乗っ取り、新しい国、魏を作ってしまったのだ。400年といえば、江戸幕府よりも長い。その江戸幕府を終わらせるために、明治維新では多くの志士たちがそれぞれの役割を担っていた。しかし、曹操はそうしたことを一人でやってのけたのだ。劉備、孫権らとの駆け引きよりも、その点についてもっと評価されるべきだろう。
投稿元:
レビューを見る
三国、魏の武帝こと曹操の一生を描いた物語です。
三国志ファン、そして曹操ファンの方にはおすすめです。
ラストの曹操が死ぬ場面では思わず涙ぐみました。