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紙の本

2001/07/15朝刊

2001/07/19 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ドルや円など通貨を主題にした本が日本ほど多く出版されている国はないだろう。だが、大国や特定組織の陰謀で通貨問題を切ってみせたりするなど、面白さ優先のものも目立つ。通貨と国家の関係を真剣に考えるうえで参考になる書籍は意外と少ない。
 本書は通貨と国家のかかわりを、第二次大戦後の動きを通覧しながら冷静に分析している。そこから導き出された結論自体に驚きは少ないが、通貨や金融市場を巡る国家の役割を整理するには有益だ。
 著者は、国際金融市場が国家の権限を侵食する動きに目を向ける。通貨や市場に対する国の影響力はかつてに比べて低下した。言い換えると、強大な力を持った国でも、自分に都合の良い合意や政策を市場の評価を無視して押しつけることはできなくなった。
 その意味では、例えばドルの支配的地位が揺らいでいない理由を、単に米国の覇権的な力に求めるのは誤りと言うことになる。著者は、おカネが国境を超えて動き回る時代に「(米国が)もっとも適合的な経済、社会システムを持っていること」がドルの強さの背景にあるとみる。だれもが利用できる開かれた市場を持ち、市場参加者を味方に付ける米国の能力を重く見る。
 だが、著者は市場万能論も支持しない。市場や通貨の安定に国家が果たす役割は依然として大きい点を指摘。同時に、自国の利益や国家の影響力を通貨や市場を通して拡大しようという政治的なせめぎ合いがなくなるわけでないことも強調している。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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2011/08/25 00:58

投稿元:ブクログ

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