サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

怒りのブレイクスルー 常識に背を向けたとき「青い光」が見えてきた みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー13件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

いやはや、なるほど、これが200億円の男か。

2004/01/31 15:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る

 奥さんとは出会っていきなりダンスに誘い、学生だというのにできちゃった結婚。就職は都会に出たくないと京セラを蹴飛ばし、赤字零細企業の日亜化学に入社。会社の言われるままに仕事をしているのがアホらしくなって出した結論が、「人が正しいと言うこととは逆のことをやる」という発想。これが青色ダイオードで世界をあっといわせた男の開発秘話だ。ノーベル賞の田中さんがほのぼのキャラ代表の研究者だとしたら、この青色ダイオードの中村さんは、怒りの研究者代表だろう。bk1の書評でヤスケンも褒め称えているのも納得、である。なにしろ青色ダイオードの素材を選択する際にも会社の人間が誰も知識がないのをいいことに、「常識は疑え。人の書いた論文は読むな」の精神で学会の常識を無視し、それが成功につながったというのだから、筋金入りである。会社の命令は無視、会議にも不参加、飲み会も断り、成功のパターンは「孤独と集中」と言い切る。しかし家族と一緒にすごす時間を大事にする。会議では常識的なことしか決まらない、非常識の中からブレイクスルーが生まれる、とはよくぞ言ったものだ。うーん。中村氏はかっこいい。

 考えてみれば、こんなキャラの研究者を雇い、うまく使いこなし、さらには夢物語みたいな青色ダイオードの研究を許した日南化学とその社長(後に会長)こそが、真に開発に貢献したと思える。また、中村氏に技術屋としてのスキルを身につけさせた徳島大学の多田先生の存在も忘れてはならないだろう。彼の推薦がなければ、中村氏も日南化学に入社できなかった。しかし開発に成功した中村氏は結局、社を辞め、パテントの権利をめぐって裁判するハメになってしまった。とても残念なことだ。中村氏はブレイクスルーを生み出したが、中小企業レベルのマネジメント技術しか持っていなかった日亜化学は、それをきっかけに会社としてブレイクスルーしきることができなかったのだろう。売上・人数・利益をいくら出したとしても、大きな企業になるためには会社のブレイクスルーが必要なことがよくわかって面白い。中村氏が辞めた理由は「このままではアホになる」という危機感。この危機感を会社側が持てれば、少しは違ったのだろうけれども。

 この本は在庫僅少だそうだけれども、今、はやりのMOT関係の教科書にしても面白いんじゃないだろうか。増刷の検討をぜひともお願いしたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

四国の小企業で一人で青色発光ダイオードを発明した中村修二の自伝

2001/05/20 21:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 子ども向けかとすら思える、平易な文章で短いが、前半は面白い。
 何年もの間、一人で孤独に、会議などにも出席せず、コツコツと研究を続けてきた、というイメージだけが有名になっている人だが、その間の事情などがよく分かる。最初の10年は、きちんと会社の言う通り、そして、人とも仲良く仕事をしてきたのだ。3年毎に新製品を生み出し、その営業までやっていたとは驚き。
 しかし、それでは結局うまくいかない、作った物は全然売れない、新しいものもできない、ということで、会社の言うことはきかない、他社がすでにやっていないものを他社がやっていない方法で作ろうと決意。そして、今までの仕事の流れから、夢の技術と言われる青色発光ダイオードに挑戦する。これが長く苦しい仕事だったか、というとそうでもなく、今まで同様、ほぼ3年後には製品化のメドを付けた。ただし、一切会議などもでず、自分だけの世界に没頭してである。そして世界初を実現。このようにできた原因は、いろいろあるが、なんと言っても、著者が実験機を自分で製造、改造できる、という点であろう。結局それまでの10年がものを言っているのである。ある面ラッキーとも言える。
 また、特許や学会発表を会社から止められていたにもかかわらず、自分で勝手に、じょじょに暗黙の了解の元で行うようになってきたのがものをいい、アメリカの大学教授への転身に役立ったようだ。もっともこれだけの発明をすれば当たり前といえば当たり前だ。著者のアメリカでの給料は、思ったほど高くないようだ。企業へ就職をためらったため、しかたないのかもしれない。
 これだけの発明をさせた小さな企業自体もかなりのものだと思われていたが、どうも、青色ダイオード発明に関してはほとんど何もしていないようだ。むしろ、著者との対立が目立ち、イメージダウンした。
 なお、最後の一章は、日本の教育システムへの怒りと提言。平凡に思えるが、成功した人だけに、説得力はある。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/10/06 08:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/03/07 04:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/11/19 08:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/11/15 08:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/11/23 23:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/03/25 16:23

投稿元:ブクログ

レビューを見る

8 件中 1 件~ 8 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。